前回からの続き。 obally.hatenablog.com
要求仕様
- FM(ステレオ)放送・AM放送対応。
- ツーリング中の情報収集。
- 走行中に聴くことは難しいので、休憩中や宿泊先で使う前提となる。
- キャンプで使うことも考慮に入れるとイヤホンだけでなくスピーカー出力も欲しい。
- 走行中では無理だが、念のため路側放送(ハイウェイラジオつまり1620kHz)も入る
- 小さいこと。軽いこと。
- SONYが言うところの「ライターサイズ」とか「名刺サイズ」。
- 誤操作が少ないこと。大げさな意味ではなくバッグのなかで電源が入らない、程度でいい。
- 乾電池単四または単三で駆動すること。
- アナログチューニングでもいいけど今時はやっぱりデジタルチューニングが良いな。
- 価格:1万円以内。
候補は色々あったものの・・・
デジタルチューニング対応、2バンド対応の機種は国内だけでなく中国製も含めれば大量に出てくる。 調べ始めて気がついたのだけど、SONYのラジオは「エリアコール」に対応した物がある。 あらかじめエリアごとに受信可能な周波数がプリセット済みで、スキャンしなくても良いってことで、出先でとりあえず受信できそうな局を探すならこれが一番手っ取り早そうなので、エリアコール対応機種から選んでみることにした。
というかSONY以外でエリアコールのような仕組みがあるラジオは見つからない1のでSONYオンリーになってしまうのだけど・・・・。
- 「巻き取り」
- オーソドックス
- ステレオイヤホン
- SRF-T355
- SRF-T355K (SRF-T355に充電池+クレードルがセット)
- ステレオイヤホン
SONYのポータブル(名刺サイズ)ラジオといえば、「巻取りイヤホン」が有名で気にはなっていた。 通勤で頻繁にイヤホンを使う場合には素早くしまえる利点がある。実績としては長いのだろうけど、可動部分が増えているというのはやはり不安と感じる要素の一つだ。 特にケーブルの断線や巻取り部分の故障の場合、修理対応が必須になるのは確実。
通勤で使わず、長い目で見ればオーソドックスなイヤホンジャック式の方が良いのではないかと。もちろんイヤホンジャックの劣化の可能性はあるのだけど・・・(イヤホンジャック程度なら最悪自分で交換できそうな気がするし)。
SRF-R356は「巻取り」なんだけどステレオイヤホンジャックが着いている。巻取りイヤホンが故障してもステレオイヤホンジャックを使えば良い。・・・いやそれなら初めから着いて無くても同じな気がするし・・・。
ICF-R354MKの「山エリアコール」は面白い2ものの、こっちはガチで登山向けの選局方法なんでバイクツーリングに向くかっていうと微妙なところ。この機種も「巻取り」なのでパス。
「SRF-T355」と「SRF-T355K」はオーソドックスだけどプリセットボタンが10件に増えている(SRF-R356やICF-R354MKは7件)。特にFMは局数が多い地域があるので一発選局できるのは有利だろう。プリセットの追加は可能みたいだから、ローカルコミュニティFMがある地域なら多めに追加できる。でもSRF-R356と比較すると稼働時間が大幅に低い。SRF-R356が単四1本なのに対しSRF-T355は単四2本なのに。 今回は対象外だが、ワンセグTV音声を受信できるXDR-64TVとSRF-T355のバッテリーライフは同じ(ラジオ受信の場合)なので、SRF-R356とSRF-T355のチップが大幅に違うのではないか、あるいは充電対応とそうでないもので電源周りの制御が大幅に違うということが考えられる。
「SRF-T355」と「SRF-T355K」はクレードルと充電池が付属しているかどうかが違う。稼働時間の短さを「充電池対応」ってことで補っているのが「SRF-T355K」ってことだろう。 いや、単純にSRF-R356の方が新しくて、より省エネなチップを使っているだけなのかもしれないが。
さて、どれも一長一短だが、どうしたものか。
