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Lenovo IdeaPad A1 購入 後編

後編。

2週間使ってみて

『CJKフォント問題』

やっぱりCJKフォントには慣れん・・・。

「年内に」という話のアップデートがいつ頃かという話も、肝心の @ は『A』シリーズに関しては専門外らしく*1、問い合わせても無駄っぽい気がしてやめた。
ファームウェアのリリースと同時(正直以前と比較して違いがよくわからないんだが)に、/system/配下がイジれることがわかったので、/system/fonts 配下にTTFファイルを放り込んで日本語フォント化した。

本当はあまりファームウェアには手を入れたくなかったんだけどね。手順が簡単だったんでつい出来心で。

細かい話は後ほど。

青空文庫などのビューワや、2ちゃんねる専ブラなどでは、アプリ単位で独自にIPAフォントmonaフォントを読み込んで表示に使えるものがある。俺が思っているほどフォントではみんな困ってないのか?

『Home画面問題』

最終的には「Zeam Launcher」に落ち着いた。ホームアプリでの有名どころ、「LauncherPro」や「Go Launcher」は基本的にスマートフォンを想定しているため、画面下のドックの電話関連のアイコンを入れ替えることができない。
Zeamが良いのは、固定のドックアイコンの代わりに、アプリのショートカットをそのまま置くことができる。ちょうどiOSやNewtonOSのDockと同じようなイメージ。
3G回線無しのタブレット機では不要な電話やSMSアプリをはずして、自分の好きなアプリを配置できる。自由度が高いこちらの方がいろいろと捗るか?と。

MENU, HOME, BACKボタンがわかりづらい。

寝モバで使ってると特に気になる。
ほかのスマフォでは、ハードウェアキーのバックライトは、液晶のバックライトと同期しているか、画面上でなにか操作を行ったときに点灯するのが普通。

でも、A1は「ハードウェアキーをタッチした時に点灯する」というよくわからない仕様。

ハードウェアキーといっても、物理的なプッシュボタンではなくて、シルクスクリーン(タッチパネルと連続した静電容量式タッチパネル上にある)なので、感触で確かめて押すってことができない。
他のAndroid端末でもこの手のボタンを採用しているものは多い(正直おれは好きじゃない)けど、この手の場合にはホワイトの印刷が入っているので真っ暗じゃなければわかるし、液晶のバックライトと連動しているのでわからないことはない。でもA1はちょっと暗いところでは点灯してみないとボタンの位置がわからない。

暗いところでHOMEボタンを押したいと思ったら、『このへんかな?』と当たりをつけてから押してみて、反応がなかったら指をスライドさせてみるという使い方しかない。もちろん間違えてBACKボタンやMENUボタンを押してしまうこともある。なれればそれで十分なのかもしれないが、頻繁に使用するハードウェアキーなので、ちょっとの手間がかさんでストレスになる。

対処方法はいろいろあるが、2ちゃんねるのA1スレッドなどでは「ボタンを囲むように蓄光テープを張る」というのがメジャーらしい。ホームセンターで売っているような蓄光テープは厚みもあるので、センサーに被らないように張れれば蓄光されていない時でも指先のガイドが代わりになると。

同じことを試してみようと思ったのだけど、買いだめしておいた蓄光テープが見つからないので、とりあえずカッティングシートをボタンの上辺りに張ってみた。


白眉毛。

これでもとりあえず使えなくはないが、やはり暗い寝モバではまだわかりづらいし、見た目もよくない。
今後いろいろと改造が必要だな。

カバー

今使ってるサンワサプライのカバーの質感は気に入っているんだけど、カメラ用の穴はないし、ジェルでの固定なのはいただけない(ホコリが入りそう)。

今のところ、A1に対応した手帳タイプのカバーは1つしかでていないし、Amazonでは売り切れ状態になっている。

これはA1に併せて作られているのでジャストなのだけど、専用設計のカバーはまだ種類が少ない。
何か流用できるものはないか、出張で横浜に行ったついでに aPad秋葉原店 に寄ったので、現物あわせで確認してみたが、カメラの穴があわなかったり、サイズが若干あわなかったりと、なかなかよいものがみつからなかった。
店員さんからは「最終的には自分で加工するしかないですね・・・」と。現状で無いのだからもちろんそれも頭の片隅にあるけど、どうせなら加工しなくても良いor加工が少なくて済むもののほうがいい。

