amazon:逆転裁判 蘇る逆転(BestPrice!版、DSのみの発売)
http://www.capcom.co.jp/gyakutensaiban/index.html
とりあえずクリアしたのでレビューっぽいメモ。
システムとストーリーについて。
ゲームは大きく「裁判パート」と「調査パート」に別れており、調査パートで必要な証拠を集め、裁判パートで証拠を突き付けることで証人の矛盾を突く。
裁判パートの尋問シーンでは証言の言説ごとに「ゆさぶる(待った!)」と「つきつける(異議あり!!)ができ、「ゆさぶる」には回数制限が無いが、「つきつける」を失敗すると画面右上の!カウンタが減る。裁判長に証拠の提出を求められたり、説明を求められたりするイベントが発生し、失敗すると!カウンタが減る。カウンタが0になった時点でゲームオーバー。この尋問シーンは何回でも繰り返す事が出来、なんらかのフラグ(証拠を突き付けた事による発言の修正など)が立つまで永久ループになる。はじめこのシステムが解らず、慌てて「つきつける」をしまくってゲームオーバーになっていた。なんどでも繰り返されるので、始めは全ての言説に対して「ゆさぶる」をかけていけばいい。
調査パートではゲームオーバーになるパターンが無い(と思う)。すべてのフラグが立つまで裁判フェーズが開始しない。よって注意すべきは「つきつける」と裁判官からの証拠の提示や答えの解答だけ。ダメージをうける(カウンタが減る)箇所は限られているのでじっくり考える事が出来る。普通のADVのように「1発死」の所は少ない(まったく無い訳じゃない)。
漫画的な「お約束」がふんだんに盛り込まれている。友人が進めていた意味が分かったような気がする。会話のやり取りのテンポが良く、画面転換(弁護側←→検察側で切り替わるときのアニメーション)やボタンの動きやエフェクトもいい。
半強制イベント・強制イベントが多く、悪く言えば自由度が低い。そのかわり手づまりも少ないので手当りしだいでなんとかやっていけば良いので楽ではある。
裁判にしては、弁護人から証人への尋問がメインであって検察からの尋問がない。いくら『最長3日でケリがつく』というシステムになった世界だとはいえ、それって裁判としてどうなのよ?と思う。まぁそこら辺はゲームだからって事か。
インタフェイスと表現について。
今時、タッチパネルが主役のDSで、全ての操作がキーだけで行える*1のが良い。なれるとペンを持たずにサクサク進められる。元々がGBAのソフトらしいので、そのままのインタフェイスを踏襲したんだろう。
ただし最終話はDS版で追加されたストーリーで、タッチペンの操作が強制されるところ(取得アイテムの回転させる・ルミノール試薬の吹き付ける等)が出てくる。この時にペンに手を伸ばすがおっくう。これらの他にも「証拠が動画」だったり「指紋の検出で検出粉を吹くためにマイクを使う」など、逆転裁判2以降はこのテのギミックが増えるんだろうか*2。
メッセージの中で画数が多かったり、初出の単語については「カタカナ」で表現される事が多い(「矛盾」→「ムジュン」、「敵」→「テキ」等)。ある程度の低年齢層ユーザを意識したものなのか、単に適当なフォントが無かったからなのかはわからないけど。
画面の揺らしやフラッシュ、衝撃音などの衝撃の表現が多用されている。多用するのはいいが、あまり必要無さそうなところにもガンガン使っているので、正直なところウザい。逆に大げさな表現を普段から使っているので、肝心の裁判のシーンでの相手検事にダメージを与えた時の「バシッ」とかって音が相対的にあっさりした印象をうけてしまう。なーんか勿体ない。