SONY SRF-T355K
ソニー SONY PLLシンセサイザーラジオ SRF-T355K : FM/AM/ワイドFM対応 片耳イヤホン/充電台付属 ブラック SRF-T355K B
- 出版社/メーカー: ソニー(SONY)
- 発売日: 2017/08/05
- メディア: エレクトロニクス
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結論としては、「SRF-T355K」となった。
- 「巻取りイヤホン」は選択できるイヤホンが限られること。
- このタイプのイヤホンは耳から落ちやすい。
- 別なイヤホンをつなげるなら初めから「巻取り」である必要が無い。
- 単純に「アンテナ」として使う事を考えたとしても、別の安物イヤホンを加工したり流用した方が可用性は高い。
「つーかお前、どんだけ巻取りイヤホンに懐疑的なんだ?」って話だが・・・
個人的な経験としてイヤホン(ヘッドホン)は消耗品だと思っていたりする。
クレードル無しの「SRF-T355」でも別売のキットを購入すれば同等になるのだが、今回はビックカメラにて2800円分のポイントがあったので、これを消化してSRF-T355と同等価格でSRF-T355Kとし、無理矢理予算内としてみた。
内容物一式はこんな感じ。
ディスプレイ
TFTフルドットマトリクス、アンバーのLEDバックライト。昔の機械では多かった投射ムラはなく、視認性は非常に高い。
常時、バンド帯、周波数、プリセットNo、バッテリー残量、現在時刻が表示される。設定があれば、スリープタイマー状態、アラームタイマー状態も表示される。
電源OFF状態でも何かボタンを押せばバックライト点灯し時刻表示できる。HOLD状態だと反応はない。
右側面:電源スイッチ・ホールド、バンド切り替え
下げて電源ON/OFF(跳ね返り)、上げてHOLD固定。電源ON状態でもOFF状態でも操作HOLDになる。
左側面:ボリューム
左側面ボリュームダイヤルで調整。HOLDしても調整できる(HOLDできない)ためか、出っ張りは小さめになっている。
正面:設定/戻るボタン
再生中に「設定/戻る」ボタンを押すと設定メニューに入る。
[設定]メニューでは、
- ジョグレバーの上下⇒ 上下移動
- ジョグレバー押込み⇒ 選択決定
- 設定/戻るボタン ⇒ 戻る
この辺は一般的な操作系だな。
正面:ジョグレバー
可動範囲は上下と、押込み。
放送再生中は、 * ジョグレバーの上下⇒『放送局名で選局』または『周波数で選局』になる。 * ジョグレバー押込み⇒ 割り当て無し。
選局方法は[設定]メニューから切り替える。
『放送局名で選局』
ジョグレバーを上下するごとに、「プリセットの前」「プリセットの次」を送る。
TVのリモコンに例えるとわかりやすいか。
- このモードでのジョグレバー ⇒ 選局キーの上下
- ダイレクトボタン ⇒ TVのテンキーパッドでの直接選局
『周波数で選局』
『放送局』とは逆に、ジョグレバーを上下するごとに「周波数」のステップ送り/戻しでチューニングする。つまり手動での周波数合わせ。
このモードでもダイレクトボタンでの選局なら放送局名が表示される。
手動でエリアコールで放送局名が登録されている周波数に合わせても放送局名は表示されない。
イヤホン端子・スピーカー、イヤホンアンテナ
背面にスピーカー・イヤホン切替スライドスイッチ、そしてストラップホール。上面に3.5φステレオ対応イヤホンジャック。正面にスピーカー。
FM受信の際はイヤホンを挿す必要がある(もちろんスピーカー出力でも)。イヤホンジャックにイヤホンを挿していない状態でFMに切り替えたり、FM受信中にイヤホンを抜くと警告表示がでる・・・が、強電界地域だと挿さなくても受信できる場合がある。
[設定]メニューからイヤホン出力の モノラル/ステレオ 切替が行える。
