今回は完全にネタです。
ダイソー の500円腕時計
某巨大掲示板の某板の某スレッドにて、
「ダイソーの500円腕時計でミリタリー風ウォッチの新型が出た」
という話題を見かけた。
Googleで画像検索すると、TIMEXのキャンパー風なダイソー時計が出てきたが、最新のものはこれよりもさらにベトナムレプリカっぽい感じになっているらしい。
ベトナムレプリカと言えば先月ALHPA ALW-46374 を購入したばかりだが、一本500円でこれに近いものなら試しに買ってみようという気にもなってくる。どの程度近いのか見てみたいし。
みつかんねぇ・・・
ところがですなぁ、職場(渋谷)近く2店舗にはダイソーにはそれっぽい物の在庫が無かったんですわ。
置いてあるのは『これどう見てもG-SHOCKのパク(略』みたいなデジタル時計と、『これどう見てもダニエルウェリ(略』みたいな物と、例のキャンパー風の奴しかない。原宿まで脚を伸ばしてもそれっぽい物はみつからない。
代わりに東京23区の区分地図があったので買ってみた。
これなかなか面白い。23区だけだが、こちらに来て『赤羽ってどこだっけか』というお上りさん状態がずっと続いているので、これを手に届くところに置いておけばGoogleMapを開かなくても広い盤面で確認することが出来る。ペラペラだが1部100円なので2部購入して自室と職場に常備しておくことにした。
・・・えーと、なんの話だっけか?
買ってみた
上野にライダース(ライディングではない)ジャケットを探しに行って、そのまま御徒町に抜けたところにダイソー御徒町店をみつけたのでふらっと入ってみた。今月に新規オープンしたばかりでフロアもそんなに広くはなかったが・・・発見。
ブラックが2本とODが1本在庫。一本づつ買ってもチプカシ並なので両方買う。
製品の正式な名称としては「MILI Watch(ミリウォッチ)」。
「日本メーカームーブメント使用」とは書いてあるが、シンガポール製で「国産ムーブメント使用」とは書いていない(まぁそうだろうな)。
製品番号は「No.24」。おそらく「腕時計の24番」これで判別できるはずだ。
梱包の外側からパッと見ただけだと「おっ、かなりそれっぽい」という印象。ただ、袋に入っている時点で細かい白い埃がついていた。まぁそこら辺は500円だしな。
リュウズとケースの間にスペーサーが挟まっていて、これを抜いてリュウズを押し込むことで動作開始する。
使用電池はSR626SW。これは以前交換したWancher Gurkhaの電池と同型だった。
・・・つか、これもしかしてダイソーに売ってんのかな。コジマで買ったときには500円ぐらいだったが、『500円の時計に500円の電池を入れる』とか、またギャグみたいな話になってしまうが・・・。
袋から出すと、おお、やっぱりそれっぽい感じだ。
かなり寄せてる
同じブラックでALPHA AWL-46374と比較してみる。
左がAWL-46374、右がダイソー。
評判通りダイヤルとハンズ、風防の雰囲気はオリジナルによく似ている。ハンズとインデックスに夜光っぽい色が載っているが、夜光ではないか、あるいは極端に暗い。
ラグ幅が20mmでこれはダイソーのNATOストラップに合わせるためだと思われる。そのためかケース全体がサイズアップしている。もちろんバネ棒ではなくケース一体型。
AWL-46374のケースはマットだが、ダイソーは艶ありでさらに安っぽいものの、シルエットはそれなりに寄せてある。ラグ足の形状やベゼルの幅が違うし、ダイヤルが広い分インデックスや数字の間が広がって間延びした印象だが、遠目に見るとAWL-46374と気がつかないかもしれないこともないかもしれない。
裏蓋もケース同様に艶あり。
刻印に関してはALPHAよりよっぽどオリジナルっぽい雰囲気。
刻印は、
WATCH,WRIST GENERAL PURPOSE SR626SW CELL PC21S G212
となっている。電池の型番は解るが、「PC21S」と「6212」はどちらかがムーブメントの型番だと思われるが・・・。
「6212」については時計の型番(Ref.)として似たような物があるらしいが違うだろうな。「G212」(2019/12/02訂正。Gが6に見えた)で検索すると他のダイソーの300円腕時計などが引っかかる。シリーズ番号かもしれない。
「PC21S」(最初Sではなく5に見えた)については・・・・「PC21S」という汎用ムーブメントがあるようだ。
これかな。
SEIKO(現在SIIはSEIKOに吸収されている)製でシンガポール生産。たしかに「日本メーカームーブメント使用」だ。本当にそうかは開けてみないとなんとも言えないが、まぁ間違いないだろう。単価いくらなんだろう?数十円?
