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ORIENT Bambino SAC00004B0

「腕時計購入ネタは最後になる予定だと書いたな」「あれは嘘・・・いや、予定は予定であって未定なんで、その・・・」

「クラシカルなヤツが欲しい」

メッシュブレスの時計が良いなぁって。

ミラネーゼブレスと呼ばれるのだそうだが、昔祖父がつけていた時計のブレスがコレだった。
祖父の時計の機種が何だったのかは記憶に無いが、覚えている範囲だと、

  • ミラネーゼブレス(ゴールドかシルバーかは解らない)
  • 風防が盛り上がっている
  • バーインデックス
  • 文字盤はシルバーか白(あるいはクリーム?)

祖父が亡くなってからもう20年以上経っているが、今になってなんとなくああいう感じの時計が気になってきた。

ORIENT 2nd Generation Bambino Version1 SAC00004B0

クラシックなデザインの時計を「欲しいものリスト」に入れておいたら、Amazonの「おすすめ」に上がってきたのがこれだ。

(現在ではAmazon.co.jp直営は在庫なしになっているが自分が買ったときには「在庫僅少」だった)

ダイヤルは白ではなくブラックだが、雰囲気は祖父の時計に近い。
そしてなにより、Amazon.co.jp(直扱い)11,400円という価格。安い。今回の一番の決め手は値段だったりする。
前回のMM200で「腕時計は現物を見てから決めた方が得策」と感じたが、このぐらいの値段なら失敗してもまぁ許せるし、本体の評価はそんなに悪くなさそうなのでポチってみた。

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海外モデル(逆輸入)で国内の公式サイトにはラインナップされていない。説明書は多言語用のものが付いているし、一応メーカー保証書も付属していた。

今回はミラネーゼブレスを付けるということを初めから決めていたので、ブレスも同時購入した。

(現在21mm幅シルバーは在庫切れになっている)

Reinherz というブランドがどうなのかはわからないが、高くもなくぱっと見で悪く無さそうなので何も考えずポチる。ダメだったらバンビの奴を買ってくるつもり。

ボックスガラス風防、ボンベダイヤル

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ドーム状に盛り上がった風防はボックスガラスと呼ばれるらしく、クラシックな時計だと多く見られる。
文字盤も風防に沿うような形で膨らんでいるボンベダイヤル。針もダイヤルに沿う形で先端部分が曲がっている。
ガラス面が盛り上がっていると「強度的に大丈夫なんだろうか?」とか考えてしまうが、予想していたより華奢な印象は無い。盛り上がっている部分もMM200よりは薄いので引っかけたりする事はそうそう無いだろう。

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12時位置は把握しやすい。オリエントのエンブレムが12時位置方向にあって、シンプルさを求めるとエンブレム排除対象になってしまうのかもしれないが、このエンブレムのおかげで視認性が上がっているように思われる。

ただ、暗所での視認性は非常によろしくない。 マットブラックのダイヤルにテカリのあるインデックスと針は、暗いところだとコントラストが低すぎてステルス状態になってしまう。前回、MM200の秒針は「目に飛び込んでこない」と書いたが、こっちは「時針も分針もインデックスも」なので全体的に見えなくなるのは難点だ。

Cal. F6724

手巻き付き自動巻き。
MM200(6R15)も巻き上げ音は大きかったが、このキャリバーはもっと大きい。「ジャーッ、ジャーッ」といかにも「ねじを巻いている」感がもういかにもレトロな感じがあってキャラクターに合っている。

今まで機械式はSEIKO系ムーブメントばかりで他のメーカーのムーブメントは初めてだが、勝手がやや違っている。
リュウズを完全に押し込んだ状態を0段とすると、

  • 0段目:巻き上げ:時計回り
  • 1段目:カレンダー送り:反時計回り
  • 2段目:時分針の送り(秒針ハック):反時計回り

となる。SEIKO系はカレンダー送りと時分針の送りが時計回りなので、他を時刻合わせした後にこっちを時刻合わせしようとしたときにちょっとだけ戸惑う。

精度は普段使いで日差+5秒程度。平置き状態だとほぼジャストに収まる。ヘタするとMM200よりも良いかもしれない。

標準バンド

クロコ押しの標準レザーバンド、Amazonのレビューとほぼ同じ感想だ。

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  • 固い。
  • ちょっとツヤがありすぎる。

テカテカとツヤがあるのはフォーマル時計のフォーマットなのでお約束なのかもしれないが「無理に高級感を出そうとしてる感」がある。

固いのは「着けてりゃ馴染むかなぁ」ということで2日ほど頑張ってみた。
バンド全体の形は腕に沿って馴染んできたが、一つ目の定革に通すのが固い。頻繁に着け外しするのでやっぱり負担になってきた。さっさと付け替えよう。

ミラネーゼブレス

早速ミラネーゼブレスを装着。 f:id:obally:20190509234421j:plain

予想通りすごくしっくりくる。
f:id:obally:20190509234249j:plain メインの留め金のさらに上に二重で止められるようになっているが、こっちはあまりガッチリ止まる物ではないので、精神的な保険程度のものだろう。
ミラネーゼブレスはてっきり「無段階で位置調整ができる」ものと思い込んでいたが、このブレスはメッシュ側に浅いへこみがあって、これに合わせないと金具を固定するノブが「パチン」と止まりきらない。
ラグ幅は21mmなので他のバンドとの使い回しがまったく出来ないので、ほぼBambino専用になる。

「爺ちゃんの時計」風

なんというか「キャラが濃い」。新しい時計のハズなのに、古い時計を触っている感覚がある。
今までの自分の好みとはまったく別系統の時計として一本購入したわけだが、これはこれで妙な愛着が出てきた。

この時計で唯一困ったことは、「この時計が似合いそうな服装が思いつかない」ことだ。ジーンズにスニーカーって感じでは無いし、スーツにワイシャツというにはちょっとレトロすぎないだろうか?あるいは、もうちょっと自分が歳を取ったら似合うようになるのだろうか?今はなんとも言えない。
現在はその日の気分で着けていく時計を選んでいるが、愛着はわいてきているので、最悪「そこにあるだけでいいや」という感じでもいいかもしれない。

SEIKO Prospex SBDC061

長い長い「前フリ」となりました。

あれもコレも

機械式(自動巻き・手巻き)を見ていくといろいろと楽しい。

ハミルトンのジャズマスターもいいけどやっぱりカーキシリーズがいい。
ミリタリーならLUMINOXとかMarathonもいいな。
KENTEXはやっぱり気になる存在だ。SEIKO Diver のタートル系も格好いい。
オリエントのバンビーノもちょっと気になるし、SEIKO 5もいろいろあって楽しそう。

こうやって色々気になってくると、もうどんどん止まらなくなる。



「あ、コレなんか、あかんパターン入ってるわ・・・」


とりあえず「軸となる一本」な機械式時計が欲しい

あれやこれやと買っても、最終的に「俺的至高の一本」を入手すると、そこから急速に落ち着いて、物欲が収まる、という経験はナイフですでにやらかして1いる。この時はBuck 881SPが「俺のベーシックとなる一本」だった。腕時計でもそういうのが必要な訳だ。

必ずしも高級品が必要になるわけでは無い。

「俺にはコレで良かったんや」
「俺にはコレが最高なんや」
「俺の軸はコレや」

と、“俺が”“俺を”納得させられればいい。


自分自身を納得させるためには、それ相応の「軸」に対する理由づけ2が必要になる。

その「軸」を“今”、落ち着いて考えて、定義するのである。

言い方を変えると


「早めに手を打っとこう」


要求仕様

  • 機械式(自動巻きまたは手巻き併用)
  • 読みやすいダイヤル
  • 防水、防塵、耐磁がしっかりしている(G-SHOCKのような「ハイスペック」である必要は無い)
  • シンプルで長く使えること(普遍的な構成)
  • フォーマル・カジュアルどちらでもある程度いける、つまり汎用常用できること(冠婚葬祭のようなガチなフォーマル用はもう持っているので考えない)
  • カレンダーは必須では無い
  • 日本製
  • 10万円以下

ダイヤル(文字盤)については、前回の記事で「読みやすければこだわり不要」と納得できた。

耐衝撃性とか耐久性については機械式である以上、G-SHOCKのように多くは求めないが、防水・防塵・耐磁はそれなりにあって、それがはっきり判る基準を満たしていれば良い。

「フォーマル」に関してはTPOで基準が変わるのであまり考えても仕方ないが、冠婚葬祭用は準備したので、あまり難しく考えない方向で。自分の独断と偏見で「まぁこれならスーツでも許されるんじゃねぇかな」3

カレンダーが付いていれば見ることはあるけど、必ず付いていなければいけないほどではないと思う。

クロノグラフ(ストップウオッチ)はめったに使わない。使わないのに付いている→機械的複雑度が上がる→故障率が上がる。つまり付いていない物を選択する。タイマー・アラームも同様。アラームに関してはそれこそスマホを使えという話だ。それでも必要になるとするなら「単機能」とか「専用機」を用意すべきだろう。
機能付きベゼル(簡易方位、計算尺など)は可動部になるので故障率が上がることになるが、時計としての機能部分(ムーブメント)とは独立しているので、最悪壊れても時間が読めなくなるわけでは無いからどちらでもいい。ただし防水性と関連しそうなので内蔵型回転ベゼルはやめといた方が良さそう。

