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CR125 IRC GP-22装着

もうこの際だからタイヤも替えてしまったよ、という話

もっとオフロード寄りへ

CT125の標準タイヤIRC GP-5はオンロード寄りでモタードなどが履いてそうなパターンだが、オフロードは「走れなくはない」と要った感じで、実際これまでダート林道を走ってきたわけだが、「オフロードタイヤに変更したらどう変わるのかな?」となるのは必然な訳で。
これまでの感想としては、 GP-5はぬかるみ気味の路面だと効かない。特に雨後の登り坂ではトラクションに負けてスピンしがちなのでわざと一段ギアを上げてアイドリング気味で回すことも多いのだが登り坂ではやはり一速で回し気味にいきたい。林道だとぬかるみに加えて轍ができていることが多く、轍の谷側にリアが「ズルッ」で「ヒヤッ」となることが何度か。

これまで様子見しつつ、タイヤが減った頃に変更するつもりだったが、勢いに任せてオフロードタイヤ(ノビータイヤ)を試してみたいと。
どうせ替えるのなら中途半端な状態より、GP-5にまだ山が残っている状態の方が使い回すにしても売るにしても気持ちよく扱えるはずだ。

よし、この際だ、もうやってしまえ。やっちゃえニッ◯ン!

IRC GP-22 (80/90-17)

最近は低価格タイヤで中国などのブランドが結構増えているようだ。しかし「(車の)タイヤとオイルだけは金を惜しむな」というのは(工業)高校時代の先生の台詞。路面設置面積の少ない二輪車ならなおさら。ということで、CT125標準タイヤであるIRC GP-5と同じくIRCのGP-22を選択。

ircmoto.jp

GP-5をそのままオフロード向けにしたものがこのGP-22らしい。リリース後のレビューでも極端に悪い話は目にしないし無難といえば無難ではあるが、そうそう高い物でもないし(高くて1本6000円程度)、合わないならGP-5に戻す覚悟で。

www.webike.net

発注時の在庫状況からWebikeでの購入となったためコンビニ受け取りができず、自宅の宅配ボックスにもあきらかに入らないサイズなのでヤマトの営業所留めにして引き取ってきたが・・・

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新品のタイヤってラップに包まれて送られてくるもんだと思っていたんだけど、まさか裸でそのまま送られてくるとは。それになんか妙に1本だけ汚れている。Webikeは通販専門だから用品店のように屋外に放置保管されていることはないと思うんだが。

この時点でちょっと嫌な予感がしてきましたがー。

交換作業

自転車のチューブ交換やパンク修理は経験があるし、チューブレスタイヤのパンク修理は3回ほどやったことはあるので大まかな手順はわかっているものの、バイクのチューブタイヤ交換の経験はまったくない。しかし、CT125については手元で可能なものなら可能な限り自分で行いたいをモットーとしている。すでにパンク修理関係(パッチ当て、スペアチューブなど)は車載工具として準備済みなので、パンク時のチューブ交換の練習という意味でも良い機会なので今回は自分で行うことにした。

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リムプロテクターなるものもあって(安かったので)かっておいた。タイヤレバーは車載工具としてそろえたので分割してコンパクトになるデイトナ製。別にガレージ用として長いものを準備してもいいんだけど、タイヤ交換自体頻繁に行うかわからないのでとりあえずこれでいく。
コンプレッサーは無いのでフロアポンプ。これはHorizeを購入したあとに整備用で購入した物だが、アメリカ式バルブ・・・つまり車やバイクのバルブにも使用可能。今のMTBのバルブはアメリカ式だからみたい。これでバイクのチューブの容量を入れるのか・・・しんどそうだな。

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追加の道具として、ホイールを外したときにスプロケブレーキローターを地面に接触させないための台を準備。50mm×50mm×100mmの角材をホームセンターにて500円で購入し、半分に切断(1カット30円)したものを並べて使用する。この手の物は名古屋に居たときには廃材をもらってストックしていたんだけど引っ越しの時に処分してしまった。今から思えばちょっともったいなかったな。