公式AndroidMarketでの「非対応」アプリ

これはIdeaPad A1に限った話ではないんだけど、IS11CAでは公式AndroidMarketに出てくるのに、A1では検索しても引っかからないアプリが存在する。Android MarketのWebページで、使っているGoogleアカウントでログインすればわかるが、アプリベンダが対応端末として設定した条件にマッチしない端末は「非対応」という扱いになるようだ。
たとえば、自分がIS11CAで使っている中で特にA1でも使いたいと思っていたアプリの「BlueKeyboard Pro JP」とか「縦書きビューワ」なんかがそれにあたる。

対応していない、というのもなんか曖昧で、「Androidバージョン」なら納得がいくけど、「通信キャリア」で絞り込まれる場合もある。そしてそれらがユーザ側には明示されていないので、なぜ自分の端末が引っかからないのか腑に落ちない。
どうやらこの辺は、「対応していないから弾く」というより「動作確認した端末に絞る」ためのフィルタらしい。そうなると、使用可能端末としてケータイキャリア(softbank,KDDI,NTT DOCOMO)で絞り込まれているとすると、たとえ同じGingerbread端末であっても、3G回線を持たない端末ではどうしようもなくなる(正直、このへんは全然わからなくて、A1スレの受け売りだけど。)

対処方法も無くはないけど、それでも確実にできるわけじゃない(上の2本がそのダメだったパターン)

上記二本のアプリのフィルタがどうなっているかは不明だが、ともかくA1にインストールすることができない。
かなり使いやすいだけに、A1で使えないのは非常に残念。

Wi-Fi関連、アクセスポイントとの相性?

自宅にあるWi-Fi APに全部つないでみようとしたが、なぜかCorega CG-WLBAR-GSXだけ繋がらない。
正確に言うと、一瞬繋がりかけるんだけど、即切断される。これ以外のAPには全部接続できる。WPA/PSKなので、WEPに変えてみるとか確認すべきことは多いが、あまり使うことのないAPなので、放置することに。ちゃんとMACアドレス制限も解除してんだけどなぁ・・・。

一昔前なら、Wi-Fiどうしても相性問題*2があったけど、最近はそんなこと気にせず使っていたので珍しいな、と。

外部/内部SDカードの盲点

前回の記事で内部SDカードと外部SDカードがあって、マウントポイントが違うと書いた。
内蔵ストレージとして2GB版で使える内蔵SDカードの領域は1GB。試してみた所、アプリを内蔵ストレージからSDカードに移動できるもの(ゲーム等リソースの大きいもの)は、外部SDカードに移動されるので、『内蔵SD意味ねーな』と考えていたが、意外な盲点が発覚。

たしかにアプリ自体は外部SDカードに移せるものは移せば良い。しかし、アプリ自体がSDカードにデータを書き出すもののうち、SDカードの保存先パスが「/mnt/sdcard」配下固定のものが結構多い事に気がついた。
特に、メジャーなアプリ、例えばEvernoteDropboxは、一時領域としてSDカードに使用するが、それぞれ「/mnt/sdcard/Evernote」と「/mnt/sdcard/dropbox」の固定で変更することが出来ない。

Dropboxの場合、ファイルをダウンロードすると、「/mnt/sdcard/dropbox」を起点としてDropboxが管理するディレクトリツリーを再現してダウンロードする。まぁ、容量が足らなければ(かなり面倒だけど)ファイルを一つダウンロードするたびに削除していけば使えなくはない。

Evernoteでは、ノートのインデックスやイメージのプレビューを/mnt/sdcard/Evernote配下に作成する。このため、インデックスの同期時にSDカードの容量が足らなくなって同期に失敗する。
3G回線の無いIdeaPad A1の場合、検索だけでもオフラインでやりたいと考えていたので、なるべく端末側にインデックスを作っておきたかったのだけど、これが出来ないのはちょっと厄介。