国産に対する大きな何かがあるわけではないけど、国内にセイコーシチズン、カシオ・・・と主要メーカーがあるなかで、いきなり海外製を基準にするというのはステップとしてちょっと違う気がする。

「腕時計という物に5万円以上出す必要は無い」と考えていたが、機械式を色々と調べていくと「大体5万前後から(以上)」という相場観がわかってきた。3万以下がエントリー、5万周辺ぐらいがガンガン使い倒す系、5万を超え10万以下がちょっと実用系、それ以上になると、それこそもう「趣味の世界」「ステータスの世界」といった印象を受けた。となると、予算感としては5万から10万、それ以上は(別な意味で沼に入りそうなので)手を出さない方がいいかと。
(それから考えると、SEIKO 5のような機械式で1万円台というは、相当にリーズナブルな部類に入るということだろう)

「ダイバーズ」

要求仕様を満たす物を考えれば考えるほど、ダイバーズ以外考えられなくなった。特に強度的性能の面。

「ダイバーズウォッチ」という名称は、「ISO 6425:1996」または「JIS B 7023:1993」に定義された「潜水時計(=Diver's Watch)」の規格として定められた要求事項をクリアしたものに対して付けられる形容であって、これをクリアしない時計は「ダイバーズ」と表記してはいけないそうだ。

Wikipedia:ダイバーズウォッチ

潜水深度に対する防水性ばかりがダイバーズだと勘違いしていたが、改めて調べると、「海中潜水で発生しそうな状況」に対する耐久性がで詳細に定義されていた。

Wikipedia上のみの内容だけど)これらをザックリ説明すると、

  • 逆回転防止ベゼルは「必須」(潜水時間を管理する機能が他に内蔵されていれば不要だが)
  • 防水、浸水耐性だけでなく、海水に対する耐浸食性
  • 耐磁性能。
  • 耐衝撃性能。
  • 耐温度衝撃性能、つまり温度変化で性能が損なわれないこと
  • リュウズ部の強度
  • リストバンドの強度(千切れないことだけではなくて外れてもいけない)
  • 時刻合わせ(タイムプリセレクティング)を意図しない状態で行われないこと、要はリュウズのロック「タイムプリセレクティング装置」は逆回転防止ベゼルのことらしい。つまり1行目のことか(2019/06/12修正)
  • 蓄光(またはバックライト)の性能(“暗所で25cmの距離から時刻が目視できること”)

単純な「防水」ではなく、強度に対しても決まっている。つまり、公的な規格として時計の強度が決まっているわけで、一つの基準としてこれほどはっきりしているものはない。

これがいい。

今まで、選択肢の中からサイバーズウォッチを避けていた。
以前書いたように、アラビア数字インデックスのモデルが少ないということもあるが、ダイバーズを避けていた最大の理由、

「潜りもしないのにwww丘ダイバーかよwww」

だれこれ言われたわけでは無い。俺が俺に対してそう言ってしまうのだ。
自分の使い方から考えればダイビングもしないしオーバースペックでしかない。不必要な物を持ってしまうことに対して忌諱してしまう自分の癖。

だが、今ならこう反論できる。

「丘だろうが水たまりだろうが、俺が求めているものはコレなんだよ!」

SEIKO Prospex Scuba Diver SBDC061「1968 メカニカルダイバーズ現代デザイン」

ということで思い切って買ってしまいましたよと。

www.seikowatches.com

www.biccamera.com

タイトルに入れるにはちょっと長いかと思って、こっちに(おそらく)正式名称(と思われる名前)を書いとこう。

  • 初、ちゃんとした「ダイバーズ」
  • 初、5万越え(ビックカメラにて実売88,000円、税込95,040円)。ギリギリ10万以下。

まず、1968年に発売された国産初のSEIKO ダイバーズウォッチがあって、このデザインを現代風にアレンジした物がこのモデルということらしい。

同じような復刻(アレンジ)デザインは何度かリリースされているようだが、 見た目の印象からすると、元ネタよりややシックな印象をうける。
このシックに感じる部分が「現代デザイン」ということなのかもしれず、だからこそ選択理由の一つに上がったのだったりする。
同じセイコーダイバーといっても、よりスポーツよりからフォーマル寄りっぽいものまで結構デザインに幅がある。ダイビングよりフォーマル(スーツ)に使われる機会が多いというところが「現代デザイン」の解釈理由かもしれない。「とりあえずコレ一本」を考えた場合こちらの方がいいと。

仕様的にも価格帯的にも近いモデルとして「SBDC051」があるが、購入直前にこれを見つけて正直ちょっと迷った。最終的に現物を見比べて、試着してやはりSBDC061を購入した。

Prospexセイコーダイバーズのシリーズ名としておおよそは2つに分かれていて、

  • 「Diver Scuba」 → 100mまたは200m空気潜水(日常使用含む)
  • 「Marinemaster Professional」 → 300m(以上)飽和潜水

となっているようだが、この機種は「Diver Scuba」とあるように、200m空気潜水防水にあたる。そいういう意味では「Professional」は本当にプロ向けなので、俺が持つ意味が本当の本当にない(一般販売しているけど)。

「MM200」

海外だとセイコーダイバーズに、ペットネームというかニックネームを(ユーザが勝手に)つけているらしい。
SBDC061のニックネームは「MM200」または「Baby MM」

先にSBDX017(その前がSBDX001)があって、これがMarinemasterから「MM300」とあだ名されている。MM300の廉価版的な位置づけということで、

  • MM200 :300m防水ではなく200m防水だから
  • BabyMM :小さいMarineMaster

ということらしい。

自分はこれ以上セイコーダイバーを集めるつもりは今のところは無いのでニックネームは何でもいいんだが、今後とりあえず「MM200」と呼ぶ。
「BabyMM」だとG-SHOCKシリーズの「Baby-G」つまり「縮小版」を連想するけど、SBDC061のサイズはSBDX017とほとんど同じみたいなのでちょっと違うかな、と。

サイズ・重量感

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重量は184.0g。同クラス中だと重い部類らしいが、腕へのフィット感もあってまったくそんなこと感じない。っていうかSEALANE SE54(204g)を付けた後なら大概の時計は重く感じるだろうよ(汗)

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小さく感じるが、実際の大きさは実は今までのメインとほとんど変わらなかったりする。これもSE54の後(略

この重量とサイズ感は今後の自分の標準とする。

ケース

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ケースの腕側の角が丸くなっている。これが試着時にSBDC051と比較して、自分の腕にはしっくりくるように感じた。リュウズが4時方向に出ていて手の甲に当たりにくいというのもある。
ケースにはダイヤシールドというコーティングがされているらしい。

ダイヤル・風防

サファイアガラス、内面無反射コーティング。正直、それがあることでどの程度変わるのかはよく分かっていない。

ダイヤルのバックグラウンドは光の反射を抑えたマットブラックのためか、インデックスや時針・分針とのコントラストが非常に高く、時・分の視認性すごぶる良好。
分針・秒針がダイヤルの外周ギリギリまで伸びている(前回の反省から)。気分的にはこちらのほうが気持ちいい。そして時刻合わせがやりやすい。

Webカタログの写真を見たときに秒針が黒いように見えたが、実際にはシルバー。黒く見えるのは針自体が細くてさらにダイヤルの黒を反射しているためか。

ともかく、秒針が主張しない。“しなさすぎる”といっても過言では無い。“見えない訳では無い”が一瞬秒針をチラ見したときに、なんというか・・・秒針が目に飛び込んでこない。自分は秒単位の生活をしているわけでは無いので今のところそれが支障になることは無いが、他のダイバーズと比べたらやはり見づらいことは否めないし、ダイバーズ慣れしている人には違和感があるかもしれない。
(ルミブライトが乗っているので)一見わかりづらいが、時針と分針も実はシルバーだ。もしかするとここら辺が、この時計が全体的に「フォーマル寄り」として感じる要因かもしれない。

ルミブライト(蓄光)は非常に明るくはっきり。夜部屋の明かりを消すとこの時計が一番はっきり見える。

「ねじロック式リュウズ」

ロックって何のことだろうと思ったら、ようするに「ねじ込み式リュウズ」のことで、「ねじ込んで最後まで閉める→ロック」ということらしい。
締めるときに変な風にねじ込んで、ネジ山を切らないかちょっとだけ不安になるが、今のところ大丈夫そうだ。ロックをフル解除(ポップアップ)状態からねじ込みを行うと(締めるのは時計回りなので)一緒に巻き上げも行うことになる。

リュウズは4時位置に生えているので左腕に装着したまま操作するのも出来なくは無いが、基本的には外して操作している。

Cal. 6R15

ムーブメントはCal.6R15 で取り立てて新しい型番では無いようだが、型番の新旧でどのように変わるのかはまだ自分にはわからない。
手巻き付きで、最大巻き上げ時間 約50時間なので、振らなくても二日間は持つことになる。毎朝巻いて時刻合わせをすることを想定すれば十分すぎるだろう。

ねじロック式リュウズを反時計回り方向に完全に緩めた状態(ポップアップする)を0段とすると、

  • 0段引き:手巻き(時計回り)
  • 1段引き:カレンダー送り(時計回り、逆回転はフリー)
  • 2段引き:時針分針送り(秒針ハック)

この辺の操作系はSEALANE SE54(Cal. NH53A)と同じ。(NH53Aは SEIKO Cal.4R35 のSII版らしいので、従姉妹みたいなもんか)ただ、手巻きの感触は明確な「ジーッ、ジーッ」という手応えがあって「ゼンマイ巻いてます!!」って感じがしてこちらの方が好きだ。