今回DIYでの交換作業に踏み切ったのはこの動画の影響もある。


www.youtube.com

チャンネル登録している「DIY道楽テツ」さんの動画だが、これみてたらすげー簡単そうにできそうな気がしてくるやん?コツなんかも出ていてふむふむ、と。
 
 
 
がー、実際にはそうはいかないんですよねー・・・。

リア

ホイールの脱着に手間がかかるのはリアなのでリアから開始。

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チェーン引きを緩めてアクスルシャフトのナットを緩めて抜き取り、ドライブチェーンをうまく避けつつホイールを外すと、シャフトのカラーが落ちるので注意。

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左右でカラーの長さが異なり、右(ブレーキ側)の方が短い。ブレーキキャリパは外さなくてもいいはず。
この辺は、なんというか見たまんまなので特にサービスマニュアルを見ることもなく。

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さて、外すべきはスプロケ側かブレーキローター側か。
とりあえずバルブを抜いてビード落とし、なんかあっさり落ちた。まだ新しいので変に固着していないのかも。

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とりまブレーキローター側から外していこうかと。

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1本を差し込んだ状態でもう1本でビードを起こしていこうとすると、先に入れた方が滑って外れてしまう。一本目はブレーキローターの裏側に引っかけつつ、もう1本をクロスさせるように起こすと楽だなーと。

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特筆すべきこともなくわりとあっさりと外れた。やっぱりタイヤがまだ新しいからか?

チューブを外す。一度エアを入れてパンクしていないかをチェックするが問題なし。フロアポンプで大容量を入れるのはしんどそうに見えたがわりとあっさりと150BARまで上がった。バイクならフロアポンプでもいけそうね。

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反対側のビードもあっさり外れた。

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リムバンドに破れがないか、スポークの根元に問題が無いかなど確認、特に不味そうな部分は無し。

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リムの内側に穴が開いていて錆が漏れている。リムの耳の膨らみの部分は中空になっていているらしい。一応パーツクリーナーで錆を拭いておいたが、この中まではどうにもならんので気にしないことにする。

さて、いよいよですよ。

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GP-22はフロント・リアは共通だが、回転方向が違うので刻印をチェック。

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外したときとは逆手順で填めていく。今、ホイールは車体右側にあるブレーキローターが上になっているので、回転方向は時計回りでタイヤをセット。
GP-22に軽点マークが見つからない(標準のGP-5には存在する)ので位置を気にする必要は無い、ということらしい。まぁ有ったとしても125ccは高速を走れるわけではないのでそんなにシビアな問題にはならないと思うけど。

ビードワックスをビードに塗って、(先に挙げた動画にあったような感じで)端から・・・

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特に力を入れなくても、タイヤレバーを使わずにあっさりと入ってしまった。なんか拍子抜け。

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チューブを入れる。いったんエアを入れてから全抜きし、バルブとは反対側から入れていく(動画と同じやりかた)。バルブの金口をリムの穴から出すのにはちょっと手こずったが、「金口を引っ張り出す専用工具」を使うほどではない(というかそもそもそういう工具って必要なの?少なくとも自転車では使ったことないよ?)
チューブが入った状態で金口のボルトを仮止めして、またすこしエアを入れてチューブの収まりをよくする(ビードとリムの間にチューブが挟まらないようにするため) 。

で、残った方のリムを填める。もちろんビードワックスを再度塗る。

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填まった。最後だけタイヤレバーをつかって押し込んだが、これも思いのほかすんなり。
最後に、もういちどチューブの金口の位置をチェック(斜めに出るようだと負担がかかって根本が破れる)、エアをすこしづつ入れつつ、大丈夫そうなら金口のボルトを固定。エア漏れの音がしないか確認しながらおそるおそる規程空気圧(225bar)まで上げて・・・。

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問題なく入った

・・・なんかすごい順調で逆に怖い。

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ホイールを車体に取り付けるときは、外したときと逆手順。アクスルシャフトとカラー(のハブ側に収まる部分)をあらかじめグリスアップ。
ドリブンスプロケットにチェーンをかけつつ、ブレーキパッドの間にブレーキローターが収まるように合わせるブレーキキャリパサポートが動いて入りにくい。

最後にチェーンテンションを調整し、規程トルク(56N・kmg)でアクスルボルトを締めて完了。回してタイヤに振れが無いかを確認するが問題なくできている。ということは・・・

成功!
 
