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CT125 USB電源とフォグランプ(1) - キット選択と取付作業編

USB電源キットはバイク屋に到着していたが、ハザードキットはまだ未定とのこと。春を待つ間に取り付けたいが、いつになるかわからないのでヤキモキしていた。
取り付けるなら電装系一式をまとめて付けたかったけれど、ついにフォグランプの購入に踏み切ったので、USB電源キットとフォグを同時に取り付けた。フォグの取付ではACCを引っ張る必要があるので、逆に言えばUSB電源がそろってればフォグまでまとめて取り付けることができるってことで。

※今回は写真が多くなったので記事を分割しました。この記事は「その1」です。

パーツ選択

フォグは本当に悩んだけどそれ以外はあっさり決定してたんよね。

キタコ USB電源キット CT125・ハンターカブ(JA55) 80-757-14700

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純正オプションのシガーソケットを取り付けるマウントにそのまま付けられるタイプ。ハンドルバーに取り付けるマウントも付属しているが今回は使わない。
CT125には純正オプション用のACCコネクタが取り付けられているようだが、ここからタップするハーネスも付属しており、容量さえ許せば純正オプションも取り付けることができるようだ。
ACCが取れるということは、ここからフォグランプスイッチ用のACCを引っ張ることができるので、後ほど追加ケーブルを作成する。

2ポート仕様だが合計容量は2Aなので、実質1ポートと考えた方がいいだろう(今時のスマホの充電は2A流せないと話にならない)。USBポート自体は非防水なので雨天では使用不可だし、そもそも完全防水ではなく「防滴仕様」のようだが、防水キャップは分厚くてわりとしっかりしてそうなので大丈夫だろう。
一つ気になるのが、取り出したACCに対してヒューズが付いていないこと。これも追加ケーブルで対応する。

ツアラテック ハンターカブCT125用フォグライト【DM】セット(JP-CT125-DMS)

www.touratechjapan.com

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散々悩んだフォグランプだが、このツアラテックのキットに落ち着いた。

ツアラテック(ジャパン)1がリリースしているCT125用フォグランプセットはDENALI ELECTRONICSのLEDライトポッドがラインナップされている。前回も書いたが経験上、電気モノは安い物(特にノーブランド中華)は博打、メジャーメーカーは安パイという認識。デナリならそれなりにメジャー2、なおかつ高価な部類に入る。一発目なので博打は打ちたくないというのが正直なところ。

選択要素のうちの一つ「サイズ感」でも悩んでいた。デザイン面では、大きな物=「存在感を出してオフローダー感を演出」、小さな物=「存在感を消してノーマルの雰囲気を残す」どちらもあり得る。実用面では小さい物の方が「出っ張りが少ない」=「林道で有利」となる。(まぁ、そういう意味では水平方向に張り出すキジマのキットは「林道で不利」ということになる)
ツアラテックでは3種類ラインナップされているが、『ハンターカブ用では最強のキット』と謳う4セルの「S4」が一番大きく、次いで「D2」、この「DM」はライトポッドが一番小型のタイプになる。価格で言えば「DM」が一番安いのはわかるが、一番高そうな「S4」より「D2」の方が高いのはちょっと謎。

で、自分のCT125を眺めつつ、実用重視・・・つまり「可能な限り小さい筐体」という方針に最終決定。従って「DM」を選択。

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実物見て予想以上に小さいんでちょっと不安になったが・・・。

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キットの内容物は、本来のDENALI DMシリーズの標準キットにCT125用の取付マウント・・・というかボルトとスリーブが付属しているだけのもの。つまりほぼDMの標準キットそのまま3って感じ。

下ごしらえ

キットを車体に取り付ける前に追加の作業。

電源取り出し用追加分岐ケーブル

USB電源付属の電源取り出しハーネスから引っ張れるACCは当然1本だけ。今回フォグランプのスイッチに対してACCを取る必要があるので、さらに1本分分岐させることと、取り出したACCにヒューズを付けるために追加の分岐ケーブルを作成する。

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こんな感じ。+側にエーモンのヒューズホルダ(ミニタイプ)をつなげ、さらにそこから2分岐させる形になる。ヒューズボックス自体は防水タイプではないがこれを納めるのはヘッドライトハウジングの中でそうそう防水を気にする必要は無いだろう。USB電源は合計2A、フォグのスイッチにかかるリレーも1A以上かかるとは考えにくいので、ここに挿すヒューズは5Aで大丈夫だろう。
このヒューズボックスのケーブルだけど妙に太い。2.5sqぐらいだろうか。手持ちのギボシできれいに入らなくて苦労した。