現時点での日差(正式な形では無くて普通に使っていてのもの)はおよそ+10秒を切るぐらい。SE54と同等かそれ以上。機械物なので今後変動は考えられるが、毎朝時刻合わせをすればいいだけの話なのであまりこだわっていないのは今までと同じ。

逆回転防止ダイバーベゼル

ダイバーベゼル。

「ダイバーズ」と名乗るためにはこれも必須になる。反時計回りのみに回る。
逆回転防止クラッチのカチカチ感は軽めだが、ガタつきは無くしっとり目(ゴムパッキンの抵抗感)に回る。ケースの横(9時-3時方向)がやや出っ張っているため上下(12時-6時方向)に指を当てて回した方が回しやすい。

ダイビングしなければ無用の長物、ということもなく、日常生活で結構便利だったりする。

このベゼルの役割は要するに「簡易分針メモ(マーカー)」だ。
現在時刻の分針の位置に合わせておき、その後ベゼル上の目盛を読めば、そこからのおおよその経過時間(分)がわかる。
本来は、潜水開始時に設定して潜水経過時間を計るための物。なにかの作業開始や移動開始時などに設定しておくって使い方が出来る。

最も所帯じみた低級な使い方はカップ麺のゆで時間を計る」(笑)だが、コレが意外と「俺何分にお湯入れたっけ?」ってなる(特に5分の「どん兵衛」のうどんな)ので重宝するw。

メタルブレス

ステン無垢。光の加減か、本体ケースより赤銅色っぽく見えることがある(写真だと再現できない)。

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エンドピースは弓カンではなく、ブレスのピースと同様のステン削り出しでケースにピタッと合って美しい。ここら辺は10万とはいえ、流石に3万クラス(SSC417P1)とは違うな、と思う。

説明書にバックル(中留)は「ワンプッシュダイバーエクステンダー方式」と聞き慣れない文字があった。これが何かというと、一時的にブレスの径を広げることが出来るものらしい。

ダイバーがウエットスーツを着ると、(ウエットスーツは手首まである長袖)なのでその袖の分バンド径を大きくしなければいけない。普通のメタルブレスは径を広げようとするとコマ調整が必要になり、気軽に切り替えることが出来ない。そこで、この機能があると、一瞬でちょっとだけバンド径を拡張することが出来る、というもの。

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件の部分
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これを下げることでロックが解除
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拡張した状態

ウエットスーツを着たことは無いが、ぴったりしているウエットスーツならこの程度広がるだけで入るって事だろう。広がる長さとしては20mmほどなので、バイクウェアの袖の上から着けられるほど長くはならない4

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ラグ幅(カン幅)は20mm。交換バンドのラグ幅として一番多く流通するサイズなので選択肢が多くて良さそう・・・と思ったら、バネ棒の太さがφ2.5mmもある。

バネ棒単体で販売しているところはそもそも少ないが、よく見かける物はφ1.5mm、太くてもφ1.8mm程度でこんなに太い物はちょっと見つからない。ほぼ専用品って事だろうか。
確かにダイバーズウォッチの規格としてリストバンドの強度についても定義がある。それをクリアするためにこのように一般より太いバネ棒になっていると思われる。

SEIKO純正のウレタンバンドならおそらくこの太さが入るだろう。NATOストラップや引き通しもこのまま使えば大丈夫だろうが、汎用のレザーバンドなどはバンド側がφ2.5mmのような太いバネ棒が入らないと考えられる。バンドの選択肢はかなり絞られるだろうな。

「平成最後の大買物」

ここ最近立て続けに大急ぎで時計ネタを連投したのは、結局この「平成最後の大買物」という文言をどこかに入れたかったからだw ほら、和暦に特にこだわりが無いとはいえ、せっかくだから、やっぱりなんか、こう、一つぐらいネタ仕込んどきたいじゃん?

ということで、購入してから継続して使用している。NATOストラップを仕入れていろいろ試しているが、そこら辺はまたそのうち。
で、完結編としてこの記事を上げたわけだが、いまさらこれらを要約すると

  • 新生活になって腕時計が欲しくなった。
  • 腕時計選びが趣味に走った。
  • 趣味なので良い時計が欲しくなった。
  • 5万の壁を超えた。
  • ちょー楽しい!!!5

以上の5行で終わるw

しかし、自分にとっては「大買物」だったことは間違いない。
正直、「高い時計を買う」ことそのものが自分には抵抗があったし、今後も(MM200より高い時計を)買う可能性は限りなく低い。根本的に
『今の時代、腕時計って別に要らねぇじゃん?』
と考えているからだ。
現在の正しい時刻を知りたいのであれば1000円の時計で十分事足りるし、そもそも腕時計なんて必要ないスマホ見れば?って話だ。

だけど、たかが数日使っている(というか細かいところをわざわざ見ていくと)やっぱり高いだけあって、やっぱりそれなりの理由はあるもんだなぁ、とは感じた。しかし、その「高い理由」について、単純に時間を確認するという事についていえば大きく影響しない、という事は予想通りだった。

結局「値段が高い」という部分で現時点で把握可能な要素は「機械式である」「自動巻き+手巻きである」「ダイバーズ(防水防塵防磁耐衝撃などの頑丈さ)である」「質感が良い」ってところだ。ほかにも「長くつかえる」という部分があるかもしれないが、これは実際に長期間使ってみなければ本当かどうかは解らん。

1000円の時計で十分事足りる。これは否定しない。
同時に「高い時計を着ける」事についても、やはり否定できない。

なぜなら、やっぱり楽しいから。

今までの「前フリ」はすべて「MM200を購入する理由」に繋がっている。
腕時計=必要ない物を買うためには理由が必要な性格(これも繰り返しだ)だから仕方が無い。ブレスレットとかネックレスとかペンダントとかみたいな装飾品は、ごく一部例外を除いて所有していない。「自分には意味のないもの」=「自分には不要な物」⇒「仕事などで必要が無ければ買わない物」。これまでは腕時計もそこに含まれていた。

自分は(何度も書くが)腕時計コレクターではない。が、腕時計を着けるのは、「もう趣味って事でいいよね」と、やっと、ようやっと、ごく最近、自分で納得できた。これが一連の腕時計記事の流れ6である。

自分が手探りできる上限の範囲としては、今回の「10万」というのがリミットなのでこれ以上のクラスの時計については正直わからないし、あまり解りたくない気もするwので、今回が「自分の上限」としてとどめておくとして、やっぱりそれなりに値段のする時計は、そこに含まれる余剰(あえてこう表現する)の部分に楽しいトコロがある。つまり趣味だ。ある意味、バイクと同列の扱いとなった

ともかく、腕時計って色々と楽しいネ!ということで締めたいと思う。
時計本体についてはとりあえず終了です。



その予定です。



予定ではね。


  1. ちなみにその後、一本も買っていない・・・といったら嘘になる。それでも「後から考えたら無駄遣い」が無くなった。

  2. 「単に欲しいだけ」なのにそれについて理由が必要とか、我ながら「クソめんどくせぇ性格だな」と思うが、もう今更変えようが無いしどうしようもない。そもそも「腕時計を着けること」そのものについても「時間を読めるから」という理由付けを(わりと無理矢理に)している。本質的には「楽しいから着けたい」だけなんだろうに。でも、そういう性格なんだから仕方が無い。

  3. 「スーツにダイバーズウォッチはアリかナシか」の話は、多分永遠に決着が付かない。銀行マンなのか大企業なのかデザイン会社なのかITベンチャーなのか、社長なのか下っ端なのかエンジニアなのか・・・等など立場により異なるだろう。俺的には「派手なヤツじゃ無きゃいいんじゃないかな」と思う。むしろ「お前はスマートウォッチじゃねぇのかよ」などと言われかねないもんだが・・・。

  4. バイクでの走行という条件を考えればウェアの外側に着ける気はまったく起きないが。

  5. 記事中で明確に「楽しい」と書いてはいないが、楽しくなかったらこれだけの文章量の記事を書いていない。

  6. 我ながら、やっぱクソめんどくさい性格だなぁ、と思う。

バーインデックス

ほぼ前回の続きになる。

「バーインデックスってどうなの?」

ここ最近立て続けに更新した腕時計ネタ。

Q:これらの共通点は何?
A:すべてアラビア数字文字盤

ということで、今まで購入した時計はすべてアラビア数字の入ったインデックスになっている。

こちらももう先に結論を書いてしまおう。

結論:「意外といけたんで大丈夫」

バーインデックス・ドットインデックス

今見かける腕時計の半分から1/3ぐらいはバーインデックス、またはドットインデックスの文字盤である。文字盤の種類はいろいろあるようだが、ともかく文字盤に「何時」が入っていないものがある。
この手の文字盤(というかインデックス)の一般的な名称はこんな感じらしい。

  • バーインデックス=数字が無くて線
  • ドットインデックス=数字がなくて丸とか点とか

じゃぁ、アラビア数字や、ローマ数字の入ったインデックスはどう呼ばれているのか・・・がいまいちはっきりしない。「アラビアン」「ローマン」みたいな記述のサイトは見つけたものの、そのサイト以外には無いので、もしかすると一般名称として確定した物はないのかもしれない。

ということで、ここでは「数字が一つも入っていないもの」をバーインデックスとする。そういう意味ではドットインデックスも「形状が違う」だけで同じだと考える。

「バーインデックスは見づらい」のか

「文字盤はアラビア数字付きのインデックスであるべき」
「バーインデックスは見づらい」

自分は、なぜかずっとそう思い込んでいた。
これは何かの「刷り込み」なのなんなのかは判らないが、いつの間にかそう自分の中でできあがっている。

本当にそうなのだろうか?

