「キャンプ用・自転車用時計」
気になったらもうね、仕方ないんですよ。
「ガジェット感」がほしい
BlackAtlasの記事でも書いたが、通常の時計としてのシンプルな佇まいとは別枠でガジェット感の強い時計が好きだったりする。
ガジェット的な腕時計と言えばG-SHOCKだが、手持ちのGRAVITYMASTERのようなコンビデジアナより、デジタル表示はさらにガジェット感が強い。
また、自転車に乗るときには軽い時計が良い。重いSSC417P1を着けて自転車に乗っていたが、段差などで振動をうけると腕から滑って手の甲に当たる。バイクだとポジション的に腕は水平になるが自転車だと上からハンドルバーを掴むことになりそういったことが発生する。同じクオーツでもモーターでギアを回すアナログより可動部の無いデジタルの方が耐衝撃性能や重量の面では有利になる。
しかし、現行のG-SHOCKで欲しいデザインの物が無い。手持ちのGRAVITYMASTERはコンパスが付いている事が決め手だったが、そういった機能が必要ない今、好みのデジタル時計が無い。
と、思ったらあった。CASIOでなくSEIKOで。
(以上、言い訳終わり)
SEIKO Prospex Fieldmaster SBEP001 LOWERCASE プロデュースモデル
(なぜかSEIKOのサイトだとSBEP001へのリンクがきれていて飛べない)
[セイコーウォッチ] 腕時計 プロスペックス LOWERCASEプロデュース フィールドマスター ソーラー デジタル SBEP001 メンズ ブラック
- 出版社/メーカー: SEIKO WATCH(セイコーウォッチ)
- 発売日: 2018/05/25
- メディア: 時計
- この商品を含むブログを見る
- ヨドバシカメラにて28,000円
- SEIKOダイバーズの外胴モデルがモチーフ
- デジタルなのに回転ベゼル
- 20気圧日常生活強化防水
「今更液晶なのかと」
自分は別にアナログ至上主義ではないのだけど、視認性の観点からアナログ文字盤が好きだ。しかし先に挙げたようにデジタルも嫌いでは無い。デジタルの方がガジェット感が醸し出しやすい。
回転ベゼルが付いているのもキャンプ用としての決め手の一つである(後述)
手に取った第一印象は「軽い」「写真で見るより安っぽい」であまり良い印象は無かったし、ソーラーについても今後は避けようと思っていたのだが、デジタルなのに回転ベゼル付きというエポックの誘惑に勝てず結局購入してしまった。
ケース・風防
20気圧日常生活強化防水。200m空気潜水防水では無い。経験上は水浴び程度なら十分だろうという判断。
ラグの形状など、G-SHOCKなどと比べると華奢でやや頼りない。強化プラスティックでそうそう壊れることは無いだろうが、塗装が加水分解しないだろうかという不安はある。ともかく写真で見るイメージより実物は安っぽいというのは否めない。
外胴と回転ベゼルのため直径は大きく丸形なのもあって所謂『妖怪ウォッチ感』が半端ないwがガジェット感を求めて買った物なのでその点は後悔はしていない。
デカいが重量は79gと軽いので腕への負担はない。
裏蓋はG-SHOCKなどと同じ単純なねじ留めタイプ。
風防はハードレックス、つまり普通のガラスだ。
外胴、回転ベゼル
「ツナ缶」をフューチャーした外胴は樹脂製。今の「ツナ缶」の外胴はセラミックだったりステンだったりするようだが、値段を考えるとまぁ無理だろうな。
「デジタルで回転ベゼルとかwww」
いやいや、現在時刻モードの際に液晶面の外周に時刻の分と連動するバー(ミニッツマーカー)が表示されるため、経過時間測定が可能だ。決してハリボテでは無い。
この外周バーは時刻表示モード以外では別表示に割り当てられるが、タイマーやストップウオッチ動作中でもMODEボタンで時刻表示にできるので、ストップウオッチやタイマーとは別レイヤで時間測定が可能になる訳だ。「時間測定機能がもう一つ付いている」という考え方ができる。
カウントダウンタイマーでは時間設定変更が必要になるし、時刻表示中はストップウオッチが表示されないので、お手軽時間計測の手段としてはコレで十分だと思う。
ただし、ダイバーベゼルのように逆回転防止ではなく左右フリーでクリック感無くスムーズに回る。外胴が回転ベゼルの保護のうちの一つとして不意に回してしまう事を防ぐ効果があるので、(コスト面で)不要と判断された可能性が高いが、ともかくダイバーベゼルのように生命保護に関わる用途には使えない。
