購入して2週間が経過したのでまとめ。
予想外に長いエントリになってしまったんで分割。
発端
「そろそろ液晶でかい奴も欲しいな」とか最近思いまして。
主な想定用途は寝モバと青空文庫読み。いままではこれをiPod touchで行ってきたけど、画面がでかい方が良いなと。
音楽プレーヤとしては、現在メインのミュージックライブラリであるiTunesと同期できる必要があるのでiPodのまま、表示が必要な用途に関してはすべて移行したいと。
多くを求めないので、端末価格は安くて、画面も10インチも必要ない、というか、青空文庫読むだけなら10インチは不要だし、むしろ重くなる。
通信回線は、IDEOS + b-mobile U300でのティザリングができているからWi-Fiがあれば十分。
以上の用途を考慮すると、3G回線なしの7インチ程度で解像度はiPod touchよりも高いもの。7インチとなるとAndroid端末しかない。
CPUはIS11CAやFlexiView FV-1と同程度のCortex-A8 1GHzあたり、ヒープも512MB以上、内蔵ストレージは4GBとSDスロットがあれば十分だろう。
どうせroot取ったりいじったりすることになるだろうから、最近安くなってきた中華Padでなんか良いのないかなぁ・・・と探していたらLenovoから低価格7インチAndroidタブレット端末の発表が・・・。
Lenovo - タブレット- IdeaPad Tablet A1
- 機種名:Lenovo IdeaPad A1
- OS : Android 2.3 "Gingerbread"
- CPU : TI OMAP3622(Cortex-A8互換)1GHz
- ヒープメモリ : 512MB
- 内蔵ストレージ : 2GB または 16GB
- LCD:7インチワイド 1024 × 600 (WSVGA)
- タッチパネル:マルチタッチ対応(最大2点)
- ネットワーク:Wi-Fi 802.11 b/g/n
- 本家AndroidMarket:対応
- Bluetooth :2.1+EDR
- USB : microUSB(Client)
- SD Card:microSD
- センサ:GPS(nonAssist)、ジャイロ (コンパス無し)、光センサー(バックライト調光用)、カメラ(前後)
- その他:Lenovo App Market(独自Market)、ヘッドセット用3.5φコネクタ(ステレオヘッドホン+マイク)
- 価格:2GBモデル→20,000円以下、16GBモデル→24,000円以下
画面以外のスペック的に見れば、一昔前のスマフォと同程度、というか、所有しているAndroid端末と大きな差がない。マルチタッチが2点までなのも、ゲームでもしない限り問題にならないだろう(つーか、いままで3点以上のマルチタッチが必要になるのってゲーム以外でなんかあったか?)
平行輸入品の中華PadにはAndroidMarketに対応していないことが結構あるので、公式に対応してるのもよい。
結論としては、想定用途には十分、価格的に見ても2GBモデルなら、まぁ極端に高くはない*1。SDカードでストレージを拡張できることを考えたら、16GBモデルは不要かな、と。
Lenovoがエントリーモデルとして、この「A1」という低価格Androidタブレットを出してきたのは、日本ではいまいちマイナー*2な7インチサイズに切り込む(あるいは需要の様子見)ための先鞭らしい。
今まで(仕事で)ちょこちょこ中華Padを触ったことがあるが、「品質管理が甘い」「設計が大ざっぱ」という印象がある。
個人的には「たぶんこれ、どこぞの中華PadメーカーにOEMで出させてるんだろうな」という予想をしていたが、仮にもLenovoのバッジをつけているわけだし、品質管理と不具合と故障に対する保証は、少なくとも中華Padよりマシなんじゃないだろうか。
もうひとつ、メジャーメーカーのLenovo製だけあって、ちゃんと技適通してあるのも中華Padにはない大きなアドバンテージ。
中華Padの亜種のようなFlexiView FV-1を使っていても、「技適通ってない」という点から、Wi-FiとBluetoothを切って使っている。FV-1はEthernetが使えるから良いけど、タブレット端末はWi-Fiしかないからねぇ。
ということで、Amazon.co.jpに予約を入れた。本当は現物を店舗購入したかったけど、岐阜で入荷しそうな店がなかったから仕方がない。
Lenovo IdeaPad Tablet A1 シリーズ 7.0型ワイドHD液晶 2GB カーボンブラック 2228-3CJ
- 出版社/メーカー: Lenovo
- 発売日: 2011/11/09
- メディア: Personal Computers
- 購入: 2人 クリック: 371回
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予約はしたものの・・
発売前から2ちゃんねるを見ながらワクテカしていたわけだが、発売日が延びたり、事前情報を収集しすぎて*3、買う前からなんか微妙な感じになってしまった。
2ちゃんねるのデジモノ板のLenovoタブレットのスレッド*4での
中国先行版購入組&フラゲ組からの情報で気になったものをざっくりまとめるとこんな感じ。
- ホーム画面がクソ。
- 正面のランチャーは固定で、削除できない。
- ランチャーから起動できるアプリも変更不可。
- そのうえスクロールもっさり。
- CJKフォント(日本語TTFフォントが入っていない)。
- 中国版購入者からの情報。これは仕方がない。
- 国内フラゲ購入者からも同様の情報。中国版と同じかよ!