この考えにたどり着いたのはSEIKO 5 SNKE93J1を購入したとき。

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再登場

12時と6時以外はアラビア数字の無いバーインデックス。すっきりして見やすいと思う。だが「すっきりして見やすい」のならバーインデックスのみのモデルの方がよほどすっきりしている。
もちろんSEIKO 5にはバーインデックスのみのモデルもたくさんある。しかし自分は自動的にそれらを選択肢から排除していた。無意識にだ。

本当に「バーインデックスは選択肢から排除するほど見づらい」のだろうか?

手近なところでバーインデックスの時計をしている知り合いに聞いたら

『ん~、慣れ?』

あー、やっぱ来ましたかー、「慣れ」っすかー・・・

試してみればいいじゃない

「バーインデックスは本当に見づらいのか?」を自分で試してみたいだけだが、もちろん持っていないので試せない。持ってないなら、手近で見つけて一番安いバーインデックスのアナログ時計を買えば良い。
もう世の中には「チプカシ」っていうお手軽で素晴らしいものがある。

ということで、買った。

Q&Q Falcon D020-031

(Q&Q公式サイトにラインナップがない・・・)

www.biccamera.com

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  • チプカシ・・・じゃなくてチプ“シチ”
  • アナログ、バーインデックス
  • 電池クオーツ
  • カレンダー:デイト(日)表示
  • ラグ幅(カン幅):18mm
  • ビックカメラにて1,479円(税込)にて購入。

カシオじゃねぇよシチズンだよ、ということで「チプシチ」。「チープQ&Q」とは呼ばれないのはそもそも「Q&Q」ブランドがシチズンの最廉価ブランドだからか?
ビックカメラとかヨドバシ(東京都内は至る所にこの2大量販店があって便利だよねホント)の廉価時計コーナーに大量にぶら下がっている中で、パッと見つけたので即購入。あとからデイト表示の無いさらに安い奴を見つけて「しまった、こっちにすれば良かった」とやや後悔。価格差300円ぐらいだったけど。

ぱっと見、「普通のバーインデックスの時計」である。視認性を上げるような装飾も無くすっきりしている。これなら純粋にバーインデックスそのものの視認性を確かめることが出来るだろう。

アリゲーターレザーバンドに見えるビニールバンド。近くで見ると安っぽいが、遠目から見たら・・・まぁ、「安っぽいんじゃ無くて安い」んだからいいか。以前書いたように、自分は仕事中は腕時計を外している。頻繁に付け外しすることになるので、普段使いでは付け外しがしづらい尾錠のバンドは避けたいが、この標準バンドは固くて巻きにくい。ラグ幅18mmの換えバンドも無い

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と、思ったら、チプカシ1から取り外したウレタンバンドが余ってたのでこいつを付ける。標準バンドより柔らかいだけマシ。
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ま、黒だし、良く見なければ気がつかれないだろ。

この状態で3日ほど使ってみた。

「慣れ」

で、やっぱ「慣れ」だ

その通り「慣れ」で問題なかった。この辺は、前回「傾斜ダイヤル」で書いた話と繋がってくる。

前回は「見慣れてりゃ傾斜してようがしてなかろうが問題ない」。
今回は「見慣れてりゃアラビア数字が載ってなくても問題ない」。

「慣れ」って、繰り返すことで補完したりして、脳がそれに最適化して、効率の良い処理に更新することだ。

腕時計を腕に付け慣れることで、「腕に付けた時計の12時位置は左腕の外側」だと(無意識に)補正される。だから、腕に付けた時計の文字盤を読んだとき、視界に入った時計の文字盤の時刻を読むことが出来る。

そう、腕に付けているならな・・・

この「慣れでなんとかなる」には、「ただし・・・」がついてくる。
つまり、腕に付けていない(手に持った状態等)だと(バーインデックスの時計ではどうなるか?

ただし・・・

何度も書いているように、自分は仕事中は腕時計を外している。この時計はメタルブレスでは無いので立てて置くことが出来ないし、付け外しの度にバックルを留めるのが面倒なので、バックルを外した状態で机の上に適当に転がしていた。
あるとき、不意に「ちょっとごめん、あの件なんだけどさ」「ちょっと来てもらえない?」ということで急ぎの打ち合わせが入った。
急ぎ会議室に向かうためにバタバタとノート、筆記具、あと一応POMERAを持って、その流れでいつも通り時計を無造作に手に取って、腕にはめようと何気なく時間を確認して、「あれっ?時計の時間すげー狂ってんな、やっぱり安い奴は・・・」

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当時の状況の再現です(なのでバンドが標準に戻ってる)

なんのこたぁない、逆さまに手に取っただけだった。

ちょっとだけ「うっ」となって(2~3秒)から逆さまに持っている事に気づいたが、カレンダー窓が右では無く左にきていたことに違和感を覚えたのでまだ良かった。この時計をもっと長期間使って文字盤をもっと見慣れていれば、カレンダー窓の位置からもっと早く気がつけただろう。
この時計のインデックスは、12時のインデックスとその他のインデックスのサイズがほとんど同じ(よーく見ると12時のバーがほんの少しだけ太いが、ぱっと見ただけでは絶対に気がつかないレベル)。バンドの取り付け位置から「上または下」つまり「Y座標」の方向は判るので何気なく手に取ってそのまま読もうとしてしまったわけだが、文字盤に「上下」が明確に記されていればそんな事は発生しないだろう。

腕に付けていれば、時計の12時位置は左腕の外側だと(無意識に)補正されるはずだが、このように突発的な状況の場合、「やらかす」可能性が無くは無い。

逆に言えば「バーインデックスでも12時が強調されていればイケる」ということでもある。

もちろん、数字が振ってあれば、補正強度はもっと高くなるのは間違いない。「時針が6と7の間を指していれば6時から7時の間」ということは自明なんだし。ミリタリー系ウォッチがほぼ例外なくアラビア数字なのは、そういうことなんだろうね(そしてそんな本物ミリタリー時計で傾斜ダイヤルが存在していないのは前回のネタの補強)。

結論

  • バーインデックスでも問題ないけど、アラビア数字の方が判りやすい。
  • バーインデックスなら12時位置のインデックスがはっきり大きい(強調されている)方がいい。
  • さらに6時、3時、9時が(12時より弱く)強調されていればなお良い。

終結論:バーインデックスでも大丈夫

積極的に選ぶ理由があるかと言われれば無いけど、どうしても欲しい時計がバーインデックスでも、まぁいいかな、って感じだろうか。

自分の認識は「バーインデックス要らない」から「バーインデックスでもいいかな」にアップデートされた。

前回の傾斜ダイヤルのネタとバーインデックスのネタは、よくよく考えると共通点が多いので一つの記事にまとめるつもりだった。(長くなったので分割したけど)

「傾斜ダイヤル」では、

  • 「腕時計」のフォーマットはすでに「一般的な形態」になっている。
  • 「一般的な形態」に人は『慣れ』ることで、脳内での「補正」が入る。
  • 「補正」のおかげで一定条件下であればわりと時刻を読み取れる。

今回で、上記の「一定条件下」というのが、

「12時位置が文字盤上に強調されている事」

である、とはっきりした。

「自分の固定概念の再認識と排除」

「考えてみりゃ当たり前だろ?」な事を長々書いたわけだが、自分にとって 「アラビア数字ダイヤルじゃなくてもいい」 という所をはっきりさせるために必要な実験だった訳で。何事もやってみないと納得できないことはある。
ともかく、自分の固定概念が解消され、今後時計を選ぶときの選択の幅が広がったという・・・

よし、これでアラビア数字表記無しの時計を躊躇無く買えるね!

やっと「前フリ」が終わった・・・。


  1. 思うところあってチプカシを購入しているが、そのネタはまたそのうち。

傾斜ダイヤル

「前フリ」の最後のネタとして、以前書いた「傾斜ダイヤル」に関してと、最近試した「バーインデックス」について残しておこうと思ったのだが、まとめて一つの記事にするにはちょっと長くなりすぎたので、 当初の予定通り「傾斜ダイヤル」と「バーインデックス」で分ける。

「傾斜ダイヤルってどうなの?」

「ライダーズウォッチ」とか「ドライバーポジション」とか一般的な呼び方がよくわからないので、ここではそのまま「傾斜ダイヤル」と呼ぶことにする。
あと、「Riders」を日本語で「ライダー」と「ライダー」でゆらぎがあってどっちがいいのかわからんし、めんどくさいのでここでは混在するけど意味は一緒ってことでよろしく。

で、もう先に結論を書いてしまおうと思う。

結論:無理に傾斜してる必要は無い

「傾斜ダイヤル」とは

SEALANE SE54-MBKを選ぶときに悩んだのがSE53。
中身(ムーブメント)は同型だが、「ライダーズ ウオッチ」ということで傾斜ダイヤルになっている(さらに「ドライビングポジション」とも表現されている。あと方位ベゼルがついている。)

「傾斜ダイヤル」の時計をネットで探していくと、30°時計回り方向にダイヤル(文字盤)が傾いているものを指すようだ。首をかしげているって感じか。
傾斜角度はほとんどが30°だが、TERRA CIELO MARE 「SMOKY JOE」だと60°も傾いている。

傾ける意図としては、腕が水平でなくても「12時位置が真上にくる」からだそうな。運転ハンドルに手を掛けたりするときの角度と視線からの角度に合わせてあって「人間工学的にも優秀」とかそいうことらしい。おう、人間工学ですか。その割にはあまり種類を見ないんだけど。

一応、「傾斜ダイヤルはライダー的に良いの?」ということが主眼だが、もう一つの焦点としては、

本当に傾斜ダイヤルがバイク用としてあるいは人間工学的に優れているのなら、もっと普及しても良いはずじゃないのか?