フォグハーネスACC配線にギボシ取付

フォグのハーネスに先ほど作ったタップケーブルにつなぐためにギボシを取り付ける。

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元々付いていたのはエレクトロタップだが、初めて見る形で針で突き刺すようなものだった。エレクトロタップの根元を緩めるとすんなり外せたので、ここにギボシの雄をかしめる。 ちなみにリレーカプラから伸びているギボシ付きの青いケーブルは、マニュアルによると光量調整機能のためのもの。リレーを別売の「DataDim」ユニットに差し替え、この青いケーブルをハイビームの点灯信号につなぐと、ディマスイッチと連動して光量50%←→100%の切替を行うことが可能。

f:id:obally:20210218152305j:plain これで良し。

DMレンズ交換

DENALI DMシリーズはレンズを交換することでスポットとワイドを切り替えることができる。レンズは両方付属している。最初から入っている物はスポットなので、ワイドレンズに付け替える。

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レンズを固定しているベゼルは3本のヘキサネジで固定されている。 ワイドレンズには横方向に光を拡散させるため縦方向のミゾが切ってある。ライトを取り付ける時にステーが横になるので、縞々が縦向きに並ぶように合わせておく。刻印が下側になるように左右を決めて仕込む。別にここまでする必要は無いけど。
ベゼルには内部に切り欠きがあってこれを合わせる必要がある。 レンズとハウジングの間に赤いOリングが入っていて、これで防水する仕組みになっているので、念のためシリコングリスを吹いてからとりつけた。

このOリングはオレンジ色だが、一つ目を開くときに飛んでしまったのに気がつかずに「入ってない!」と焦った(なので写真に写っていない)。お騒がせしてすんませんでした to ツアラテックの中の人。

取付作業

いよいよ車体への取付作業。

USB電源

最初にUSB電源の取付。

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ACCソケットはヘッドライトケースの中なのでヘッドライトケース下側のネジを抜いて外す。

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青いカプラがACCで、ケーブルが接続されていないカプラでカバーされていた。このカバーを外して、付属の分岐ケーブルを取り付ける。結構キチキチに束ねられており、引っ張り出しにくかったのでタイラップを切ってほどいてから作業。

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分岐ケーブルは色分けされているが、さらに丁寧に「ACC+」「GRAND」のラベルが巻いてある。ACC+側に自作のケーブルを挿す。念のためのこの時点で電圧測定。電源ON=12.3V、始動時=14.5Vを確認。
つづいて取付スペースについているゴムブッシュを外し、USB電源本体を差し込んで固定。

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カバーにはキタコのマークが入っているので、一応上下向きを合わせる。走ってたら見えないけど。

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ヘッドライトケースの裏側に配線を通す穴が空いている。かなり余裕があるので、配線の引込も楽。

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USB電源のコネクタを自作タップへ接続。これでUSB電源のインジケータの点灯と、ケーブル接続でスマホに給電されることを確認。

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フォグを取り付ける際にACCをもう一つのギボシから拾うため、ヘッドライトを閉めず次へ。

フォグ取付

取付箇所はいろいろ考えられるが、今回は普通にキットを使ってヘッドライトステーのボルトに共締め。
まずはヘッドライトステーからバッテリーへアクセスするためにバッテリーまでのカバーを外していく。

今回カバーの取り外しについてはこちらの動画を参考にした。


CT125ハンターカブ(JA55) 外装カバー取り外しまとめ【保存版】

車載工具としてM5のヘキサは用意していなかったので、ソケットと内装外し、ついでに動画内で出てきた角度が変えられるラチェットを買ってきた。

まずはバッテリーカバーから。

『パキッ』

・・・

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見なかったことにしよう!!!