- @LenovoJP_TP によると「年内には(アップデートを)をなんとか」とのこと。
- タッチパネル不具合。
- シングルタッチがマルチタッチに誤認されるらしい。
- rooting方法不明。
- この時点での1ClickRooterの情報なし。
不具合に関しては発生頻度がわからないのでなんともいえない。
rootingについては時間が解決するだろう。今回はFV-1と違ってユーザが多そうだからね。
『CJKフォント問題』は仕方がない。アップデートが予定されているなら、それをを待てばいい。所詮ニッチな日本国内だし。でもさ・・・たかだかTTFファイル一個放り込むだけで、大した変更は不要な訳で、日本市場に投入する前にそのぐらいはやっといてもよかったんじゃないかな?という気がするが・・・。
問題は、店頭デモ機を触った人が「なんか『直』って漢字がおかしい。え?仕様なの?」と購入予定者が乗り換えてしまうことだと思うんだが・・・。
そういった「Android初めてだけどこれ安いし買ってみた」的なライトユーザについては、『ホーム問題』は輪をかけて深刻だろう。いろいろカスタムできるのがAndroid機のアドバンテージなのに、ランチャーが固定で変更不可ってのはどうなのよ?AndroidMarketにはランチャーはいくつかリリースされてるから、回避できない訳じゃないが。
Amazonの「最低価格保証」では、予約中に価格変動があった場合、最低価格時点での価格が保証される仕組みになっている。予約中に価格変動があり、一時期16800円まで下がったので購入金額はこれになる。(現在は19,800円で安定か?)
ということで、ここまでが購入前の状況。
発売日が2011/10/31から2011/11/09に延長されたので、「なかなか発送準備中にならねぇなぁ」「同時に発注したカバーだけ先に到着しやがった」「『発送済み』まだかよ!」とやきもきしながら10日になり、結局受け取ったのは2011/11/11の午前中だった。
この日は私用で有給を取っていたので、コンビニ受取ですぐに入手できた。
ファーストインプレッション
箱開けて確認した第一印象は、『思ったより小さい』
付属品のACアダプタの形が変わってる。この形は初見。
サンワサプライ 7インチ タブレット手帳ケース PDA-TABT7
- 出版社/メーカー: サンワサプライ
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サイズ的にはちょうどよく、デザインもシンプルで良いが、シリコンゲルの両面テープ?で固定するタイプでいまいち好みじゃない。
- 出版社/メーカー: レイ・アウト
- 発売日: 2010/11/26
- メディア: Personal Computers
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筐体の見た目は悪くない。側面が凝っていて、縦持ちにしたときの左右の側面は薄く、背面にむかって緩やかにカーブしている。
コネクタ類のある上下は厚めだが、逆R状に沿っている。プッシュロックのmicroSDカードスロットにはふたがしてある。スロットが奥まっているため、microSDカードの出し入れはペン先等で突いてやらないとできない。
さわってみると、意外と凝ったデザインだが、表裏はシンプルで好感が持てる。筐体の作りも中華Padにありがちなギシギシ感が少ないし、頑丈っぽい。ここらへんはLenovoが直接指揮してやってるんだろう。
標準ホームは使い始めてから3分で使う気が失せたので、ランチャーアプリをいろいろ試している。とりあえず「GOランチャー」にしてみた。
ポートレートだけでなくランドスケープでも表示可能。ただ、ランドスケープだと若干間延びした印象。
画面下の白い線(ステッカー)については後述。
謎な点がいくつか。
- 機種名:
- 正式名称は 「A1_07」
- この「07」ってのは何だ?リリース時期?(中国では先行リリースされている)
- 内蔵ストレージ:
- 2GBのうち半分(1GB)が「内蔵SDカード」としてマウントされている。
- 残り1GBのうち、内蔵ストレージとして利用できるのは約340MBで、あとの600MBの用途はシステム領域か?
- SDカードスロットに差したSDカードは「外部SDカード」として「/mnt/sdcard/removable_sdcard」にマウントされる。
- 「内蔵SDカード」は「/mnt/sdcard」として固定のストレージでマウントされている。
- IS01やIS11CAの「内蔵ストレージ」「SDカード(/mnt/sdcard)」という領域の区分とは扱い方が異なる。
- FlexiView FV-1では「SDカード」はマウントポイントが「/mnt/sdcard/external_sdcard」となっていたので、やはり中華Padの設計思想に近そうだ。
- 電源周りが弱そう
- microUSBコネクタに電源をつないだ状態で使っていると、画面が乱れた後に再起動する。(これは初日に発生した)
- 満充電の状態から電源をはずして使っていると発生しない。
- ということは電源回路からのノイズが影響してるのか?
- microUSBコネクタの抜き差しのタイミングでもリブートがかかることがある。
後編へつづく。