ということである。

補足

海外ブランド(または海外デザイナーの時計具体的にはジウジアーロ)では「(四輪)レーサー向け」とか「ドライバー向け」としてデザインされた旨が書かれていたりする。
「ドライバー向け」として(少なくとも日本では)売られていないが、理由は単純な話。

  • 左ハンドル(右側通行)の海外のドライバーが左腕に着ける
  • シフトレバーは車体中央つまり右手で操作、左手は常にハンドル
  • 左手をハンドルから離さない→左手の腕時計の位置(角度)が定まるので、傾斜してると見やすい(という理屈)

日本では、

  • 右ハンドル(左側通行)の日本でもドライバーは左腕につける。
  • シフトレバーは車体中央つまり左手で操作、常にハンドルなのは右手。
  • 左手はシフトレバーになるので、位置が定まらないというか、左手を上げて見ればいいんじゃね?

バイクの場合、日本だろうと海外だろうと操作系は(ごく一部の車種をのぞき)、

  • 右手はスロットルとフロントブレーキレバー、左手はクラッチレバーになるので共通
  • 右手はスロットル操作のため手首を捻る形になるので、右腕に腕時計は邪魔になりがち
  • よって左腕につけるほうが良い(という理屈)

なので、日本では「ドライバーズ」と言うより「ライダーズ」といった方が「通りが良い」はず1だ。

試してみた

思考実験だけでなく、ちゃんと試してみた。試したんだよ?大昔だけど。
ちゃんと傾斜ダイヤルの時計も買ったんだよ?

Wancher Gurkha f:id:obally:20190425001416j:plain

  • 傾斜ダイヤル
  • 電池クオーツ
  • ケース:アルミ
  • 防水:5気圧
  • ラグ幅(カン幅):16mm
  • 標準ベルト:ナイロン(引き通し)
  • 購入日:忘れた(5年以上前)、6000円 程度だったと思う。

「Wanchar」というブランドが何屋なのかはよくわからんが、「Gurkha2」として後継機種が出てるあたりそれなりに人気はあったのかもしれない。とりあえずこの時計はカタログ落ちしている。

ダイヤルが傾斜している以外は普通のディスポーザブルウオッチ然としたクオーツ。ディスポ風なので風防は曲面プラ。チプカシ並に軽い。
12時が「0時」で赤字、各時もフルにアラビア数字で入っていて、これだけ見れば普通の時計として違和感が無いし、このデザインなら傾斜ダイヤル抜きにしても視認性は高い。
残念なことにラグ幅が16mmとレディース物ばりに細いので、バンドの選択肢が極端に限られてしまう。せめて18mmならNATOバンド選び放題で遊べたのに。バイク用として使うなら5気圧防水はちょっと心許ないけど。 今はもう電池切れで放置していたものだが、こっちでバックアップ用として使えないかと思って持ってきているので写真を載せるが、現在は使っていない。気が向いたら交換してみようと思う。

「傾斜してる必要が無い」

これをつけてツーリングにいったりして、試してみた。
ウェアの上から巻くには長さがチョット足りないので普通に。

結論はもう先に書いてしまっているが、

傾斜してると確かに見やすいと(一瞬)思った

が、

  • この時計を着けたばかりのころは、ちょっとだけ混乱する(今までと12時の角度が違うから)。
  • この時計を見慣れると「見やすい」と思う。特に12時(0時)が赤なので判りやすい
  • この時計を着けた後、普通の時計に戻すと、またちょっと混乱する(傾斜が30°左に戻ったから)。
  • でも、見慣れてくると普通に読める。(普通の時計だから)

ん?

  • 普通の時計から、別の時計を着ける。着けたばかりの頃は、ほんのちょっとだけ迷う(見慣れないから)。
  • すぐに慣れる(普通のダイヤル同士の切替だから早い)
  • 一つ前の普通の時計に切り替える。すぐになれる。

・・・これって、傾斜関係なくね?

時計そのものが見やすければ別に関係ないんじゃね?

そもそも・・・

そもそもだが、「バイク向け」という以前に、人は普段、腕時計で時間を確認するときに、『腕に着けたまま、毎回わざわざ、ダイヤルを目線と水平にして』見ているのだろうか?

目線と水平にして時間を確認するなら、以下のような動きになるはずだ。

  • 左肘を横に突き出す
  • 左腕を水平にする
  • そのまま腕を目線の高さ近くまで上げる
  • 長袖で時計が袖に隠れている場合は、右手で袖をずらす。

他人から見る画像イメージとしては、「バックトゥザフューチャー」の映画ポスターで主人公マーティーデロリアンの運転席に片足かけながらやっている、あのポーズに近い(あのポスターだと右手はゴーグルを上げているけど)。

自分、毎回こんなことしてるか?

毎朝、駅でこんなポーズしてるサラリーマン2みたことある?

普段は、もっとさりげなく、「サッ」と見ているはずで、

  • 左腕をちょっと前(腰の高さよりちょっと上)に出す。
  • 左腕に目線を落とす。
  • 長袖で時計が袖に隠れている場合は、右手で袖をずらす。

こんなもんじゃないだろうか?
この状況だと12時は左に傾いていることになるが、時刻は読める。

なぜ、「傾斜してる必要が無い」のか

なぜ、時刻が読めるのか。自分はここからは完全に素人の仮説になる。
こういうのは脳科学とか認知科学とかあるいは心理学とかそいういうジャンルになるのではないかと思うが、自分はどれも専門外だが、経験上、こういうことなのでは?

12時位置がはっきりしてるから判るんじゃねぇの?

紙に鉛筆(なりペンなりなんでもいいが)で「時計の絵を描いて」と言われたら、ほとんどの人は、

  1. ◯を書く。律儀な人はもしかすると十字に線を入れたり真ん中に点を入れるかもしれない。
  2. 丸の上頂点に12を書く。
  3. 次は下頂点に6を書いて、続けて右に3、左に9と書く
  4. その後、12と3の間に1と2を、3と6の間に(以下略

こんな感じじゃないだろうか。

人間の方向や角度の基準として、上下左右あるいは前後左右がベースになっているから、上または前方=12時、下または後方(あるいは手前)=6時という認識は人類共通のハズだ(もちろんアナログ時計の概念が無い文化の人には通じないだろうが)。
この上下左右の基準線が、いま腕に付けている時計にはどの方向になっているかあらかじめ把握しているなら、文字盤を見たときに脳内で傾斜を補正しているのではないか、ということだ。

壁に掛かっている掛け時計が多少横に傾いていても、大概の人はそのまま読むことが出来る3。これと同じではないか。さらにに自分が持っている(好みの)時計の文字盤は大体アラビア数字が振ってあるため、文字盤と針が見えればそれはもう自明だし、数字の降ってない文字盤よりは判りやすいはずだ。

傾斜ダイヤルの時計と普通の時計を交換したとき、「ちょっと混乱」していたのは、自分の腕の位置・角度から「時計の12時位置の傾斜度」を無意識に判断していた→今までと違う傾斜度になったので、脳内の補正パラメータが変わって混乱した、のではないか。
傾斜角のパラメータが脳の補正に定着すれば、傾斜しててもして無くても補正が働くので問題ない。

つまり、傾斜していても傾斜していなくても大差なくね?

