obally.hatenablog.com 実質↑この記事の続きになります。
タコメーター付けたいなってことで。
デイトナ Velona タコメーター CT125用キット
最初はタコメーターは純正メーターの雰囲気に合わせて反転液晶のにしようかと思っていたが、前述のとおり「針の動き方」で捉えているのでやっぱりアナログの方がいいか、と。
このキットが出ているので特に選択に迷いはない。必要な物がすべてそろっていてボルトオン、当然キット同梱パーツで動作検証もされているだろう。デザインもシンプルで純正メータに合わせても違和感がない。
メータの大きさはφ48mmというのは結構小ぶりに感じる。 表示可能最大回転数は9000rpmだが、125cc4ストシングルなら十分だろう。
センサーケーブルを取付けるため、メインパイプロアカバーを外す。
回転数の取り出しはイグニッションコイルへのケーブルに割り込ませてパルスを直接拾う。この取付作業で一番面倒なのはこのパルスケーブルの取付とケーブルの引き回しだろう。
イエローのパルスケーブル1本だけをヘッドライトハウジング内のケーブルにもっていくことになるので、ステム付近が可動域になる。摩擦からの保護のため手持ちで一番細いコルゲートチューブに通しておく。以前NM4のフォグスイッチケーブルを通すのにつかったものが、ちょうど良い感じの長さで余っていた。
ヘッドライトハウジング内のオプションコネクタから電源を分岐させるわけだが、すでにUSB電源ソケットやフォグのスイッチ給電のタップがある。今回は単純に分岐ケーブルを継ぎ足したが、ハウジング内がギチギチの状態になってしまったのでなんとかしたい。
デフォルトの設定は「1パルス1回転」となっている。4サイクルなので「1パルス2回転」に変更。回転数のサンプリング精度が1/2なのでレスポンスがやや遅めなのは仕方が無い。昔、Address110(2スト)にデジタル回転計を取り付けたが、2ストなのと8セグ液晶での数値表示なのでレスポンスは気にならなかった。まぁVベルト駆動のスクーターなので特にレスポンスが必要な物では無かったが、それと比べるとやはり多少遅いのは正直気になる。
バックライトはホワイト、ブルー、アンバーの三色に切り替え可能。個人的にはスパルタンなアンバーが好みだが、純正メーターに合わせるとホワイトがもっとも違和感が無いように思う。写真ではわかりにくいが、タコメータの照明がスピードメーターのバックライトよりも明るい。スピードメーターと明るさが同じなのが一番良いのだが、タコメータ側にバックライトの照度変更がないのが惜しい。
スポーツバイクのように大きなタコメーターを必要としているわけではないが、実際に付けてみるとφ48というのはやっぱり小さめに感じる。自発光式針で視認性がそこまで悪くないのが救いか。
メータ内のLCD表示は常用するにはサイズが小さすぎるしコントラストが低い。設定時以外の通常使用時に表示できるのは「電圧」と「最高回転数メモリー」の2択だが、最高回転数には意義を感じない。となると電圧表示がマストということになる。
この手のメーターだと「時計表示があると良い」みたいな話はでてくるもんだが、この内蔵LCDのサイズではまともに使える時計になるとは思えない。通勤通学に使うなら時計はついているのがベストだとは思うが、いまのところCT125を通勤に使うことはないので自分は不要1。
以前取り付けたアナログの油温計に加えて、回転計、電圧計と標準では足りなかった計器類がこれで一通りそろったことになる。
ファーストインプレッション
回転数の傾向としては以下のような感じ。
- アイドリング:1500rpm弱
- 4速60km巡航:5000rpm前後
- シフトチェンジインジケーター設定:7500rpm
スピードメーターはやや上を示すことと、アナログメーターなので直値ではないため読み取り誤差がでるだろうが、諸元表のギア比からから算出された値と概ね一致している。これより回転数が上がり気味ならクラッチが摩耗して滑っている状態であり、つまり今はクラッチの滑りが無い健康的な状態、つまり標準状態であることがわかる。アイドリングでは 1450~1500rpmとやや高めに感じるが説明書によると1400±100rpmとのことなので適正範囲。
Velonaの標準機能のシフトチェンジインジケータ(設定回転数以上でLEDが赤く点滅する)は最初は直感で6000rpmに設定していたが、平地で引っ張ると7000rpm程度まで回ることがある。のんびり走っていると「6000rpmが巡航時の上限かなぁ」という「感覚的なレブリミット」があるが、諸元表では最高出力8.8psを出すのは7000rpmなのでこれを少し上回る7500rpmに設定した。なお、設定は500rpm単位のみである。
タコメーターが付いたことで、スマホホルダなどの位置変更が必要になるかも。