大量のキャッシュを必要とする「地図ロイド」や各種2ちゃん専ブラのほとんどは、キャッシュやログデータの格納場所を個別に指定できるので、外部SDカードのマウントポイント以下「/mnt/sdcard/removable_sdcard/」配下を指定してやれば良いが、先に上げたEvernoteや「gReader」ではその設定を変更することができない。

よりメジャーのアプリほど、設定の融通が効かない事が多いようだ。草の根的なアプリの場合、開発者がこまめにユーザの意見を取り入れるため、マイナー端末でありがちな、SDカードのマウントポイント問題をくみ上げてアプリに反映させているように思える。

Evernoteは正直盲点だったな。gReaderの場合は保存するキャッシュサイズ(保持する記事の数)を減らす事で対処可能だけど、Evernoteの場合は増える一方だし・・・。
この点だけは「2GB版はちょっと失敗だったかな?」と思わなくもなかった。逆に言うと16GB版に対して2GB版で不便なところってここぐらいなもんだけど。

ファーストインプレッションまとめ:『Lenovoロゴのついた中華Pad』

  • 全体的な自体の設計の微妙さ(電源差すと不安定になる話)
  • 操作性を考えずに「見た目だけをでっち上げた感」 (ハードウェアボタンの話)
  • ハードウェア(ドライバ)の微妙な癖 (中華PadはAndroidOSのリファレンス版をちょっと弄って突っ込んでいる事が多いので、ドライバまわりが怪しい)
  • ユーザランド(/system配下とかね) のオープンさ加減 (意図してたのか想定外なのかは不明だが、ファームウェアファイルを直接Hack可能とか)

俺が一昔前ににさわったことのある中華Padのそれがそのままって感じがする。やっぱり中華PadメーカーOEMのものなんだろう。
やっぱり「エントリーモデル」として出すにはやや敷居が高い。

それでも、やはりこの端末の大きな意味は、今まで一般人が知りもしなかった格安中華Padを、怪しげでマニアックなガジェットとしてではなく、一般流通で扱われるようにしたこと何じゃないかと思う。

  • 2万円以下という低価格。
  • 技適を通っている。
  • メーカー保証がはっきりしている。
  • (3G回線のキャリアとの紐付けがない)Wi-Fiのみ。
  • ビックカメラの店頭で他の高価格タブレット機の隣に並ぶこと。

高付加価値→高価格、もっというと『iPadっぽい何か』から抜け出せない国内メーカではこの手の端末はでないし、DELLとかHPとかからこの手の端末が(日本に入っていないということは)需要が不明で(下手を打てないから)難しい。「元IBMなんだけど今中国」という微妙(失礼w)なブランドだから、なんとかギリギリ出せてる感じがする(汗)

個人的には現在のタブレット端末の選択肢が少ないのがウイークポイントだと思ってるので、「7インチで2万、でも性能はそこそこ」というこの端末は結構良いところを突いてるんじゃないかと思っている。中華Padガリガリ弄って遊んでるユーザと、「iPadっぽいAndroid」って感覚のユーザ、そのちょうど中間ぐらいのユーザに対する選択肢が増えたんじゃないかと・・・俺の事ですがw

でも、「日本の一般人に普通に売れる」ものとしては・・・。少なくともCJKフォント問題だけはなんとかしないとダメだろう。
ハードウェアの品質に関しては・・・。

そういう意味では、どうもLenovoJapanの中の人が、A1に対しては期待してないっていうか、やる気なさそうに見えるのが一番問題なのかもしれない(Twitter見ててもThinkPadの事ばっかりだし)。それなりに数が捌けているようだから、今後はその意識も変わるかもしれないけど。すくなくとも「高機能タブレットは高い!こんなに高機能いらない!」っていうユーザのニーズがあることは気がつい・・・てくれてるといいな・・・。

参考サイト

トップページ - ideapad_a1 @ ウィキ - アットウィキ2ちゃんねるA1スレのまとめサイト。

2ちゃんねる見るのなんかすごい久々だなぁ。
参考にさせてもらったA1スレ住人およびまとめサイト管理人に感謝!

*1:Facebookファンサイトを見ろ、とリンクがあったが、Aシリーズのカテゴリは存在せず。イミフ。

*2:なんのための規格だよ!