「腕時計購入ネタは最後になる予定だと書いたな」「あれは嘘・・・いや、予定は予定であって未定なんで、その・・・」
「クラシカルなヤツが欲しい」
メッシュブレスの時計が良いなぁって。
ミラネーゼブレスと呼ばれるのだそうだが、昔祖父がつけていた時計のブレスがコレだった。
祖父の時計の機種が何だったのかは記憶に無いが、覚えている範囲だと、
- ミラネーゼブレス(ゴールドかシルバーかは解らない)
- 風防が盛り上がっている
- バーインデックス
- 文字盤はシルバーか白(あるいはクリーム?)
祖父が亡くなってからもう20年以上経っているが、今になってなんとなくああいう感じの時計が気になってきた。
ORIENT 2nd Generation Bambino Version1 SAC00004B0
クラシックなデザインの時計を「欲しいものリスト」に入れておいたら、Amazonの「おすすめ」に上がってきたのがこれだ。
[オリエント]ORIENT 腕時計 自動巻 クラシックオートマチック 海外モデル 国内メーカー保証付きBambino(バンビーノ) 新型 ブラック SAC00004B0
- 出版社/メーカー: ORIENT(オリエント時計)
- メディア: 時計
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(現在ではAmazon.co.jp直営は在庫なしになっているが自分が買ったときには「在庫僅少」だった)
ダイヤルは白ではなくブラックだが、雰囲気は祖父の時計に近い。
そしてなにより、Amazon.co.jp(直扱い)11,400円という価格。安い。今回の一番の決め手は値段だったりする。
前回のMM200で「腕時計は現物を見てから決めた方が得策」と感じたが、このぐらいの値段なら失敗してもまぁ許せるし、本体の評価はそんなに悪くなさそうなのでポチってみた。
海外モデル(逆輸入)で国内の公式サイトにはラインナップされていない。説明書は多言語用のものが付いているし、一応メーカー保証書も付属していた。
今回はミラネーゼブレスを付けるということを初めから決めていたので、ブレスも同時購入した。
(現在21mm幅シルバーは在庫切れになっている)
Reinherz というブランドがどうなのかはわからないが、高くもなくぱっと見で悪く無さそうなので何も考えずポチる。ダメだったらバンビの奴を買ってくるつもり。
ボックスガラス風防、ボンベダイヤル
ドーム状に盛り上がった風防はボックスガラスと呼ばれるらしく、クラシックな時計だと多く見られる。
文字盤も風防に沿うような形で膨らんでいるボンベダイヤル。針もダイヤルに沿う形で先端部分が曲がっている。
ガラス面が盛り上がっていると「強度的に大丈夫なんだろうか?」とか考えてしまうが、予想していたより華奢な印象は無い。盛り上がっている部分もMM200よりは薄いので引っかけたりする事はそうそう無いだろう。
12時位置は把握しやすい。オリエントのエンブレムが12時位置方向にあって、シンプルさを求めるとエンブレム排除対象になってしまうのかもしれないが、このエンブレムのおかげで視認性が上がっているように思われる。
ただ、暗所での視認性は非常によろしくない。 マットブラックのダイヤルにテカリのあるインデックスと針は、暗いところだとコントラストが低すぎてステルス状態になってしまう。前回、MM200の秒針は「目に飛び込んでこない」と書いたが、こっちは「時針も分針もインデックスも」なので全体的に見えなくなるのは難点だ。
Cal. F6724
手巻き付き自動巻き。
MM200(6R15)も巻き上げ音は大きかったが、このキャリバーはもっと大きい。「ジャーッ、ジャーッ」といかにも「ねじを巻いている」感がもういかにもレトロな感じがあってキャラクターに合っている。
今まで機械式はSEIKO系ムーブメントばかりで他のメーカーのムーブメントは初めてだが、勝手がやや違っている。
リュウズを完全に押し込んだ状態を0段とすると、
- 0段目:巻き上げ:時計回り
- 1段目:カレンダー送り:反時計回り
- 2段目:時分針の送り(秒針ハック):反時計回り
となる。SEIKO系はカレンダー送りと時分針の送りが時計回りなので、他を時刻合わせした後にこっちを時刻合わせしようとしたときにちょっとだけ戸惑う。
精度は普段使いで日差+5秒程度。平置き状態だとほぼジャストに収まる。ヘタするとMM200よりも良いかもしれない。
標準バンド
クロコ押しの標準レザーバンド、Amazonのレビューとほぼ同じ感想だ。
- 固い。
- ちょっとツヤがありすぎる。
テカテカとツヤがあるのはフォーマル時計のフォーマットなのでお約束なのかもしれないが「無理に高級感を出そうとしてる感」がある。
固いのは「着けてりゃ馴染むかなぁ」ということで2日ほど頑張ってみた。
バンド全体の形は腕に沿って馴染んできたが、一つ目の定革に通すのが固い。頻繁に着け外しするのでやっぱり負担になってきた。さっさと付け替えよう。
ミラネーゼブレス
早速ミラネーゼブレスを装着。
予想通りすごくしっくりくる。
メインの留め金のさらに上に二重で止められるようになっているが、こっちはあまりガッチリ止まる物ではないので、精神的な保険程度のものだろう。
ミラネーゼブレスはてっきり「無段階で位置調整ができる」ものと思い込んでいたが、このブレスはメッシュ側に浅いへこみがあって、これに合わせないと金具を固定するノブが「パチン」と止まりきらない。
ラグ幅は21mmなので他のバンドとの使い回しがまったく出来ないので、ほぼBambino専用になる。
「爺ちゃんの時計」風
なんというか「キャラが濃い」。新しい時計のハズなのに、古い時計を触っている感覚がある。
今までの自分の好みとはまったく別系統の時計として一本購入したわけだが、これはこれで妙な愛着が出てきた。
この時計で唯一困ったことは、「この時計が似合いそうな服装が思いつかない」ことだ。ジーンズにスニーカーって感じでは無いし、スーツにワイシャツというにはちょっとレトロすぎないだろうか?あるいは、もうちょっと自分が歳を取ったら似合うようになるのだろうか?今はなんとも言えない。
現在はその日の気分で着けていく時計を選んでいるが、愛着はわいてきているので、最悪「そこにあるだけでいいや」という感じでもいいかもしれない。