スピードメーターが見えるよう、スマホホルダはハンドルブレースの左寄りに付けている。そのままスマホを縦向きにしているとタコメーターに被って見えない。スピードメーターと違って見えなくても法的に問題は無いが、見えないより見えていた方がいいのは違いない。
とりあえず横向きにしてみた。
左右幅をとるので、GPSロガー2に被りそうな感じ。ナビアプリを使うときにはFirestormと同様に横向き固定にして使うことにすれば良いが、林道走行するCT125ではナビアプリ(NAVITIME ツーリングサポーター)に加えて地形図アプリ「スーパー地形」や「Geographica」も使う(現在は選択検討のため2つのアプリを併用している)。どちらも通常(縦持ち)の使い方では使い勝手が悪くないのだが、基本的な想定用途が登山なので、横向きでの使い勝手はあまり良くない(UIで画面からはみ出すボタンがあったりする)。以上の理由から可能であればCT125では縦向きで使いたいので、設置位置は要検討のまま保留。
ヘッドライトハウジング内の配線整理
動作テストが終わったので、ヘッドライトハウジング内の配線を整理する。
サービスマニュアルには配線の取り回しについて指定がある。この取り回しが前提の設計なので、追加配線があるときれいに収まらないことがある。
写真の通り、現状では配線グッチャグチャである。キットにはオプションコネクタからACC電源を分岐するアダプタが付属しているが、同じようなものはすでにキタコのUSB電源キットを取り付けた際につけている。
USB電源と後から追加したフォグランプのスイッチ(リレー駆動用)電源はキタコの方から分岐している。
タコメーターの動作確認のためキット付属の分岐アダプタを数珠つなぎにしたが、役目としては完全に重複する。しかもオプションコネクタは結構大きめで嵩張るので、ACC電源を取るだけなら既設の分岐アダプタで取り出したACC電源をさらに分岐させた方が容量が小さくなる。ってことで配線を改修。
現在、ACC電源のプラスは一旦ヒューズを通してからUSB電源とフォグスイッチにつながっている。マイナス(GND)はUSB電源のみ(フォグスイッチのGNDはフォグのハーネスに送っているため不要)。つまり、プラスは2系統、マイナスは1系統使っている。配線を図に起こすとこんな感じ。
タコメータには電源とパルスの3本の他にギボシ付きの端子が2本出ているが、メータの裏側の2つのスイッチを外部に出すためのもの。今回はメータの裏に指が通るので不要で回路図からは省いている。もし使うならデイトナ純正の以下のようなプッシュスイッチを使う前提のようだ。
タコメーターが追加されることでプラスが3系統、マイナスが2系統になる。
電源系を分岐させるためこんなものを用意した。
車やバイクをいじっていると、この手の分岐配線はちょいちょい使うので、余る前提で作り置きしておこうかと。金メッキの3分岐のギボシはこれ。
「へ~こういうのもあるんだ~」と、とりあえず2セット購入したが、あまり使いどころは無いかもしれない。
マイナス側は普通に2分岐を挟む。
3分岐を使おうとしたら、オス側が太くてそのままでは入らない。どうせなら2分岐と単体を共締めして3分岐を作っておけば良かったが面倒だな。でもオス側のギボシを細い物(3分岐に付属)に差し替えるのはもっと面倒。
ということで、4分岐をそのまま使ってみた。
ヒューズホルダの太い配線につけた太めのギボシも実際は端子部分が太くて微妙に合わない。似たようなサイズに見えるギボシにももしかすると細かいサイズ違いがあるのかもしれない。接続がゆるめの所はエフコテープ(今回は古河製が在庫切れで3Mの「自己融着テープ」)を巻いて抜け止めとした。
また、今までは分岐後にヒューズホルダの後にUSB電源とフォグスイッチに分岐させていたが、冷静に考えたらフォグスイッチ側へのACC給電(キー連動)にはヒューズは要らんよな?ということで、オプションコネクタからのタップ→分岐→それぞれの配線へ変更。そもそもヒューズを追加したのはUSB電源に対する「念のため」であって元々のキットに含まれていた物では無いから、過剰といわれれば過剰なんだが。
そして、さらに冷静に考えると、プラス側は4分岐で1系統余らせることになるわけだが、もしかすると、今後さらに電源が必要なものが追加される可能性・・・は、もう無いか流石に。
使わない空き端子があるのはなんだか気持ちが悪いし、確実性を考えると2分岐ギボシより単体の方がしっかり接続される。よりシンプルな構成の方が堅固だろうということで、急遽2分岐+分岐無しの3分岐を作成して差し替え。
なんか遠回りになったが配線追加前よりすっきりしたかも。これで配線を戻したときのギチギチ感がすこし軽減され、ヘッドライトユニットを戻すときにそれなりにすんなりいくようになった。
最終的な配線の実態はこんな感じ。
- PCXから取り外したタナックスの電波時計がまだ生きているので、必要になったら流用するかもしれない。↩
- そういえばリストGPSロガー Garmin Fortrex601 について記事にしてなかった。そのうち書くかもしれない。↩