どんどんねじ込んでいかないと後ろのネタが詰まっちゃう!
万能選手 MM200(SBDC061) のラバーバンド
自分の中で『使い道を選ばない万能選手』としての位置づけになったMM200ことSBDC061。
さらに万能選手であることを求めれば、メタルブレスとナイロンのNATOストラップだけでなく、レザーバンドも付けてみたいところ。しかし、レザーバンドはある程度の使い捨てであることを考えると、そうそう高価な物を付ける気がしない。さらに防水性が高いダイバーズであれば、総じて水気に弱いレザーバンドは選択対象からやや外れる。ネット上で色々探しているとレザーバンド然としたラバーバンドも結構あって、それならレザーライクなラバーバンドを付けるのも選択肢としては十分アリだなぁ、と。
MORELLATO BIKING 20mm ブラック(819)
イタリアの腕時計バンドメーカー、モレラート社のバイキングシリーズ。
- MM200用→SARB033用
- 上野アメ横の時計屋にて3800円
- レザーよりしなやかで柔らかい
- 装着感は悪くない
- 日常生活防水
- MM200に着けるにはちょっとボリューム感が足りない
カーボンパターンが型押しされたレザー調のラバーバンド。上野アメ横の時計屋で、φ2.5mmのバネ棒が入ることを確認した上で購入した。これにより、バネ棒径が太くてもレザーやそれに近いラバーであればねじ込むことはできるのがわかった。
セイコーダイバーズのφ2.5mmのバネ棒が入るサードパーティ製のウレタン(シリコン)ラバーバンドは多くない。モレラートやモレラートを取り扱うショップ Mano-a-Mano さん1に完全防水のダイバー向けラバー(シリコン)バンドがいくつかあるが、こちらに問い合わせしたところ「φ2.5mmが入る物は無い」との返答だった。
細いバネ棒を太いバネ棒受けになら入らなくは無いが、「なぜφ2.5mmのバネ棒なのか」を考えればやっぱり標準を使った方が気分的にすっきりする。バイキングシリーズが「日常生活防水」なのは残念だが仕方が無い。
手首囲16.5mmの自分だと一番細い用の穴に尾錠を通してギリギリジャストになった。ベルト自体は柔らかく定革に通すのは楽だが、頻繁に着け外しすることを考えるといずれはDバックルの導入も考えるべきか?
このバンドはラバーと合皮(ロリカという素材)を貼り付け+縫い合わせているため日常生活防水なのが残念な所。ダイバーズに着けるならやっぱり防水性はもうちょっと欲しい。
もっと残念なのが、ベルト自体に厚みはあるが、MM200のような厚みのあるダイバーズにつけるには、なんというかまだなにか物足りない。ボリューム感が無い。これならダイバーズよりビジネス向けの時計に付けた方が良いのでは?
SARB033に付ける
ということでSARB033に付けてみた。
おお、やっぱりこっちの方が似合うじゃん!
バンド自体がフォーマルよりややスポーツ寄りで、SARB033のイメージを大きく変えてくれる。遠目からだとレザーバンドに見えなくは無いので、これそのままでビジネス用としてイケるんじゃないだろうか?
うん、SARB033用にしよう。これでSARB033のレザーバンドは買わなくて良いな!
それはそれでちょっとさみしい・・・かな?
