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SSTR2023 (3) - 一人反省会

CT125については別記事にするとして、今回のSSTRとロングツーリングに関する部分で思うところをつらつらと。

「寄り道癖」

なんというか、どうしても寄り道癖が、ねぇ。

後から気がついたが、ポイントを取得できる場所以外でも自由に立ち寄りポイントを設定できる。これは完走後に「完走記録」として画像になる。
いつもどおりGPSロガーで軌跡を残しているので写真のタイムスタンプと照らし合わせて後から記録を起こすことはできるが、完走記録としてきれいに保存できるので、SSTRのツーリング記録として積極的にやっておくべきだったと思う。

まぁ、それはともかくとして・・・。

いつもの癖でちょっと面白そうな道を見つけると遠回りする寄り道癖がでてしまい、それが原因でゴールが日没30分前とわりとギリギリになってしまった。

やっぱり疲れる(精神的に)

なんせSSTR出走日の夕方にはかなりキていた。

肩・首・背中・ケツがイテェのはバイクに乗ってりゃまあもうどうしようもない。それ以上にツーリングから帰ってきてから相当に文章を起こす気が起きなかったってのが(もともと遅筆だけど)結構大きい。

人生の中で連泊ロンツーの経験でいえば、学生時代にモンキー(50cc)で4日間(キャンプ&親戚宅宿泊)を走ったのと、社会人になってからホーネット250で 岐阜→東京→仙台→東京→新潟→岐阜という高速メインで5泊6日(友人・親戚宅渡り歩き)ぐらいしかない。それらでは流石に肉体的な疲労はあったが、今回のように後日まで精神的にも引きずるのは初めてかもしれない。

単に「歳だろ?」と言われてしまえば反論はできない訳だが。

連泊といえば長野県松本市で同じ温泉宿に連泊して周囲を走り回ることもしたが、そっちの方が荷物を持ち回る必要もないしかなり気楽だったと思う。
それ以上に精神的に引きずってしまうのは、今回の旅がそれなりに未知との遭遇だらけで、今までの人生で経験しなかったことの連続だったからだろう、と思う。

こんな奴が北海道ツーリングとかしちゃったら、当面は日常生活に支障をきたしそうだよな。

バイクのイベントだから・・・

各地で取り締まりを3カ所ほど見かけた。まぁ1日400kmも走っていればどこかでねずみ取りなどに遭遇することはありがちだろうが、「バイクのイベントがある」と解っていればそりゃ警察だって「ボーナスタイム」となる訳で。琵琶湖湖畔とかR8バイパスなど「ここはやってそう」な場所でやっぱりネズミ取りしてたり、他の参加者が交差点で(おそらく赤信号で)引っかかっていたり、と。

「イベントだから気をつける」というのは本来おかしな話ではあるが、普通のツーリングと違って時間制限による焦りだとか、それにより疲れていたりだとか、単にテンションが上がっていたりだとか、うっかり・見落としが発生しやすい状況になる。

対処方法としては、特に自分のようにアドリブ重視のプランを取る場合は、最初から相当に余裕のあるルートプランにしておくべきだろう。前半でポイントをほぼ稼ぎ終えてしまっても、今回のように悪い癖がでてくると一緒なんだけどな結局。

小型自動二輪(原付二種)クラスのウィークポイントを改めて実感

石川県に入ってから、小型自動二輪数少ないものの最大のウィークポイントを実感する結果となった。つまり「自動車専用道路を走行する」という選択肢が最初から無い、ということだ。

小型自動二輪(原付二種)に乗るなら当然その点は解っているだろうし、自分でも理解していた・・・つもりだったが、今回はこのせいで歯がゆい感じとなった。

「では、千里浜で」

普段、同じバイク乗りだからといって、ツーリング中に気軽に他のライダーに話しかけることは、まぁほぼない。
でも今回レースを通して、出会った参加者と話(情報交換)することは何度かあり、そのときに別れ際にかける言葉は決まって『じゃぁ、千里浜で』だった。

このフレーズを前情報で知ったとき、正直『いや~、ちょっとかっこ付け過ぎる感じがしてどうかなぁ』と思っていた。でも、実際に参加してみると、これ以上に最適な別れ際の挨拶はどうしても思いつかない。

旅先で他のライダーに出会ったとして、お互いにどこから来てどこに行くのかなんてことは、話をしない限り知るよしも無い。知ったところでだからなんだということもあるから、そうたいして話をしないしその必要も無い、と普段は思う。

でもSSTRの場合、彼のバイクにゼッケンステッカーを貼っていたら、どこから来てどうルートを取るのかはともかく、少なくとも目的地は間違いなく自分と同じ千里浜だ
名前も年齢も出発地も知らないヘタすりゃ顔すら見えない他のライダーであっても、ゼッケン貼っていれば、その日、目的地だけは彼らと自分は同じである。

なんというか妙にセンチメンタルな事を書いてしまってこそばゆいが、実際の所、この4日間会話を交わした参加者(同じ宿の人たちとか含む)とは、誰一人として名前を聞いたり伝えたことは無い。ただ「同じ日に千里浜という同じゴールに向かって走る」それだけの間柄なのである。

ならば、道中の別れの言葉は『千里浜でお会いしましょう』これ以上他に何があるだろうか?

SSTRが終わってもゼッケンステッカーをずっと貼ったままのライダーは多いようだが、そこらへんを考えると、自分はSSTRウィークがおわったら剥がしてしまった方が良いように思う。

少なくとも「自分のSSTR2023」は終わっているんだから。

それでも・・・

SSTR2023 から帰ってからしばらくは
「あんだけ疲れるんだし、時間に追われるのもしんどいし、次はもういいだろ」
となっていた。まぁそりゃそうだ。

が、しばらくすると
「もっと最短ルートだったら楽だったか?」
「CT125ではなくFirestormだったらどこを通るのが良いか」
とか考え始めている自分が居るんだな、これが。

しんどいってのはあるが、それでもある程度制限を付けた上で計画を立てて走るというのは、それはそれで楽しいもんだったなぁ、と。
普通に能登半島をぐるりと回りたいって目標はできたので、今回とは別な形での参戦もいいかもしれない。正直、来年のSSTRに参戦するかどうかまったくの未定だが、「SSTRというイベントに参戦する」という、やってみたいことリストの1つにチェックをいれることはできた
とりあえず今はそれでOK、ということにしておこう。

GPSロガーより、今回の全行程。