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La Foneraで遊ぶ その3

いよいよ、ファームウェアの入れ換えとハード改造をはじめる。
これより以降の記事は日経Linux2008年12月号の特集をベースに進める。雑誌の内容とまったく同じ作業は大幅に端折るのでその旨注意。

PDC用シリアルケーブルを改造する

入手したPDC用通信ケーブルは2本。

NEC PCーVP-WK05についてはメーカーからのドライバの提供がない。USB機器はドライバがなければなんともならないのであきらめる。
ソースネクスト製ケーブルについて。


  • シリアル(Rev.Aか?)
  • 「1998 SOURCE CORPORATION」の表記有り
  • ピンアサイン(PDC側)
    • 黒 - [1]SerialGND,[3]AudioGND,[9]SerialGND
    • 赤 - [6]SerialDataRXD
    • 緑 - [7]SerialDataTXD
    • 白 - [12]Control1

PDCコネクタのピンアサインについては下記のサイトを参照した。

コネクタピンアサイン - system2222
Google検索キャッシュ:挑戦者「グラタン」で自作サーバ(2ちゃんねる)

PC用ピンコネクタを赤、黒、緑に接続すれば完了。半田付けがいらないので楽だ。


とりあえず繋いでみる。

  • ボーレート:9600
  • データビット:8
  • ストップビット:1
  • パリティ:無し
  • フロー制御:無し

自室PCのCOM1が腐っていたのか、当初文字化けしまくりで、接続の確認したりシリアル設定ケーブルを買い換えまで検討していたのだが、念のためCOM2に繋いだらあっさり表示された。このオンボロPCめ!!!

ついでなのでコンソールからいろいろさぐってみることにする。久々のLinuxコンソールなのでたのしみ。

起動後、「IPP2p v0.8.1_rc1 loading」が最後の行になっている。Enterをたたくと、BusyBox v.1.3(2006.11.21)のashでrootにログインする。ログインメッセージでFonera Firmwareのバージョンが0.7.2 rev3の最新版であることを確認。La FoneraファームウェアはベースがOpenWrtそのままであることがわかる。

ファイルシステム上で「/」直下の内容は、「/rom」の内容そのままらしい。

rootのcrontabには「/bin/thinclient cron」と「ntpclient」の実行がセットされている。
ntpclientは毎日17:59に時刻合わせされ、thinclientは毎時8分と38分に実行されている。thinclientってなんだろう?

「/bin」配下のコマンドは、ほとんどbusyboxへのリンクだが、以下のコマンドは単体バイナリ。

  • fonverify
  • ipcalc
  • login
  • thinclient

ipcalcなんてコマンドがあるんだ。知らなかった。中身はawkスクリプト。俺は昔この手の計算は手前で計算スクリプト書いてたからなぁ。
fonverifyはUsageによると、ファームウェアの改竄チェック用ベリファイコマンドみたいだ。
thinclientコマンドはまだよくわからない。

探せばまだ何かみつかるかもしれないが、おそらく新しく導入するファームウェアにも入ってるだろうから、このへんでいいだろう。

OpenWrtの導入

作業手順は日経Linux2008年12月号のp22とまったく同じ。ログを残し忘れてしまったので記録としては残していないが、選択項目はすべてデフォルトでEnter。

日経Linuxのコマンドの表記の中で、6行目と9行目のy/nの確認プロンプトがでなかった。また「fis create」コマンドの後、構築プログレスが表示されるので「じっと待つ」必要はない。つうかこんなもんだろ、と。

ネットワーク接続設定とSSHd

OpenWrtを導入したらネットワーク設定がデフォルトに戻っているので、再設定を行う。これは日経Linux2008年12月号のp27を参照。uciコマンドで設定するのは(古来の設定に慣れていると)一見煩雑に見えるが、テキストファイルをいちい開いて編集するより、コマンドをシェルスクリプトに記述し実行一発でまとめて変更できるのでけっこう便利だったりする。

telnetでLaFoneraへ接続すると、自動的にrootユーザでashに入ってしまう。さすがにそのままでは危険だが、passwordコマンドでrootのパスワードを設定すると、自動的にtelnetdが停止しssh接続が有効になる。このsshdの実体はdropbearという軽量小型ssh2クライアント/サーバ。