ダイバーではないから回転フリーなのか、ダイバーベゼルではないからダイバーではないのかはわからないが、この時計が「DiverScuba」ではなく「Fieldmaster」なのは「ダイバーズウォッチの要件を満たしていない」という事だろうと思うので、まぁ、諦めろ。
・・・それでも左右回転フリーでもクリック感は欲しかったなぁ、というのが正直なところではあるが。
あと、ベゼルの0点にはルミブラライトが仕込んである。これのあるなしによってモデル毎に微妙に価格が違ってくる。
反転液晶・バックライト
反転液晶がメインLCD1のデジタル時計は今回が初めてなので、「どんなもんか?」という興味もあったのだが、正転液晶よりはやはり視認性は低いと言わざるを得ない。コントラスト調整(設定あり)も利くが、5段階(-2~+2)の最高値にしてもコントラストは大して変わらないように思える。
この時計を買ってから思い出したが、そもそもLCDには視野角があって、そこから外れると極端に見えなくなる。外光の明暗に左右されやすく、つまり環境に影響を受けやすい(それ故にバックライトが重要になるんだが)ぱっと見の視認性が低いのがネック。
最近、反転液晶ではないSBEP023(2019/10発売)が出て「早まったかなぁ」と思わなくも無いが、まぁいいか。
バックライトも暗い。比較対象がチプカシしか無いが、ELとLEDで「こうも差があるか?」と思える光量。 バックライトの点灯スイッチはプッシュボタンではなく、風防をかるく叩くと点灯するショックセンサーになっている。プッシュボタンが省ける代わりに反応が良くないことがある。指先の爪で「コツン」といった感じで叩けば反応しやすい。センサーの感度は3段階に調整できる。
Cal. S802(デュアルタイム・ストップウォッチ・タイマー・アラーム)
デュアルタイム、つまりローカルタイムを基準に海外都市の時刻とホームエリアの時刻を同時に表示できる機能。同時に表示できるというか、時刻表示モードだとつねにデュアルタイムで表示される。ホームエリアと海外時刻の表示の入れ替えは出来る。
初期状態では店員さんが「東京」に合わせてくれたが、よく考えたらワールドタイムとローカルタイム両方同じにする意味は無い。海外旅行に行くことはないので通常はGMT(世界標準時)で変更することは無いだろう。GMT≒UTCということで一番使う可能性が高い。
ストップウオッチは99個のラップタイム・スプリットタイム表示付き(要らない)。
カウントダウンタイマーは有限回数指定のインターバル機能付き。これもあまり必要ない。
アラームは3つまで。まぁ順当か。
時報と操作ビープ音を個別にON/OFF設定できないのは不満。時報とOFFにすると操作ビープ音もOFFになる。ここら辺は個別に設定できるカシオの方が気が利いている。
発電レベル表示と電池残量表示があるのが最近の時計だな。
シリコンバンド
セイコーダイバー系と同じ根元が波になっているタイプのシリコンバンドが付属している。ただし遊環がシリコンの安い方の奴だ。他の時計と同じく装着感はすごぶる良いが、ラグ幅は22mmなのでNATOストラップに付け替えてしまってもいいかなと。手元に22mmの在庫はたくさんある。G-SHOCKと違い汎用的なラグになっているところがアドバンテージ。
キャンプツーリング(旅バイク祭り2019)に持って行ったときにつけたTAD Strap(native diamond)。
- メディア:
- この商品を含むブログを見る
こういう派手めのパターンが結構似合う。キャンプはこれ、ツーリングはMOTO-Rでどっちを持ってくか迷ったが、「走ってるときはMOTO-R」「キャンプ場に着いたらFieldmaster」2という所に落ち着いた。
ん?なにか問題が?
ポジ要素
- 外胴・回転ベゼル
- 軽い
- 装着感はG-SHOCKより良い
ネガ要素
- 視認性の低さ
- 全体的に安っぽい
ガジェット時計
ガジェット感のあるデジタル時計が欲しかっただけなので正直使い道については困る。サイズが大きいので普段使いはちょっと気が引ける。なので「キャンプ・自転車用」と無理矢理理由を付けたが、回転ベゼルはなにかと便利なので本当にキャンプ用として使ってしまおうと思っている。潜水では無いが20気圧防水はそれこそフィールド使いで無難だろう。デジタルなので極低温下では表示が薄くなるだろうが、よっぽど登山はしないのでそこらへんは大丈夫だと思う。
悩ましいのがキャンプツーリングではどうするかだ。前回はMOTO-RとFieldMaster両方持っていたが流石にそれはめんどくさい。今考えているのは22mm幅の長めのストラップをつけてバイクウェアの上から巻くことだ。現時点で良さげなものを見つけていないので継続して調査中。