もっと、もっとそれ以前の話で・・・

走行中に腕時計をガン見すること自体、そうそうない。つーかちゃんと前見て運転しろや。

バイクに乗ってて腕時計を見るのは、信号待ちとか休憩前後に停車しているときなど、結局は走行していないときだ。SE53の公式ページの左上の写真(申し訳ないが他にメーカーの公式の写真しかないので挙げているが、別にSEALANEをディスっているわけじゃ無い)をよく見ると、左手のグローブの裾をめくっている。ということは右手で裾をめくっているはずで、逆に言えばメーカーとしても「走行中に見やすいですよ」とは言っていないことになる。そりゃ「運転しながらよそ見を推奨」と取られかねないもんな

停車中に腕時計を見るんであれば、ギアをニュートラルにして足をついて、右手でグローブの裾をめくって見ればいい。そのとき別に左グリップに手を置いてようが、手を離して普通に見ていようが普通の時計となんら変わらない
停車中に左グリップに手を置かなくてはいけないとするなら、ギアを入れたままクラッチレバーを握ってクラッチを切らなくてはいけないからだろうと想像するが、グローブをめくるため右手を離すぐらいの状況なら、ギアをニュートラルにいれることは別に苦にはならん。

Q:「それでもギアをニュートラルに入れるのがめんどくさいんじゃぁ!」
A: スクーターかAT車かDCT車に乗れ。

Q:「意地でも走行中に時間を見たいんじゃぁぁぁ!」
A:ハンドルバーかどっかに時計付けろ。

つか、最近のバイクは大体メーターに時計ついてると思うけど・・・。

「(前略)もっと普及しても良いはずじゃ?」の答え

  1. 世の中の腕時計は「傾斜ナシ」がほとんどである。
  2. また、人類はすでに「傾斜ナシ」のダイヤルに、十分慣れている。
  3. つまり、「傾斜アリ」の必要性を感じていない。
  4. よって、「傾斜アリ」の需要が少ないため、売れない。
  5. ゆえに、「傾斜アリ」の時計が普及していない。

あ、あと、腕時計を右腕に付けると、右傾斜の文字盤はさらに傾斜してほぼ80°ぐらい右に横倒しになってしまうんで、左利きの人や、意図的に右手に付けたい人にはまったく意味のないものですな。

と、まぁ、そんなこんなで

わざわざ傾斜ダイヤルの時計を選ぶ必要性が、今のところ、無い。

でも結局の所「慣れ」話なだけであって、「傾斜ダイヤル死すべし!」とは思っていない。
傾斜ダイヤルで「おぉぉぉぉぉコレマジかっけぇぇ!」な時計が見つかったら、俺も欲しくなるかもしれないし。

ただし、「傾斜ダイヤルだからコレライダー向けだろぉ~バイクよー知らんけど」みたいな話が出てきたら「この素人がwwwww」と(心の中で)返してあげようと思う(どこ目線4だ)。


  1. 古い記憶だが、日本のドライバー向けに右腕に付けること前提の傾斜ダイヤルの時計があった気がする。モノマガジンかなにかに載っていて、それがちょうど自分が運転免許が取れる頃に(高校生)だったのでもう20年以上前のはずだ。なので詳細は忘れた。

  2. いや、居ないわけじゃ無いけど、あれをやるときって経験上、(右手に鞄持ってるときとか)腕を一旦上に勢いよく上げてスーツの裾を肘側にずらすためであって、腕を水平にするためじゃないような。(それか「わし急いでますからねアピール」か「俺の時計をもっと見てくれぇぇぇ」かな)

  3. もしかしたら「ちょっと傾いているのが気になって時刻を読むどころじゃねぇ!」っていう神経質な人はいるかもしれないけど。

  4. 『バイク知らない時計屋店員に傾斜ダイヤルを勧められたバイク乗りの客』目線。

SEIKO 5 SNKE93J1

続けざまに買う。
必要なので買う。

冠婚葬祭用時計

友人(以前名指ししたN島ではない)とSEALANE SE54の事で話をしていて、「フォーマル用に一本持ってたらわりと自由度はあるよね」みたいな話になった。

と、今、ちゃんとしたフォーマル用の時計を一本も持っていないことに気がついてしまった。それならさ、もうこの際だから一本買っとこうよ、と。

今更1、2本増えたところで大差ないやん?

「冠婚葬祭」と言いつつ、もうそろそろ「冠婚」より「葬祭」の頻度が高くなりそうな部分が憂鬱なお年頃の昨今、いかがお過ごしですか?oballyです。

必要要件

「冠婚葬祭向け」のセオリーとしてはこんな感じだろうか。

  • 白文字盤:祝い事は白、喪に服す黒だが、どちらか片方ならやはり白か。当然シルバーや青、色柄はナシ。
  • ケースは小さめ:シャツの裾に隠れる程度がいい。
  • 自動巻きか手巻き:葬式は予定外に発生するものだ。「取り出したらバッテリー上がり」は避けたい。
  • バンドはメタルとレザー2本を用意:後から交換すればいいのでとりあえずなんでもいい。

そう、黒文字盤が好きなので、「白文字盤」の時計が一つも持ってないんだ。
レザーバンド(黒)について特に葬式では「アウト」な場合と「セーフ」な場合があるため、とりあえず両方用意しておくのが無難。

で、ファイブになる

先の必要要件と予算の兼ね合いで、安い自動巻き筆頭のSEIKO 5である。
型番は「SNKE93J1」。ドンキホーテで箱無し9980円。一応メーカー保証書とドンキの保証書が付く。型番は保証書で確認。
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「箱無し」ってこうなるんだ・・・。

ファイブは基本同じメカで膨大なデザインバリエーションなのが特徴らしいが、売り場に行くと本当に種類が豊富で目移りしてしまう。流通経路の兼ね合いもあって取り寄せできる店は少なそう。基本売り切りで同じ物が入ってくるかどうかはわからない1らしいので一期一会だ。ファイブのコレクターが多いのもなんとなく解る気がする。

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12時と6時のみアラビア数字。もっと実用寄りでアラビア数字が「12,6,9」のパターンとか1時~12時までフルに降ってあるものもあるにはあったが、バーインデックスのすっきりさと実用性とのバランスが決め手となった。

メタルバンドは巻きブレス。非常に軽くて装着感は良いが、シャラシャラ感が若干うっとおしいかもしれない。いっそメッシュバンドに交換するか?

末尾「J1」で日本製とのことだが、「本当に日本製なのか」については色々あるようで、詳しくはググれ。自分は違いが解らない。同じ型番なのにビックカメラやヨドバシだと17,000円で販売していた。この価格差は一体なんなんだろう?量販店の方が「箱有り」なのかもしれないが、それにしては開きがありすぎる気がする。

交換用レザーバンド

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そんなヨドバシでバンビ製レザーバンド購入。2240円。 フォーマル向けということでブラック+黒ステッチ。

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「普通の時計」が「普通の時計」に早変わりする。問題なし。むしろこちらの方が良いかもしれない。
ある程度張りがあるものの方が腕で安定するので、どうせ買うならちょっとだけ良い奴がいい。

一応「特定用途向け」時計

二日ほど日常で使ってみたが、遅れは発生していない(2日で+15秒程度)のでOK。
通常状態はメタルバンド(葬式用)にしておいて、結婚式などではレザーバンドに交換して使用する。

冠婚葬祭でしか使うつもりが無いのでしまい込む予定だが、時計一本だけを入れておけるようなケースでちょうど良い物がみつからない。
遠方の式に出席するような場合なら、現地までケースのまま持って行って、現地でバンド交換ぐらいはしたい(バネ棒外しと予備のバネ棒、ウエスぐらいは入れたい)もんだが、ネット上でみつかるのは2本セットケースとか1本ケースで付属品を入れられるようなものはなさげ。

ということで、ケースについては継続して探すとして、当面は引出の中になる。


  1. 例外的にベーシックなデザインで人気があるものは比較的長期間売られているようだ。以前の記事で挙げた「SNK809K1」などは未だに店頭で見かける。

SEALANE SE54-MBK

MOTO-Rが来てからやや腕時計熱が高まってきた。といっても自分は「時計コレクター」でもないし特別に「時計好き」という訳でもない。高級時計に興味があるわけでも無ければ、何か特定の機種が欲しいわけでも無い。
ただ、春というのは色々と生活リズムの切替の時期であり、「なんとなく気分を換えたい」という意味で衝動買いになりやすい。さらに、この春はこの変化が大きい訳で、なにか、こう、いろいろと、釈然としない部分があって・・・要するに「新しい玩具が欲しい」だけなのかもしれない。

常用の機械式時計が欲しい

SEALANEブランドを見つけたのは、MOTO-Rがバイク用で近いコンセプトのライダースウォッチとしてSE53(傾斜ダイヤル)を見つけ、ここが自動巻き時計を作っていることを知ったからだ。
思考の流れは、MOTO-R → ライダース → SEALANE(機械式ライダース)。

機械式時計としてはKENTEXにも興味はあるが、いろんなメーカーが気になるのが人情ってもんでしょう。

SE54 と SE53

ライダースウオッチ風のSE53とちょっと悩んだが、「無理に傾斜ダイヤルを選ぶ必要は無い」ということでSE54になった。
あと、傾斜ダイヤルだとメタルバンドで「デスクトップスタイル」(今勝手に命名以前の記事参照、置き時計替わりに使う)にしても斜めになってしまう訳で、仕事(今の職場は私服1勤務)でも使うことを考えると普通のSE54かな、と。

最終的に店頭で現物を見比べて、やっぱりSE54-MBK(ブラック文字盤)をヨドバシにて42,000円で購入。

https://www.yodobashi.com/product/100000001002579807/

レビュー的な物

ケース、ベゼル

重い(204g)。分厚い(16mm)。塊感。

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「SEALANE」というブランド名もあって、ベゼルのリベット風装飾と分厚い風防が、船か潜水艦の丸窓を連想する。側面から見るとコロッとしたカプセルのようなイメージを持つ。 でも20気圧防水であって200m潜水防水ではない。まぁ、裏スケ(シースルーバック)なんでそこらへんは期待はしない2わな。

ダイヤル(文字盤)、風防

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ウエットカーボンの文字盤に白文字で真正面からの視認性はそれなりに良い(後述)。
全体的に青みがかったように見えるが、ガラスの風防の反射みたいだ。ガラスの縁が盛り上がっているので、この部分から光が入って青く見えるのかもしれない。ちなみに青文字盤は別型番(SE54-MBL)で存在する。
公式サイトではインデックスのN夜光(スーパールミノバ)を強調しているが、これといって「すんげー明るい!」って感じはしない。
ダイヤルの数字(12時、2時、4時、6時、8時、10時)は時計ではわりとよく見かけるフォント。SSC137P1と同じものだな。ミリタリー風時計で選択されがちなフォントかもしれないが、このフォントをつかった掛け時計(実用的な奴)を見た記憶がある。