スピーカーの音量音質は必要十分な音量で、ボリュームを上げても音割れもしない。ツーリングの宿泊先で一人で聴く程度(テント内やベッドサイドで聴く)なら音量を絞って使うのでまったく問題ない。
付属イヤホン
モノラル、オープンエア型の昔ながらの奴。今時多いカナルタイプじゃない。プラグはストレート型。ケーブルは細身だがシリコンっぽい被覆で巻き癖の付きにくいタイプ。ケーブル長は100cm。
イヤホンの音質は、まぁ普通。そんなに安物ではないだろう。ケーブル長が同程度であれば別のステレオヘッドホンを挿してもまったく問題ない。
ダイレクトボタン
上面にあり、胸ポケットやスリップカバーに入れたまま押せるデザインになっている。L型プラグだと6番ボタンなどを押す際に邪魔になるかもしれない。
エリア別で情報が登録済み。1つのエリアでAM/FMそれぞれ1~10の10件まで登録できる。
ダイレクトボタン長押しで現在受信中の周波数でプリセット登録できるが、文字入力手段が無いので追加したプリセットに放送局名を設定することはできない。
FMチューナ
77.0MHz - 108.0MHz のFMワイド対応。0.1MHzステップ。
エリアコールのプリセットにはワイドFMのAM再送信局が含まれている。愛知県であれば92.9MHzの東海ラジオ、93.7MHzのCBCラジオ。 コミュニティFMについては含まれていない。
AMチューナ
531kHz - 1710kHz 。9kHzステップなので北米以外で使える。
1620kHz(と1629kHz)の路側放送(ハイウェイラジオ)が聞ける。
その他(時刻、スリープタイマー、アラームタイマー、設定メニュー)
RTC内蔵でスリープタイマーとアラームに対応。アラームは放送の再生とアラーム音を選べる。
設定メニューを表示させると、なぜかラジオの音声出力が停止する。設定メニューは再生中のチューナーがFMかAMかで若干項目が変化する。
FMの場合、「受信レベル」という項目が表示される。dB値が明示されない10段階をバーグラフ表示で所謂「Sメータ」3って奴だ。しかし設定メニューでは放送の音声は流れないし、どの周波数を受信中かも表示されない。メインディスプレイに常時表示でも良いのでは? 設定画面に納める必要を感じないのだが。
PLLチューナとあってDSPチューナーではないようだが、デジタル制御部分とアナログ制御部分を推察すると、
- アナログ:ボリュームダイヤル、スピーカイヤホン切替SW
- デジタル:電源SW、選局
つまり、アンプ関連はアナログ、チューナはデジタル という切り分けになっているっぽい。
ファーストインプレッション
ラジオとして使っている分について大きな問題点は少ないし、わりと「使えて当たり前」な感じがしているので、操作系の不満がほとんどになる。
オートスキャン的な機能が無い
入感する周波数が不明の場合に便利なオートスキャンが搭載されていなかった。最近のデジタル選局のラジオチューナーには普通にあるもんだと思っていたんだが・・・。
バリコン手回しの昔ながらのチューナーの場合、手動でダイヤルを回して当たりを付けつつ選局できるが、デジタルチューニングはボタンなりジョグなりをちょい押ししつつ探すことになり、地味にめんどくさい。なので、周波数をスクロールさせつつ一定以上の同調が取れた場合にスクロールを止める「オートスキャン」は旅先では便利なのだけど。
もっとも、「どのレベルで同調とみなすのか」という閾値の設定や、全帯域をスキャンする際のインターバル速度などいろいろと面倒な点があって、『そうそう放送局の周波数なんか変わらないんだからエリアコールでいいだろ』とも言えなくもないんだよな。
『エリアコール』
使い勝手は正直いまいち。
オートスキャンが無い代わりにエリアコールがあるのか、エリアコールがあるからオートスキャンが無いのかは判らんが、ともかくオートスキャンが無い以上エリアコールを軸に選局することになる。
というか、今回買った理由の一つが「エリアコール」を使ってみるって事なので・・・。
エリア設定は『マスタデータからの上書き』