追記(2019/12/02):Amazon.co.jpにまさかの 1,573円でムーブメント単体で売っていた。
時計修理 腕時計用ムーブメント PC21J/PC21A/PC21S SS 3針 SE01010PC21S1
- 出版社/メーカー: ノーブランド品
- メディア: 時計
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ムーブメントは非常にダメな感じ。時刻合わせの際にリュウズを戻すと、振動で分針が1分ほどズレるぐらいのショボさ加減。今まで買ったアナログのチプシチでもそんなに酷くはない。リュウズを引いて回したときの遊び(バックラッシ)も大きいし、押し込んだときにズレるということは、巻き真の固定が甘いのだろうか。先のムーブメントの写真では全体が樹脂製だったので、ケース側の固定が弱い可能性が高い。(2019/12/02訂正:巻き真の固定とかそういう問題じゃ無い気がする)精度に関しては調べていない、というか調べようとする気もおきなかった。
開けてみた
こんな事もあろうかと・・・という訳ではなく、いずれ買うつもりだったので「こじ開け」を東急ハンズ名駅で買ってきた。「ナイフ型」で700円。
この機種の場合、向かって右側のラグの根本(写真内の赤〇印)に開けるための隙間があるので、ここに刃先を指してコジような感じであける・・・ラグが普通に邪魔くさいんだけど・・・なんでこの位置に設計した? 簡単に「パカッ」って感じで外れる。
オープン。
前にも見たことあるような白いスペーサー。そして裏蓋には、またもや白い埃。この手の物でケース内に埃って・・・中の白いスペーサーの削りカスのようなものではないだろうか、そして外側についていたものと同じか。バリとか削らずに突っ込まれたんだと想像する。まぁ、こんなもんなのかねぇ。
パッキンもなにも入っていないので、もう、まごうことなき「非防水」である。(2019/12/02訂正:後述)
スペーサーを外すと、さすがにダイヤルはスチールかなにからしい。ムーブメントは確かに「 SII〇. PC21S 」の表記がみつかる。それにしてもこのキャリバーちっせぇなぁ。
と、ダイソーの500円腕時計としてはこういうもんらしいということに納得したので元に戻す。
2019/12/02追記:
RSS経由でちょいちょい読ませてもらってる「泥沼時計収集メモ」さんところでもこの時計の記事が載っていたのだけど『蓋にはゴムパッキンが付いていて・・・』と書いてあったので「あれっ?」と。
もう一度開けて、さらにODも開けてみたら、確かにゴムパッキン付いてた・・・。
自分はバラしていないけど、竜頭の巻き真側にもパッキンが入っているとのことなので、まったくもって「非防水」ということではなさそう。
コンシールドウォッチバンドに着けてみた。
ODとブラックをそれぞれの色に取り付けてみる。
うん、なかなかいい感じじゃないだろうか。ケースはバンドの幅に収まっているし、取り付け部分の幅とラグ幅が同じでしっくりくる。
というか、AWL-46374 よりよっぽど雰囲気がそれっぽい感じなんだが・・・
7,000円のAWL-46374の立場って一体・・・・
マジにディスポーザブルなウォッチ
雰囲気だけならこれでもいいのかも。電池の交換は可能だが故障したら捨ててしまうだろう。本当の意味でのディスポウォッチだ。防水もないし飾り・装飾用としてどうだろうか。
サバゲーのジャンルでは第一次世界大戦や第二次世界大戦、はたまた『終末世界』などテーマに合わせたコスチュームと装備で遊ぶスタイルがあるが、当然ベトナム戦争(ナム戦)もある。オリジナルの装備を揃えるのは難しいし、あったとしても高価だったりするのでプレーヤーはレプリカ品を流用して再現したりするようだが、そういったものにぴったりではないかと思う。
雰囲気はそれっぽいし低価格なので、改造ベースにするのもいい。
ダイソーは店に在庫が無い場合=欠品となり入荷待ちだ。取り寄せすることもできないし、そもそもダイソーのWebサイトで製品情報を見ることも出来ない。それぐらい品揃えは多く、また商品の入れ替わりも激しい。基本的に「一期一会」というのがダイソーだ。
しかし、「Web注文」から取り寄せできるようだ。まとめ買いなどの大量発注するときにこの時計を混ぜてはいかがだろうか。
ただし、
「ご注文金額50,000円(税抜き)以上により、ご注文承ります。」
とのこと。基本100円の物を5万円以上って、相当な量になるんだが・・・。