MORELLATO CAREZZA 20mm ブラック(019)
バイキングシリーズと同じくモレラート社のカレッツァ。バイキングよりも厚地で完全防水のバンドを探してこれに行き着く。
- MM200用
- Mano-a-Manoにて7000円
- 時計本体に負けないボリューム感のある厚地のシリコンラバー
- 一見レザーバンドに見える高級感
- 張りのあるしっかり感
- 完全防水
- φ2.5mmのバネ棒はギチギチ
ショップからの回答は「φ2.5mmが入るラバーバンドは無い」だったが、名駅の東急ハンズの時計サービスコーナーで見つけたので、その場でφ2.5mmバネ棒がなんとか入ることを確認。しばらく冷却期間を置いてMano-a-Manoにて(他のNATOストラップと共に)購入。
白いステッチが入っているが、複合素材では無くシリコンラバー製なので完全防水。このステッチのおかげでぱっと見は厚地のレザーバンドに見えるというのがポイント。ややフォーマル寄りのスポーツバンドとしてダイバーズにはぴったりだ。
φ2.5mmのバネ棒が入るものの、やっぱりギチギチになってしまい抜くのが大変。バイキングはラバーを折り返したところをバネ棒の穴とする普通のレザーバンドと同じ作りなので使っているうちに緩くなってきたが、こちらはシリコンラバーの一体成形で穴が緩むような傾向はない。バンドにバネ棒がギチギチに止まっているということは、バンドとバネ棒が摺動しないということで、その分の摩擦の負荷はバネ棒のパーツとラグ側の穴の方にかかってくるハズだ。バネ棒の仕組み全体で受け持つのでは無く一部に負荷が掛かることになるのが懸念事項。
なので俺としては「使えなくは無いが手放しにオススメできない」としか言えない。あくまで自己責任でどうぞ。雰囲気は非常に良いのでバネ棒穴の細さだけが大きな残念ポイントになる。
俺はスペアのφ2.5mmバネ棒をワンセット差しっぱなしにして保管している。
SEIKO ダイバーズ純正シリコンバンド 20mm
Turtle(SRP779JC)他で付け心地の良さだけは確信しているSEIKOダイバーズ純正シリコンラバーバンド。あの蛇腹みたいになっている奴。廉価版のダイバーズ(風)についているものは遊環がバンドと同素材だが、ミドルクラス以上についているものは遊環は金属製(ステン)になっている。
(このリンク先はSBDC063純正を探して見つかったものなので、自分が買ったものとイコールではない可能性があることに注意)
- MM200用
- 銀座 和光にて9,288円
- さすが純正の安定感
- 完全にダイバーズ用なので強度はバッチリだろう
- ちょっと長い(ウェットスーツ想定?)
- しかし純正って高いね、高いだけはあるけど
さすがに純正だけあってMM200との取り合わせはぴったり。
銀座の和光 (SEIKO本社のお膝元)にて「SBDC063についている純正シリコンバンドください」と指定したらこれが出てきたので購入。なんせSBDC063とSBDC061はダイヤルと回転ベゼルのカラー、バンドとブレスという違い以外は共通なので付かないはずが無い。これを付けた状態で販売されていてもまったく違和感が無いレベルだ。
で、買った後に型番を控えていなかったのだけど、思っていたのと微妙に仕様がちがっていた。ラグ幅以外の形はTartleと同じに見えたが、蓋を開けてみると細かいところに差異がある。おどろいたのが、バネ棒が通る穴の中に、金属製のパイプが入っていること。
これはベルトとバネ棒の間の摩擦を減らして摺動性を高めるための措置だと思われる。そうすると、Turtleのようにお手軽ガチダイバーズ系についているものと、10万クラスのミドルクラスダイバーズについているバンドに差をつけているのか。あるいは同じダイバーズ用シリコンラバーでも後にリリースされるほどバージョンアップ(改良)したりするのだろうか。型番とカタログをにらめっこすれば解るかもしれないが、どちらにしろラグやバネ棒に負担が掛かりにくいのは良いことだ。
で、このバンドの欠点だが、全長がちょっと長い。
腕の太い外国人仕様がデフォであろうカレッツァと比較してもさらに長い。尾錠の取り付け穴は短い位置についているので、手首が細い人でも巻けなくはないが、その分バンドが余るということになる。
自分の手首の周囲が(決して太くは無いが)16.5mmの自分でこれだけ余るので、これより手首が細い人は余った分がそうとう邪魔になるんじゃないだろうか?
もちろん考えられる理由はあって、ダイバーのウェットスーツの上から巻くことを想定して余裕を持たせてのことだとは思う。そういう意味では完全に実用重視の設定だろうが、それにしてもちょっと長過ぎじゃね? MM200(SDBC061)に標準ステンブレスの「ダイバーエクステンダー」機能では周囲が20mmほど太く出来るようになっているが、標準ステンブレスの余ったコマを全部付けてさらにダイバーエクステンダーを展開しても、このシリコンバンドを一番太い状態にしてもこれよりは細いはずだ。どんな腕が太いマッチョが付ける想定なんだろう・・・。ま、「短くて足りない」より「長くて余る」方が、余ったとしても装着できる分マシではあるからな・・・そういうことにしておこう。
そして、「実用重視でストックしておく」というだけではちょっと値段が張りすぎている。俺は買っちゃったけどさ。空気潜水防水としての規格を通っているはずなので(引っ張り)強度は確保されているはず。あくまで強度にこだわる人、純正にこだわる人、付け心地重視の人以外にはオススメできないかなぁ。
ということで
普段ラバーをつけたくなったらカレッツァ、スポーツで実用重視なら純正、バイキングはSARB033用の方向で。