エリアコール(スーパーエリアコール?)は、エリアを設定すると現在のプリセットにエリアコールの情報をロードする。
[設定]メニュー から「地域選択」を選択すると、登録済みエリア一覧が表示される(初回起動時にもこの設定メニューが起動する)。
エリアの切り替えとは「ROMに格納されている固定登録情報(マスタデータ)からプリセットメモリへの上書き」であって、手動で追加プリセットしておいた情報は(たとえ空きプリセットへ登録しても)上書きされた情報で消えてしまう。
コミュニティFMなどを追加プリセット登録しておいても、通勤や旅行で別のエリアを設定すると消えてしまうので追加プリセットは一時的な登録として扱うしかない。
名古屋から東京へツーリングに行くことを想定してみる。
- 名古屋に住んでいるのでエリアを「愛知」にしている。
- 東京にツーリングに行ったのでエリアを「東京」に切り替える。
- たまたま「かつしかFM(78.9MHz)」が入ったのでこれを追加プリセットする。
- 帰宅したのでエリアを「愛知」に戻す。
このとき、
- ⇒ 追加していた「MID-FM(76.2 MHz)」は消えているので再登録が必要になる。
- ⇒ 次回東京に行ったときにエリアを「東京」にしても「かつしかFM(78.9 MHz)」は消えているのでダイレクトボタンから呼び出せない。
通勤で複数のエリアを行き来する人や、出張で全国を飛び回る人の場合、頻繁にエリアを切り替えることになると思うのだが、せっかくコミュニティFMを追加登録しておいても「エリア外から戻ってきたら消えている」ってことになるので、なんか微妙に納得いかない仕様だ。
「中継局選択」
エリアコールの付随機能(なのか?)として「中継局選択」機能がある。 エリアコール登録済みの放送局名 に対して、中継局の周波数を割り当てることが出来る。
例えば「愛知」エリアの場合、「NHK-FM」には、主となる送信所「名古屋(82.5 MHz)」以外に「豊橋(85.3 MHz)」「設楽(83.3 MHz)」などの中継局が存在するが、それぞれ周波数が異なっている。エリアコールにはこの中継局のデータが登録されている。
切替の方法は、
- 該当するプリセット局を受信する。
- ジョグレバーの選局モードが『放送局名で選局』になっている必要がある。
- さらにジョグレバーで該当の放送局を選局しておく。プリセットボタンで該当の放送局に選局していると(放送局の表示が正しくても)変更できない。
- [設定]メニュー ⇒「ジョグ選局リスト編集」⇒「中継局選択」を選択
- 登録済み中継局のリストが表示されるので、そこから選択する。
もちろん、該当する放送局に中継局のデータが登録されていない場合は選択できない。
中継局を登録すると、ジョグレバー上下の放送局選択の選択肢として元の放送局の周波数が中継局が置き換わる。 ダイレクトボタンの一発選局では「元の送信所」が選局されるが、ジョグレバーでその次へ送ると中継局が選ばれる。
一件便利そうにみえるのだけど、なんやかんや煩雑で操作系も直感的ではない。
- ジョグレバーの選局モードが『放送局名で選局』になっている必要がある
- 『周波数で選局』との切替は3ステップ必要(設定ボタン⇒「選局方法」⇒「放送局名で選択」)。
- ダイレクトボタンで選局している状態ではダメ。
- ダイレクトボタンで選局中は、ジョグレバーで一旦次の放送局を選択⇒戻して目的の放送局を選択させるひと手間が必要。
- 現在がどちらのモードなのかを通常再生状態には表示されていない。
- 設定した中継局は「放送局名で選局」でなおかつジョグレバーでのみ選局できる。
- ダイレクトボタンでは中継局の元の放送局が選局される。
- しかし、中継局を設定している状態だとダイレクトボタンに登録されている放送局は無視される。
- 中継局を聴こうとしているということは、元の放送局の入りが悪いからそうしようとしていると思うのだけど、それなら「ダイレクトボタンでの放送局を一時的に中継局に上書きする」方が良いのでは?
