以前の記事のつづきというかおまけの記事的な何か。
「別に藪漕ぎばっかしてるわけじゃねーから!」
盆休みに実家に帰り、(ここ5年ほどコロナやらで潰れていたけど)高校時代の友人らと同窓会的なもの(クラブ活動で散々お世話になった恩師へのお礼会という側面もあり)に参加してきた。
そのときに、友人の1人がこのブログを読んでいるらしいということが判明。自分の友人で興味ありそうな奴には教えているし、自分のハンドルネームを知っている友人ならすぐに見つかるとは思うが、改めて面と向かって言われると、なんというか、それなりに、こっぱずかしい。
で、まぁ内容についてはご指摘通りな感じで。
「なぜあれにステンレスボルト・ナットを使うのか」という突っ込みには、ちょうど良いいサイズがそれだったり、わりとなんも考えていないだけだったりするので釈明の余地無し。
あと『コイツ、薮ん中にバイクで突っ込んでくんやで』というのは・・・いや、あれは本来意味での薮じゃなくって路肩や轍の真ん中から生えた草が薮っぽくなってるんであって、実際は薮じゃ無いのよ、と。
あと、パジェロミニのホイールをマットブラックに塗ったのは、後々に車体もマットカラーにオールペンする予定だったのでそっちに合わせてマットブラックだったってのを今思い出した(忘れてたんかい)
~~ 一ヶ月後 ~~
「あれ、もしかして俺、なんか藪漕ぎとかばっかしてるイメージになってね?」
林道走行あるある
自分の生活圏の周辺にはわりと林道が多いので、ちょいちょいCT125で走っている。ただ、いままでほとんど記事にしたことが無いので、ああいう記事が目立ってしまうのは仕方が無いのかもしれない。
いつもは基本的に、地図を適当に眺めながら良さそうな線形と高低差でワンウェイで抜けられそうな道をを探して、事前調査せずに突撃というパターンが多い。基本的に地形図上で「道路」となっている道しか走らないが、そしてそういう山道は往々にして林道(作業道)だったりする。
こういう場合は林道の名前がわからないとかが普通で、わかる物(林道名が記載された看板とか)があればいいけど見つからないことも多い。岐阜県のサービスとして「ふぉれなび」という林業関連のGISサイトがある。この中に林道や作業道の情報をだれでも閲覧することができるが、林道であることは解るが林道名が記載されていない事が多く、現地の看板で判明するパターンになる。
林道とか作業道は「謎の池」への道のように藪漕ぎに遭遇することは多くはない。林道(作業道)というのは林業を続けるための森林管理のためにある道だ。ダートとはいえ作業車両が通るために作られているわけで、そこは森林管理署(営林署)がちゃんと管理しているから藪漕ぎが必要な状況になることはあまりない。ただし多くは無いけど実際にはある、またはそれに近い状態というのはあり得る1ので、そのためにナックルガードなどを装備している訳だ。
で、実際に走ったところで、途中でゲート封鎖や崩落通行止めで折り返して帰ってくる(ピストンルート)し、綺麗に通り抜けができる道だったら良かったね、と。
結果的に「あー楽しかった」または「あークソしんどかった」で終わり、それ以上のものはない。謎の池への道とかその前の苧生茂橋のような「気に道」シリーズの記事は、最初から記事を書くつもりで写真を取るつもりなのであれだけ写真を残っているが、普通は走っていたらそっちに気を取られて記録写真を撮ることも無い。
大体において、自分(の腕と経験)がCT125に乗って走ることのできるオフロードの限界なんてたかがしれている。林道走行やオフロード(トレール)走行について何か見たいなら、こんな場末のブログなんかよりオフロード走行に特化したYoutubeチャンネルを見ていた方がよっぽど面白い(つーか自分はそうしている)。むしろそういうものなら動画の方が需要はありそう。
積極的に「ただの林道走行」の記事を書いていないのは、書いたところで情報のバリューがほどんど無い、スカスカ記事にしかならないからだ。「気に道」のように興味を持って調べるための探索と、ただオフロード走りたいだけの走行では質が異なりすぎる。