 
いや、思いのほか簡単にできたな~。
特にリムに新タイヤのビードを填めるところって一番苦労しそうだったけど、そうでもないんだなぁ、意外と大丈夫だったわ。フロントはリアと同じサイズだし、同じ手順だし、実質2回目だしこれはもう余裕だわ~勝ち確定だわwwwwwww
 
 
 
 
 
 
 
って思うじゃん?

フロント

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ホイールをフォークから外すのは、まぁまったく問題ないですね、と。実はとある事情により(ここでは触れないが)フロントブレーキローターを交換していて、そのときに一通り脱着を行っているのでここで手間取ることはない。リアと同様スペーサが入っているがフロントは左右で同じサイズ。

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GP-5を取り外し。これも一度やっているので何の苦も無くサクサクと。
リアと同じようにリム・リムバンド・スポークのチェック、チューブのチェックOK。

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そのままの流れでリムに新タイヤを填める。回転方向を併せてビードワックスを塗り、リアと同じようにバコッと填め・・・らない!?
 
 
 
 
 
 
まず片側のビードが硬くてリムに入らない。これは最後にタイヤレバーで押し込んだ。
チューブを入れて反対側のビードはもっと入らない。これは本当に時間がかかった。タイヤレバーでなんとか必死に送り込んでなんとか入ったと思ってエアを入れたら金口付近からエア抜けの音が・・・

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しっかりでかい穴があいてますな・・・。
金口の反対側(トレッド側)なので、金口に力がかかったのではなく、タイヤレバーで引っかけたものと思われる。ビードをはめるときに金口と反対側から入れて、最後にタイヤレバーで押し込んだときにだろう。

DIY道楽のテツさん、友達になりましょう!

パンクさせないための動画見たうえでやらかしてるんって、友達以前の問題じゃねーか

念のためにスペアチューブを用意しておいて良かった。2回目は金具側からビードをはめていって最後の一押しが本当に硬い。リムプロテクターをはめていてもタイヤレバーの先が滑ってリムの耳を擦ること数回、なんとか入った。

(ここまで写真なしでテキストのみなのは写真に残す余裕が無かったから)

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いや、なんとか終わった・・・。18時ごろにフロントを始めてから、完了した時点で夜の23時になっていたという・・。

リアに使ったタイヤよりフロントの方がビードが硬い。なんなんだこの違いは。

まとめ

「あー、クソしんどかった・・・」というのが正直なところ。

普通に考えたらリアの方が時間がかかるはずなのに、フロントでリアと大差ない時間がかかってしまった。

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一通り走行して今のところ問題は無いので交換自体は辛くも成功という結論になるが、まだマッド路面を走っていないのでレビューについてはもうしばらく後になります。

フロントとリアで何が違ったのか

タイヤの硬化なのか、単にタイヤの製造時の個体差のせいなのか、あるいは前後のリムの違い(リムは前後で同型番だが)なのか、もしくは2本目で疲れていたためなのか、はっきりとした原因は正直わからない。しかし、リアとフロントの取付時の感覚がかなり違っていたことは断言できる。

GP-5とGP-22は同サイズではあるが、ブロックパターンの溝の高さがあり、つまりトレッド面の厚みが違う、つまり硬さは異なる。GP-5とGP-22で取り付けの感覚が異なるのは当然なんだが、同じGP-22でこうも違うというのも不思議だ。

f:id:obally:20210820020945j:plain タイヤの製造時期の刻印はどちらも「1921」と同じもの(2021年の19週目)で違いがないので製造時期の違いではない。

となると、「保管状態の違い」あるいは「個体差」のどちらかになる。

まぁ、無事取り付けることができたし、これ以上考えても仕方がないが・・・。