- いちいち設定メニューから行う必要がある。
- 3ステップ必要。[設定]メニュー初期選択状態から3つ下の「ジョグ選択リスト編集」までスクロールするのも入れると6ステップ以上になる。
- ラジオ再生中は、ジョグレバー押込みには何も割り当てられていないので、ここからショートカットで選択じゃだめなのか?
- また、中継局の割り当てられていない放送局や「周波数で選局」モードの時、[設定]メニューの「中継局選択」を選択して初めて「中継局はありません」と表示される。
- 中継局の有無は放送局名の表示上に併記すればいいのでは?(どうせ細かな更新なんて無いんだし)
面白いけど作り込みが甘い
「エリアコール」を使ってみた感想をまとめると、
放送局データベースを受信機本体に組み込んでおくというコンセプトは良いのに、全体的に機能間のつじつまが合っていない感じ。
せっかく設定しておいたプリセットも上書きで消えるというのは、今時どうなんだ?中継局関連の操作系も一度設置したらめったに変更する必要が無いホームラジオならこれで良いのだけど、旅行などで使うポータブルラジオに必要な『状況に応じて気軽に素早く切り替える』という観点が抜けているように思われる。せっかくのフルドットマトリクス液晶で、表示上の柔軟性は高いのに、それが生かせていないのも惜しい。
各機能の要素である、「エリアコール」・「中継局選択」・「ダイレクトボタン」・「追加プリセット」・「放送局で選局」と「周波数で選局」。これらが『バラバラに実装されて中途半端にリンクさせている』かのようにみえて、これが全体的な「ちぐはぐ感」を感じさせる。
- 「エリアコール」は「追加プリセット」されることを想定していない。
- 「エリアコール」は「周波数で選局」されることを考慮していない。
- 「中継局選択」機能は 「ダイレクトボタン」でのダイレクト選局を考慮していない。
洗練されていないというかなんというか、後から機能を継ぎ足しで追加していった結果、「操作系で総合的な責任者が通しで確認していない」かのような。
操作系の「直感的で無い加減」というのは、まぁ、言ってしまえばSONYは昔からこんな感じなのだが、「いまだにこんな感じなのか」と残念な気分。特にラジオに関してはユーザも減って開発コストが掛けられないと思うが、それにしても「やっつけっぽい」感じがでてしまっていて・・・。
逆に、割り切って使うならどう使えばいいかを考えてみた。
- エリアコール掲載放送局を中心に、基本的にはメジャーな放送局を聴く。
- デフォルトは「放送局名で選局」にしておいて、コミュニティFMなどは気が向いたときに登録しておく。
- (スキャンがないので)旅先で現地のコミュニティFMを探したり、異常伝搬などとの「意外な出会い」を諦める。
- 煩雑なメニュー構成に我慢する。
ある意味、実用重視で考えれば十分だし下手にスキャンしてから聴くよりは手っ取り早い。BCL趣味的なところは諦めるのがオススメになるだろうが、ちょっとさみしい気がしなくもない。
充電池+クレードル
SRF-T355Kに付属の充電池+クレードル。
充電池への充電はクレードルに本体を載せることで行い、本体単体での充電はできない。クレードルへの給電はDC6VなのでUSB端子からの給電はできない。
充電池のライフ(スピーカー再生)はFMで18時間、AMで19時間となっている。キャンプ1泊なら充電池で十分だが、ツーリングに余分にACアダプタを持って行く気にはならないし、クレードルも邪魔なので、基本は充電した状態で持って行き、充電池がなくなったらアルカリ電池に入れ替える運用が基本になる。
付属している2本の充電池にはキャリングケースが付いている。ケースは1本づつ格納する物。2本セットなのだから2本組のケースの方がバラバラにならなくて良いと思うのだが・・・。
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総合的な判断としては、通勤用途ではない場合、充電池+クレードルが付属している「K」は不要だと思われる。必要になったらオプションを購入すれば良いかと。