あと、「気に道」とか書いてても、時間が掛かる割に大した内容になっていない。走行時の記録自体は必ずGPSロガーのログとして保存しているので、ジオタグ付きの写真(ブログに掲載する写真からは削除している)と組み合わせることで大体遡ることは可能にしているが、それはあくまで自分の記録用で、誰かにみせられるほど大した物でもない。
・・・ということで、記事を書く労力の割に単純に面白い内容にならないから、何か目的のある走行以外はいちいち記事にまとめていない、というのが現実だ。
「林道走行レポ」の実際
じゃぁ実際のところ、普段の林道オフロード走行はどんなものなのか、軽く書いてみようかと。
今回は『謎の道』への道を途中で引き返して不完全燃焼だったので、そこから脚を伸ばせる飛騨市宮川町の林道“らしき道”を走った様子になる。そのあと時間があれば「道との遭遇」の2023年8月8日の放送でやっていた越中街道「高崖道」のあたりまで探索するつもりだったが、暑さでしんどいうえに折り返しのピストン走行になってしまったのでそのまま帰ってきた。もうこの時点でグダグダすぎる。
https://maps.app.goo.gl/NKwL87y5CFkX6ANA8
飛騨市宮川町、JR高山本線 坂上駅の裏辺りに「坂上仏舎利塔」がGoogleMapで確認できる。宮川(北)側からアプローチできるが、林道はその先になる。GoogleMapには道は記載されないが、地形図にはちゃんと載っている。
「ふぉれなび」で調べても林道名は不明。というか入ったところで看板を見た気がするが写真に収めていないので知らない、というのが正しい。やっぱりグダグダになるわ。
全行程ではほぼワンアップダウンとなる。GPSロガーによるとこの区間の最大高低差は およそ400m。通り抜け可能なら切りよく楽しく走れそう。その方が達成感がある。
時々ぬかるんだ泥はあるが全体的にガレっぽい感じ。途中まで規定空気圧で走ってみたが、タイヤが跳ねて左右に逃げやすいのでフロント110、リア140程度に落とした。
入り口からおよそ kmあたりで最高地点。登りの最大傾斜角度は肌感覚(?)で大体 30% (15度)ぐらいか?もっとあるかも。フラットダートならまぁ問題ないレベルだがガレが絡んでくると結構しんどい感じになる。登りの途中で停止したので「シフトペダルを踏みっぱなしで回転数上げ⇒一気に繋いでフロント上げ気味加速」をやってみた。やっぱりクラッチ滑りが気になるが、新しいオイルに変えてからそれでもかなり繋がりは良くなった気がする。
↑ここまで写真が無いとマジで文章が保たないなこれ。
最高地点から下り始めてすぐに崩落箇所。さすがに写真を(思い出したように)撮る。
洗い越しだったものが水気で弛んで崩れた感じか。排水処理の管が埋めてあるが、崖側は完全に崩れて落ちている感じ。一旦降りて偵察。
崩落土砂も高くないので、赤矢印のとおり山側を通ればクリアできると判断。実際問題なくクリア。
問題はそのしばらく先にある洗い越しだった。
洗い越しっていうか、もうほぼタダの沢だろコレ・・・。
正直無理だろう気がするが、ダメ元でルートを考える。
土管が埋まっていて本来はこの中に流水が通っているはずなんだろうが、詰まっているのか土管の外を流れている。土管の脇は洗掘されて深くなっている。この程度の深さであれば渡河は十分可能なんだけど、土管が渡っていることで難易度が跳ね上がっている。なんせこの土管がかなり滑りやすい。フロントが載ってもグリップはまったくしないだろうことを考えると、直角に横切るのは流水に脚を突っ込みながらでないと厳しそう(ブーツは防水ではない)。となると、土管部分はパスして上流側を渡った方が無難か。
こんな感じで山側の斜面からえいやっといけばいけそう。
下り側は高めの段差があるが、降りるだけなら、まぁなんとかなりそう。
しかし、その先がもっと問題だった。