時計本体がゴツいが、このダイヤルがちょっと「かわいい」というか「コミカル」な感じを付与している気がする。
大径なので置き時計的に使うと良い感じに見える。

リュウズガード

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いやぁ、ゴツい。
ケース全体のゴツブトなイメージに合った、これまたゴツいねじ込み式リュウズガードが左側に。キャップのように被せるタイプで、その分、中のリュウズの頭の径は小さくなってしまう。ガードの径は太いし、滑り止め加工のおかげで回すときに軽い力で回すことが出来る。ゴムパッキンが根元にあるので清掃時にはシリコンスプレーで掃除すればノーメンテより防水性もあがる。ねじ込み式リュウズよりメンテはしやすい。
ガードのホルダーはスライド式で付け外しがスムーズ。削り出しでこれまたニヤニヤできるポイント。意匠登録済みだそうな。
形状としては「レフティ」だけど、これだけ出っ張り部がデカいとなると、そもそもケース右側に付くのはあり得ないな。

標準バンド

本体のイメージに合わせて重めのステン無垢。ラグ幅(カン幅)は22mm。
特別に良いか?と言われると取り立てて特徴は無い。ただし中留め(バックル)の金具が削り出しなのはガッチリ感があっていい。弓カンではなくエンドピースなのもいい(バンド交換をするときに弓カンとの取り合わせを考えなくて良い)。
本体の重さと厚みがアレなので、メタルバンド以外、例えばレザーとかに付け替える事を考えると、それなりに分厚くてゴツい感じの奴が良さそう。NATOストラップは薄すぎるように感じるかも。

SII NH35A

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ムーブメントの型番は「SII NH35A」。
SII(セイコーインスツル株式会社)」は「SEIKO」のグループ会社のはずだが、他のSEIKO製ムーブメントとの差別化ってどうなってんだろうか3
裏スケから見えるムーブメントは特に見栄えの良い細工加工がしてあるわけじゃなく、工業製品然とした「そのまま」な状態。廉価なSEIKO 5だってもうちょっと「色気」があるんだから・・・。まぁ、自分としては「動いてるのが見える」ということが重要だが。
以下、手持ちの機械式がSEIKO 5のムーブメント「7S26」しかないので必然的にそれとの比較になる。

SEIKO 5と比較すると、ローター(分銅)の回り方(つまり巻き上げ)が固いように感じる。裏スケを見ながらローターが回る方向にケース本体を回していくと、SEIKO 5はローターが重力に従って「スルスル」とスムーズに下がるのに対して、SE54は「グイッ、グイッ」と重さでもってなんとか回してます!って感じになることがある。ただ、この挙動は常にそうではなく、「回してる感」の軽さに差がある。ゼンマイの巻き上げ状況で変わるのか?

2段式リュウズの引きは軽い。

  • 0段目:手巻き(時計回り)
  • 1段目:デイト送り
  • 2段目:時分針送り(秒針ハック)

秒針ハック(秒針強制停止)があるので時間合わせはSEIKO 5に比べたら格段にやりやすい。自分は時刻差(日差)を気にすることは特にないがこの記事を書くに当たってザックリと計ってみた。通常使用でおよそ日差+10秒程度の感じ。これは定置ではなく実際に使っての話。ガソリンエンジンで言うところの「カタログ燃費」に対する「実用燃費」ってイメージで。

以前書いたように、自分は仕事中(キーボードを叩くとき)は時計を外しておいて、時計は立てて置き時計替わりに使っている。朝一で20回転ほど手巻きで巻いて(ついでに時刻合わせ)はいるし、席を離れるとき(休憩や打ち合わせなど)にはかならず着けて席を立つけれども、つまり一日のうちの半分は腕に着けていない=巻き上げられていない。それでも翌朝までは動き続けているので、燃費はまったく問題にならない程度で使えるということになる。
やっぱり、日常生活なら自動巻きで十分じゃね?(前フリ)

後から気になる(ネガティブ要素)

使い始めは珍しさもあって気にならなかったことでも、見慣れてくるとネガティブな要素が見えてくる。

カレンダーの配置

4時位置より少し下にあるカレンダーの位置がなんか微妙な感じに見えてきた。
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きっかり4時位置ではなく、ちょっと下にずれている。きっかり4時方向だと4の数字が完全に潰れることになるためそれを避けたのだろうか?それならそれで4時の数字を潰してしまっても良かったのでは?あるいはいっそ、バーインデックスになっている3時方向にしてしまえばすっきりして良かったのじゃ・・・?

風防の厚み

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風防がケースから壮大に盛り上がっていて、その形が台形にカットされている。天面はフラットだから、強度上の設計ではなくデザイン上の意匠ってことだと思うが、この台形のせいで文字盤の端(目盛)が見る角度によっては見えない。真正面から見る分にはまったく問題ないが、それでもちょっと角度がズレると真っ先に目盛が隠れる。
そもそもだけど、この風防のガラスのカット、何のためにあるんだろう?

分針の長さ

f:id:obally:20190424205548j:plain 分針がダイヤルの大きさに比較してちょっと短いという所が気になる。秒インデックス(一番細かな目盛)の先端から針の先までの距離が遠い。つまり分針先と目盛が開いているので、細かく見ようとすると、「今何分なのか」が解りづらい。もーちょっとだけ、あと数mm長い、あるいは先端が尖っていれば良かったなぁ、と。
考えてみれば、今まで購入するときに無意識にそこらへんを見て選んでいたような気がする。

バンド6時側のバネ棒の穴

今回の記事のシースルーバック撮影のため、バンドを外したときに気がついた。

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なんかバネ棒が全然抜けないんですけど・・・(汗

バネ棒が入る穴とバネ棒の隙間にゴミが詰まって固着した可能性はあるが、それにしては固すぎる。そもそも何年も使っているならともかく、買って1ヶ月も経ってないのでさすがにそれは考えにくい。
他に考えられる原因としては「バネ棒が内部で歪んでしまった」とか?本体が重いので考えられなくもないが、そこまで強度の低い部品でも無いだろうし・・・。

いずれにしても、バネ棒を破損せずに取り出すことは難しそうだ。バネ棒の直径は1.8mm。手持ちのバネ棒は長さ20mm直径1.5mmばかりなので、交換品を入手できるまでとりあえずそのまま使うしか無い。様子見

半衝動買いだったが・・・

今回は半分衝動買いで、ほぼ直感で深く考えずに購入に踏み切ったため、思いがけないところでネガを見つけてしまった(特に分針の長さの件)。どんな物でも、ある程度使っていけば良い点悪い点はそれぞれ出てくる物だが、今まで無意識に選択条件として「これはアリ/これはナシ」のフィルタを適用して選んでいた(前フリ)わけだ。今回はそのフィルタを厳密に適用せずスッ飛ばして購入したので、改めてその部分が浮き彫りになったと。

でも、まぁ、それが衝動買いってもんだろう。

値段も自分の基準である「5万以下。腕時計ならこの値段までなら買っても良い」リミットを下回っていたし、全体的がダメな感じではない。今後、自分が別の時計を買い足したとしても、ここまで「ハズした」時計を買うことは無いだろう。ということで、スタメン入りとする。


  1. 結構ラフな格好でもOK。

  2. 逆説的に、「機械式ダイバーズウォッチの裏蓋がシースルーバックが無いのはなぜか」ってことだ。

  3. どうやら、SII自体はSEIKOの製造を請け負っていて、SEIKO製品に組み付けるものはSEIKOブランドのキャリバーとして、ムーブメントを外向けに販売する場合の製品はSII名義になるようだ。

特定用途向けに買った時計等

以下は明確に「必要だから買った」時計。
SEIKO以外ばかりだが、これは偶然だ。

CITIZEN Q&Q SOLARMATE HG00-205

(写真無し)

  • 何の変哲も無いビジネス向け。
  • ブラックダイヤル
  • デイト(日)表示。
  • ソーラー電波時計(デュアルバンド)。
  • 購入日不明(SEIKO SSC419P1よりは前)、購入店不明(どこかの家電量販店だったような)、9,800円 で購入。

仕事用。もう何の変哲も無い仕事用。

一般的に「仕事で時計が必要」となったらとりあえずこれがあれば十分な感じがする時計。「ザ・オーソドックス」。スーツでも作業着でもとりあえず大丈夫。しかも安い。今時電波ソーラーが1万円以下で買えるなんて、良い時代になったね。そして電波時計について過度な期待はしなくなった、ある非常に有意義な一本でもある。

人生初メタルストラップ。理由としては「仕事中に外すから」

自分は、普段は仕事中に腕時計をつけない。
仕事中、特にデスクワーク中=集中してPCのキーボード叩くときには時計を外している。世の中にはPCのキーボード打つときにも時計をしたままな人は居るようだが、自分は短時間ならともかく、長時間だとうっとおしくなってしまってダメだ。
で、外した時計はどうするか。まぁ机の上に置いときますわね。
腕に時計を着けていなければ、時間はどこを見るか。自分のPCであればPCのデスクトップアクセサリを見るし、自分の机の上には置き時計がある。

では、出先(客先)で作業中(サーバの設定やら顧客のPCを触るとき)には?