使ってみた
ケースのようなものが付属していないので100円ショップを回って使えそうなものを探してみた。
最終的に、ダイソーで購入したiPhone5Sのスリップカバーがぴったりなので、耐衝撃クッションとして使っている。ストラップホールもあったので、テント内でぶら下げて使うためにシリコン製の小さめの携帯ストラップをつけた。
さらに予備の単四電池を量販店で購入した2本セットの乾電池ケースに入れ、「ラジオマニア2018」付録の「radiko radio-mania handbook 2018」(ラジオ局一覧)と一緒に、これまたダイソーのクッションケースに入れている。毎日持ち歩くにはちょっと大きめになるが、ツーリングならこの程度は問題ない。
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「エリアコール」搭載なのに別紙で放送局リストを持っているってことは、要するにあまり「エリアコール」に頼る気が無いって事で・・・。あと、この付属の冊子、放送局名→周波数の正引きだけではなく、の末尾には周波数→放送局の逆引きインデックスが入っていてこれが結構便利。
今後通勤で使うようなことになったら、本体とスリップケースとヘッドホンのみの運用になるだろうと思う。ただし、付属ヘッドホンは自分の耳に会わないというか落ちやすいので、使いやすい片耳ヘッドホンをみつけたら使ってみてもいいかもな。
ステレオヘッドホンはオーディオテクニカの 「ATH-SPORT3BK」を、エレコムのセミハードケースに入れて別に持ち歩くこともある。こっちは他の機器にも使う汎用品と考えていて不要なときには持ち歩かないことも多いので、ラジオのワンセットだけでも使えるよう付属イヤホンは常備4している。
FMの場合、イヤホンアンテナをどの程度伸ばすかが感度向上のカギとなるが、名古屋市内の屋外なら、胸ポケットに入れてイヤホンはたるませておく程度でも十分聴けている。
受信感度
比較対象となるラジオが少ないため相対的な判断はできないのだが、自室内(名古屋市内東部・鉄筋コンクリート7F・ベランダ東側・平日12:00頃)だと、距離相応の受信状況になった。
- FM(エリアコール「愛知」プリセット)
- AM(エリアコール「愛知」プリセット)
- FM(コミュニティFM等、エリアコール登録外)
- MID FM 761(76.1MHz):△
- RADIO SANQ(84.5MHz):◯
岐阜や三重の放送局が入らないのはまぁ想定内だが、RADIO SANQ(瀬戸市・尾張旭市・長久手市)が良好に入感したのは意外だった、というかそんな局があるなんて今まで知らなかった。出力は20Wらしいので、要因は7階というロケーションの良さだろう。
先日、新平湯温泉郷にツーリング(バイク屋さん主催でメモる余裕がなかったのでこのblogには書いていない)で寄った際、旅館で受信を試みたが、高山市のコミュニティFMである Hits FM(飛騨流葉中継局:76.5MHz)がなんとか入ったものの、それ以外は全滅だった。山間なのでさすがにロケーション的に機種問わずむずかしいだろう。
あくまで「ツーリング用」
先に挙げたように、この機種は「BCLラジオ」ではないので、かゆいところに手が届かないし、防災用ラジオとしてはバッテリーライフも短めだが、ツーリング用としては問題ない範囲だと思う。むしろ「お手軽に情報収集」という点ではこの手の通勤ラジオの方が向いているかもしれない。
今回のレビューの内容は希薄だなぁ。
というのも、今現在、泊まりやキャンプツーリングがほとんど無くて、試すタイミングが無いから。「買ったはいいけど試す機会がなくて塩漬け」なものがいくつか貯まっている・・・なんとかしなきゃ。
BCLラジオ的な使い方をしたときにはまたひょっこり書いてみようかと。
・・・
・・・
うん、まぁ、一応、持ってるんですわ、BCLラジオ。 こっちについては気が向いたらにでも・・・。