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サインハウス B+COM SB4X Lite

導入理由:「Sony SBH50が神隠しにあったので」

実家に帰るときに使ってたBluetoothレシーバ の Sony SBH50が、実家で神隠し。


「あ、ありのままに起こったことを話すぜ」(AA略


いや、実家に入ってすぐに居間でWG-M1のHDMI出力をテレビに映してチェックして、そのまま居間で寝てしまったので、玄関から居間までを探し回ったけど見つからない。そこ以外に持って行ってるはずがない。
実家にあるはずなんだけど、思い当たる所さがしても見つからないので非常に気持ち悪い。
あまりに気持ち悪いので、実家から名古屋にもどる途中で思い切ってヘルメット専用インカムを購入した。

まぁ、いずれはこの手のものを導入しようとはおもっていたので、この際なので、ね。

選択


ヘルメット用Bluetoothインカムとしてはわりと歴史の長いサインハウスのB+COMシリーズの中で、現在のラインナップのうち中堅クラスに位置する「SB4X Lite」。

Bluetoothヘルメットインカムのうち、KTEL以外のメーカーは他車やパッセンジャーとの通信用としてBluetoothを使うものが主流に見える。が、メーカー違いで通信できたりできなかったりして汎用性に欠ける印象があった。そのためか、販売店で売られているほとんどは2台セットばかり。
最近は他メーカ同士でもできるようになったとかならないとか・・・。それでもBluetoothを他車との通信に使うには距離が心許ない。BluetoothでもClass1とClass10で飛距離が異なるし、100m届くClass10を採用しているものは少なそう。そもそもカタログ上で大きく「何メートル届く」とハッキリ謳ったもの少ない。
そもそも、パッセンジャーと会話するのがそんなに重要なのだろうか。タンデムしない自分にはよくわからん。Class1でも、信号停車で前後や横のライダーと会話する程度には使えるはずだが、その距離なら身振り手振りのジェスチャで十分だと思うのだが。
それにしたって、メーカーや機種が違う場合に接続できるかどうかはわからない。インカムメインで考えるなら何らかの共通規格(プロファイル)が普及するのを待つか、はじめから機種を合わせて一緒に導入した方がいいだろう。

ということで、自分の現在の使い方はインカム通話はほぼ無視して、スマートフォン2台との接続が要求仕様になる。

  • 1台はau回線のTORQUE G02(以下G02)で電話用。
  • 1台はナビ音声用としてハンドルバーにセットしたASUS Zenfone 2 Laser(以下 Zenfone)で通話は考慮しない。

上位機種のSB5Xだと到達距離が長く、インカム通話ともう一台のA2DPの同時再生(ミキシング)ができたり、高音質だったりするが、オーバースペックで価格が高い。
下位機種の「B+COM Music」にはマイクがない再生専用機で要件を満たさない。単にヘルメットに付けられるBTレシーバだ。

接続

自分の場合、ペアリング後のそれぞれの機器のBluetooth(以下BT)設定で

  • G02 : HFS(通話)のみ
  • Zenfon : A2DP(メディア)のみ

として使用プロファイルを絞り込んでいる。
プロファイルの設定は、BT接続した状態で[設定]-[Bluetooth]から行える。


Zenfoneの設定。


G02の設定。「連絡先の共有」は必要ないな。

昔のBT機器はマルチポイント接続が怪しい物が多かった。特に2台繋いだ場合の操作の切り替えがうまく行かなかったり、複数のプロファイルに対応した機器の場合になぜか片方の操作しか受け付けてくれなくて、「メディアを操作したいのに通話の操作になってしまう」ということがあったため、「通話用」「メディア用」としてハッキリさせることで、操作がスムーズになる。

  1. ペアリング済みの各機器を、BT接続可能状態にする。
  2. B+COM本体の電源を入れる
    • BTレシーバ共通(?)のピポパポーという音*1
    • さらに「B+COM Let's GO」と音声ガイダンス。
  3. BT機器1番目に接続。
    • 「プー」という音の後、接続プロファイルを読み上げる。「HFP enabled」「A2DP enabled」など。
  4. BT機器2番目に接続。
    • 機器1と同様。

表示機能の無い本体なので、音声ガイダンスが流れるだけでかなり使い勝手は良くなる。
もちろん、接続先の機器名称は言ってくれない(音声合成で読んでくれたりはしない)ので、おなじBTプロファイルの機器を2台つなぐと、どちらが1番で2番なのかわからなくなる。
ここで、先ほどの自分の設定が生きてくる。

  • 1番目に「A3DP enabled」→A2DP使ってるのはZenfoneだけなので、1番目はZenfone。
  • 2番目に「HSP enabled」→HSP使ってるのはG02だけなので、2番目はG02。

って感じ。

接続・操作が不安定になる場合

  • 機器側でBTをOFFにしていて、B+COM起動後に機器側をONに場合。
  • B+COM電源ONのまま、いったんBT圏外へ→再度圏内に入って再接続した場合。
    • B+COMの電源切るの忘れて、バイクにメット置いて休憩したときとかありがち。

これらの状況が発生すると、「接続しているはずなのに操作が有効にならない」「機器側で接続済みになっているのに、メディア音声がB+COMから流れない」といった感じの接続が怪しい状態になる "事がある"