これは洗い越しを越えて、下った先からの写真(つまり見上げた状態)。
急斜面に加えてさらなるガレガレ。山側から崩れた土砂が下り急勾配の道にそって流れてたためか、頭の大きさぐらいの石がゴロゴロしている。そしてそれが30mほど続く。
石ゴロゴロは下る斜面の所だけで、下りきってしまうと今までと同じような路面になる。斜面から崩れた石が、洗い越しが増水した時の水流で流されて斜面を覆った形だろうか。
平地で石ゴロゴロだけだったらなんとかなる。急勾配もフラットダートならなんとかなる。急勾配+ガレガレは相当厳しい。いや、下るだけならなんとかなる。走破して一般道まで抜けられればそれでOKだ。
が、もし、この先、完全に通行不可能で折り返しが必要だった場合、逆ルートでこの急勾配+ガレガレを上らなければならない。正直、相当しんどいことになる気しかしない。そして先ほどの渡河、これも逆ルートでいけるのか?という。
フルサイズのオフロードバイク、トライアルバイクで腕がある人なら行けると思う。というか実際だれか走ってる。
下ったところに、わりと綺麗めのゴーグルの「捨てシールド」が落ちてたので、つい最近ここを走った人がいることは間違いない。実際にクリアできたのかどうかは知るよしも無いが。
うーん、透明度高くて綺麗で涼しげなぁ(現実逃避)
ということで、今回は引き返すことに。
後から見直したら三角点のある頂上へ向かう分岐があったようだけど気がつかなかったし、崩落部分の写真のジオタグはGPSデータ精度が甘くて場所が特定できないし、休憩に寄った仏舎利塔ぐらい写真に収めとけよって話だし、やっぱりなんというかガバガバだな・・・。
いろいろと限界か
- CT125という車両の限界
- ソロでの限界
- 自走の限界
- 自分の腕(経験)の限界
引き返すか否かの判断はここら辺との兼ね合いになってくる。基本方針がフェイルセーフで「無理をしない」「自走で自宅まで帰る」がデフォとなると、『念のために止めとくか』という判断になりがち。失敗をネタとして書くのはやぶさかではないし、何かピックアップできる特徴(途中でこういうのがあった、◯◯を見た)があればいいが、そんなイベントが常にあるとは限らない。
現状のCT125では無理そうでも、フルサイズの250ccのオフ車であればクリアランス的にも出力的にもいけるのかもしれないが、今のところは「このCT125でどこまでいけるか」が根底にあるため、少なくとも乗り換えてまでやることではない。やるなら増車だが・・・。
あとは自分の経験を積んでクリアできる状況を増やしていくしかない。が、自分の周りに林道走行するライダーがいない。少なくとも今住んでいる周囲にそういう友人知り合いはいないし、実家近くのCT125購入した店の常連には居るけど、そっちはもうどっちかっていうとモトクロスな方の人たちの方が多い(それはそれで楽しそう)。ということで当面はソロ走行のみなので他のライダーと走って経験を積む、みたいなことは難しい。
とはいえ、だ。ぼちぼちと1人で経験値を積んでいくにしても、それだけだと足らない気がする。
やっぱり一度オフロードコースを走ってみたい。オフブーツもそろえたし、そろそろ始めてもいいのかもとは思う。となると、次はCT125で走れるオフロードコースを探すところからになるが。
ぱっと思いつくのが御嶽エクスプローラーパーク。一応自走でいける距離だけど、それなりに時間をかけってコースを走るのなら、現地付近で1泊はしたいところだけど、宿泊施設が多くない。せっかくCT125用キャンプギアが整ったのでキャツーがてらどうかなぁ、と。
- シーズン営業は9月末まで
- キャンプ場も予約がいっぱい
- 他のキャンプ場やホテルもかなり埋まってる
- 9月中の土日は自分の予定が立て込んでて予約可能な日がない
・・・
はい、また来年!
- 森林管理では木々の成長に合わせて区域ごとの数年単位の管理スケジュールになっているらしく、しばらく入山しないような場所はしばらく管理されないエリアというのもあるようだ。↩