つまり、

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現物が無いのでSSC417P1が代役

↑こうしたい。
レザーバンドに換えたファイブを着けていったこともあるが、レザーバンドやNATOストラップだとこれはできない。よってメタルになったという訳。 巻きブレスで安っぽいといえば安っぽいもののこれ自体が軽く、着け心地は良かった。ケースも含めてSEIKO 5にもよく使われる物らしく、「価格帯的に納得」ってところだろうか。

電波ソーラーだが、ソーラーについてはともかく、電波補正は怪しい感じが否めない。

  1. 合ってる。
  2. 時間だけきっちり1時間 早い/遅い(でも分秒は合ってる)ときがある。
  3. 一日遅れる(でも時分秒は合ってる)ときもある。
  4. かと思えば完全に狂ってることもある。

同じ環境でもうまくいったりいかなかったり、完全にダメかというとそうではなさそうなところがなんかこう、気持ち悪い。

(考察を書き始めると長くなるのでザックリ)電波時計の「電波」つまり「JJY」は長波であり飛距離は長いが帯域が狭く、「わりと長時間じっくりキッチリ受信していないと全部データを受け取れない」。 一分間のうちにデータをキッチリ受け取れないと、次回のサイクルで再取得する必要があったりする(この辺は時計によっていろいろあるらしく、何回か受信することでうまく補正をかけるやつもあるみたいだが)
電波時計の説明書に「補正時は移動しないで」とか「向きを変えないで」みたいなことが書いてあるのはそこら辺に理由がある。さらにノイズの問題。
この時計の場合、JJYから受け取り損なった場合に不完全なデータを部分的に“だけ”反映しているような挙動に見える。

というか、JJY受信環境に関して名古屋の自室は最悪だったりする。

  • 名古屋なので「西日本」「東日本」の中間なのでどちらも拾えるはずだが、逆に言えばどちらも弱い。
  • 窓(ベランダ)は東向き。その東側にも別のマンションが立っていて、「JJYの回折波マジ頑張れ!」
  • そしてなにより安心の鉄筋コンクリート。玄関のドアはもちろん金属製。開けているのはベランダだけなので「茶筒」状態。
  • 自室は7階でそれなのでまだマシ。事務所は四方障害物だらけで地上2階。おまけに機器満載でノイズは・・・
  • 一番良い環境ってどこだろうと考えたが、開けた駐車場に停めた車のダッシュボードの上だった「防犯対策的にそれマジやめろ」

そんなこんなで、電波補正については期待せず、手動で時刻合わせをしている。なんだかなぁ、と。
電波ソーラーは初めてでは無く、学生時代に1本持っていた。が、精度についてはやはり新しい物の方が良い。良いといってもこの状況なので、電波状況の良い状態が解っていれば動かさずに使える置き時計はともかく、特に身につけて移動する電波腕時計には期待を持たなくなった。

まぁ、このモデルはすでに廃盤で新しいモデルに置き換わっている。新しい物の方がこういった処理については洗練されているはずなので、買うなら新しいものだろう。買わないけど

CASIO G-SHOCK GRAVITYMASTER GA-1000-1AJF

(写真無し)

  • 頑丈さは言わずもがな(イメージだが)
  • アナデジ
  • ツインセンサー(コンパス・温度)
  • LEDライト
  • ワールドタイム、アラーム
  • 電池式クオーツ
  • Amazon.co.jpにて2013年11月 19,800円で購入

工事現場からアウトドア、果ては戦場まで。その手のヘヴィーデューティーが要求される場所へなら、どこに着けていっても恥ずかしくない時計、それはG-SHOCK

Q&Qはデスク仕事の現場(要するに客先対応)用だが、泥や雨や砂や金属くずや火の粉やセメント粉(これがなかなか落ちにくいんだ)が舞飛ぶ現場1には着けていきたくない。
ということで、現場仕事用として購入。電波ソーラーでないあたり自分も学習している。というか、このシリーズで電波ソーラーは一気に実売5万台にまで上がる(購入当時)ため、手が出せなかっただけだが。

G-SHOCKの中でも明確にこのシリーズを選んだのは理由がある。「コンパスが欲しかったから」

現場仕事上、方位をさっと確認したいときがある。方位といっても厳密な方位を知る必要は無い(必要なときにはオリエンテーリングコンパスを持ち出す)が、「北西」「南南東」ぐらいはサッと知りたいことがある。自慢じゃ無いが方向感覚に自信がある方では無い。もちろんスマホを持って行かない訳じゃ無いが、いちいち取り出すのはめんどくさい。
このシリーズはボタン一発でコンパスモードになり、秒針が磁北を指す。コンパスモードで秒針が磁北にむけて「ジリジリ」と動く様子は見てて結構楽しい(バッテリーの無駄)

デジタル部はお世辞にも見やすいとは言えない。反転液晶はぱっと見は格好いいが、デジアナのように表示領域が狭い場合はケースの縁の陰に隠れやすいし、針で隠れてしまうこともある。

LEDバックライトは紫外線(ブラックライト)を使っているようだ。バックライトボタンを押すとダイヤルの横から紫外線が照射され、蓄光インデックスと針を照らすことでバックライト替わりになる。一旦照射するとしばらく持続するし、日光などで蓄光していればそのまま暗闇でも視認できるのはなかなか上手いアイデアだと思う。
ただし、針の位置によっては紫外線の陰になって照射が行き渡らない部分が出てくるので補助的な物と考えておいた方が良いだろう。

タイマー?ストップウオッチ?アラーム?・・・使わねぇなぁ

CASIO AQ-S800W-1B2

(写真無し)

  • チープじゃ無いチプカシ
  • アナデジ
  • LEDライトは液晶部分だけ
  • ワールドタイム、アラーム
  • ソーラークオーツ
  • Amazon.co.jpにて2014年11月 4,250円で購入

とある現場作業の出張の数日前、準備中にGRAVITYMASTER の電池が切れていたことに気がつく。これだからソーラーじゃないクオーツは・・・。

さて、どうしたものか。
Q&Qはデスク仕事(の外出用)である。現場仕事のある今回は付けたくない。
電池交換に出したら戻ってくるまで何日かかるかわからない2

「時計の電池が切れたなら、新しい時計を買えば良いじゃ無い」

というマリー・アントワネットみたいなことを思いつくあたり、今から考えればどうにか3している。
そして「ならチプカシでも買ってみるか」ってなもんである。ただし、この時の自分の「チプカシ」のイメージは「安い時計」程度で「2000円以下」みたいな明確な定義は知らない。安易に5000円以下の「チープじゃ無いカシ」に手を出した訳だ。いやそれでも十分安いと思うが・・・。Amazonで近くのコンビニ受け取りで2日後に届き、無事出張には間に合った。
そして「あれ?やっぱりソーラーの方が良くね?」と少し思ったり思わなかったり。

この時計のアナログには秒針が無い。デジタル側の表示モードでいくつかパターンが選択できるが、通常は「日付+秒」表示にしていた(他にもいくつかモードが選べる)。 いわゆる「アナデジ(デジアナ?)」の構造はよく分からないが、デジタル側とアナログ側で時刻が不一致になることがある。時刻合わせはデジタル表示側で行い、設定完了するとその時刻にアナログの針が動くので、時刻自体はデジタル側が主でアナログ側の動きは独立させ、常に同期させていない可能性がある。(もしかするとGA-1000-1AJFも同じなのかもしれないが、目に見えて遅れたことが無いので解らない)

付属のウレタンバンドは値段なりにショボく(というか速攻千切れた)、バンビのバックル式ナイロンバンドに付け替えた。ついでに余っていた腕時計用のリストコンパスをつけて、「機能的にはGRAVITYMASTER と同等だ!」と自分に言い聞かせて現場で砂だらけ泥だらけセメント粉だらけになったが、なんやかんやでまだ動いているところは流石「チプカシチープじゃ無いカシ」だと思う。むしろGRAVITYMASTER を現場に着けていくのが惜しくなってしまい、スタメンがこっちに移るという本末転倒っぷり。

すべて仕事用

今回上げた3本はすべて仕事で必要になったために購入し、現在は名古屋の事務所の自分の机の上に放置保存してある。よって手元に無いので写真は無い。

春の業務再編で今後自分が現場にでることが完全に無くなったため、必然的に GRAVITYMASTER と「チープじゃ無いカシ」の出番が無くなってしまった。

Q&Qについてはこちらでのデスクワーク用にと思ったが、今ではいろいろあって Q&Qの用途を包括できる時計が手元にある(前フリ)ため、やっぱり出番が無い、というか補正が怪しいのであまり使いたくない。

GRAVITYMASTER については、まぁそこはG-SHOCKではあるので、バックアップとして持ってくるか名古屋の自室あるいは実家で待機状態だろうか。

「チープじゃ無いカシ」については最悪壊れてもいいのでサバゲ用にと思っていたが、最近ではサバゲもスピードシューティングすらご無沙汰なので使い道が思いつかない。保管するにしてもソーラーなところが引っかかる。引出にしまい込めないのよね。


  1. 『工事現場って何だよ、お前ソフト屋じゃねぇのかよ』という突っ込みが入りそうな気がしたので先回りして書いておくが『いやぁちょっとそこら辺色々と複雑でしてねぇ』・・・俺の職種はソフト屋だが会社本体の業種は(以下略、仕事のことはあまりココでは書きたくないのでお察し)

  2. メーカー送りで3週間かかった。

  3. 実際この頃は色々と疲弊してた。