こういうとき、どうやったら再接続されるか試したが、やっぱり『B+COMの電源を一旦OFF→ON』が一番確実だった。

操作系

SB4X 本体にはジョグシャトルと上下のボタンひとつづつ。ボタンは大きく、ジョグシャトルストロークも大きめで、グローブしたままで操作しやすい。

  • ジョグシャトル
    1. プッシュ
    2. プッシュしながら上
    3. プッシュしながら下
  • メディアボタン
    1. 1
    2. 2

これら7パターンに加えて、各操作の「長押し」が存在するので合計14パターンの操作系がある。
いざ使うときに全部覚えてるかどうか・・・正直自信はない。

『とりあえず最低限これだけは覚えとけ』的な操作

●接続先機器共通動作

  • 電源ON : ジョグシャトルプッシュしながら上。
  • 電源OFF : ジョグシャトルプッシュしながら下を長押し。
  • スピーカーボリューム上げ下げ:ジョグシャトル上下 短押し

これらは接続している機器や操作対象に限らず共通の操作になる。
よくある「電源ONはプッシュボタン長押し、OFFもプッシュボタン長押し」の機器はたまたま起動音が聞き取れなかった時やボリュームが最小になってて聞こえなかった場合に「電源OFFだと思ってONにしようと長押ししたら、実はONになってて、今長押ししたんで電源切れちゃった」みたいなよくわからない状況になりがちだが、電源ONとOFFが明示的に分かれているので「なにはともあれ電源OFFしてON」が出来るので解りやすい。

ボリュームのジョグシャトル上下の「短押し」とは「シャトルを上端(または下端)までスライドしてすぐ離す」で、離して「中立に戻った」時点でボリュームが変更される。
ボリュームを一気に上げ下げすることはできず、やるのであれば「ジョグシャトルを連続ではじく」ような操作にならざるをえないが、逆に言えば1ステップ毎に確実に行うことになり、上げすぎ下げすぎにならない。


●接続先機器別操作

  • A2DPメディア再生/停止 :ジョグシャトルプッシュ短押し
  • A2DPメディア送り戻り:ジョグシャトル上下 長押し
  • HSP(着信時のみ)オフフック(通話開始):ジョグシャトルプッシュ短押し

これらの操作は対応プロファイルでない機器に大して操作しようとすると「プー」というエラー音が出る。(着信時は自動で着信側機器に切り替わる模様)
たとえば「メディア再生できているのに、ジョグシャトルプッシュ短押ししてもエラーになる」場合、操作対象が別の機器になっている。もう片方の機器に切り替えてリトライすればいい。

●操作対象切り替え操作

  • 操作を接続先1番へ切り替え:上側ボタン(メディアボタン1)
  • 操作を接続先2番へ切り替え:下側ボタン(メディアボタン2)

もっとも「今どちらが操作対象か」を知る手段が無いため、「上側押してやってみて、だめだったら下側押してやり直す」という冗長な操作になってしまう。

やはり、どちらがどっちの機器に繋がったか、把握しといた方がスムーズだろう。

YJ-25に装着

マイクブームを無理矢理チンガードに引き込む必要がある。付けっぱなしにするならコードタイプのマイクにもできるが、どっちがいいんだろうかね。


ほかにもPCXで使っているOGKがあるが、クリップタイプのマウントを同時購入したので、クリップごと付け替えて装着できる。


連続使用時間と電源コネクタ

インカム機能を使ったことがないので断言はできないが、自分の使い方であれば、とりあえず、丸一日、十分持つ。
キャンプなどではモバイルバッテリから継ぎ足し充電してやれば一泊二日程度なら大丈夫だろう。

充電はスピーカーコネクタと共用のminiUSB-Bコネクタから、普通のUSBケーブルで給電する。
今時miniUSBかよ!と思ったら最新機種のSB5XはmicroUSBコネクタに変わっており、スピーカーもSB5Xから別型番になっている。

おそらく端子構成は変わらないだろうから変換コネクタを噛ませばSB5Xと共用できそうな気はするが、防水の問題もあるから、素直に純正品をつかった方がいいだろう。


SYGN HOUSE(サインハウス) USB変換スピーカーケーブル B+COM(ビーコム) 00068646

SYGN HOUSE(サインハウス) USB変換スピーカーケーブル B+COM(ビーコム) 00068646

miniUSBから通常のミニプラグに変換するアダプタがあり、ヘルメットを使わずにモニタリングしたり既存のヘルメットスピーカーに繋ぐことは出来る。

まとめ

グローブを付けた状態での操作性が考慮されていたり、レシーバー本体を目視しなくても状況の把握ができたりと、さすがに専用機だなぁ、と。
B+COM以外のブランドについても情報を探してはいるけど、ジョグシャトルを採用しているのはほかには見つからない。逆にこの稼働部が必要なスイッチが構造上のネックにもなりうるので普通につかってみての様子見が必要。
おおむね満足。
惜しむらくは、やはり本体価格か。防水性も考慮する必要があって致し方ないとはいえ、気軽に手を出すにはちょいとばかしむずかしく、ここに至るまで散々悩んでいたわけで。

*1:現行のどのBT機器でも起動時に同じ音が流れるようなんだけど、これって何か規格があるのか、それともBTチップが同じとかそういう事なのか?