(写真だとフックにヒビが入っているだけだが、取付前に触ったらポロッと完全に折れましたとさ)

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次にエアクリーナーを覆っているカバー。

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さらに左ダウンチューブカバー。 f:id:obally:20210218154538j:plain

これでケーブルのアクセス路を開いた。

ダウンチューブカバー内部が想像していたよりギッチリ詰まっている。デナリの標準キットのハーネスはかなり頑丈な作りだがその分取り回しが良くない。どうやってカバー内に納めるか。

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ハーネスを伸ばして見直すと、リレーをタコの頭として足のように各ケーブルがぶら下がる形になる。ライトポッド向けとスイッチのケーブルははハンドルステムの方に伸ばすとして、電源ケーブルをバッテリー方向に伸ばす形を考えると、ダウンチューブカバーの上のエンブレムのスペースにリレーを入れて、いったん全部をバッテリー方向に伸ばした後、ライトポッドとスイッチは折り返す形で納める方針とする。

メインハーネスを付ける前にライトポッドとスイッチの取付を。

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ヘッドライトステーのボルトを付属キット(といってもボルトとスペーサ)に差し替え、ライトを付けて狩り固定。ケーブルはタイラップでフォークに固定し、ハンドルを動かしてもライトポッド側に変な負荷がかからないように調整。

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スイッチはハンドルバー用のステーを使って取り付けるが、ミラークランプの位置からするとこの辺しかない。ミラークランプを内側に寄せるとミラーの視認性が悪くなるので変えたくないが、この位置はなんとも操作しづらいが、今はここで仮固定。

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これだとバッテリーカバーが閉められない

電源ケーブルのターミナルコードが結構短い。マイナス側はフレームアースにつなげても良かったんだがアースが取れそうなところが遠くてバッテリーのカバーにうまく収まるような取り回しに悩む。この写真のような形だとバッテリーカバーが閉まらない。どうしたもんか。
ケーブルを延長しても良かったけど、ケーブルをまた作るのがめんどくさくなり、最終的にバッテリーターミナルに直結し、バッテリーカバーの上の隙間から引き出した。バッテリー交換の際にケーブルを外す必要があってスマートじゃない。気が向いたら見直しを掛けるかもしれない。

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ハーネスとライトポッドのカプラを繋いで接続。この接続点が可能な限りカバー内に入るように調整。堅いケーブルをなんとか負荷がかからないように曲げて、大体こんな感じに納める。

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調光機能で使用するこの青ケーブルだが・・・

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補助ライトとして市街地でも常用するなら調光機能もアリかもしれないが、林道想定のCT125でこの機能を使うことは考えにくい。使わないなら切断してしまってもいいんだが、念のため切断せずエフコテープを巻いて防水処理しておいた。

最後にACCを取る白いケーブルをヘッドライトハウジングに入れて自作タップに繋ぐ。

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カバーを取り付ける前に点灯試験。

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うおまぶしっ!

ライトポッドのサイズから想像していたよりかなり明るい。これは期待できそうだ。

ケーブル類を整理して押し込んでヘッドライトを戻し、フレームのカバーを逆手順で取り付け。
可能ならこのまま光軸を調整したいところだが、作業している駐車場は明かりがモーションセンサで勝手に付いたり消えたりしてしまう。ざっくり調整して、あとは後日近場の山道に行って調整。

確認と調整は次回

同時に2つ付けたのでどうしても写真多めになってしまった。、続きは別記事に分割。
今回はキットがしっかりしていたこと、参照できる先行事例が多かったので、計画が立てやすく作業もスムーズに進んだ(とはいえ、ここまでで3時間ぐらいかかってんですけどね)。
今回は最初の挑戦と言うことでハーネスまで付属の「全部入り」セットを使ったが、追加ライトのいわゆる「バッ直」の配線の構成は他の車やバイクでも大きく変わらないので、パジェロミニについてはハーネスを自作してみようと考えている。

「その2」 へ続く obally.hatenablog.com


  1. 今回いちいち『ツアラテック「ジャパン」』と表記しているのは、今回購入したCT125用やクロスカブ(CC50、CC110)用のキットは本家のツアラテックのサイトには載っておらずツアラテックジャパンがオリジナルでリリースしているキット、つまりグローバル展開していないから。ちなみにジャパンの公式Youtubeチャンネルなどを見ていると、「中の人」に結構なカブマニアが居るっぽいw

  2. といってもこれまで海外の灯火機器ブランドはPIAAかマニリエッティ・マレリぐらいしか知らなかったのだが。ちなみにDENALI ELECTRONICSはアメリカらしい。

  3. NEXXS JAPAN DENALI ライティングキット(TT-DM/TT-DM.C)