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SSTR2023 (1) - 前日移動と参加当日

SSTRが終わり、日常生活に引き戻され3週間。
立て込んだ仕事やCT125の後始末、Firestormの遅すぎる冬眠明け対応など急ぎでやらなければならないことを片付け終わり、ようやく記事を書く気力がでてきた。Firestormなどの話は後で上げるとして、とりあえずSSTR2023の記録を残しておく。

5/18 最終の事前準備

ゼッケンステッカーを貼る。

フロントと左右、荷物やライダーで隠れない位置に貼れとのことで、やはりメーターバイザーとボックスが間違いない。フロントは微妙にズレたが気にしないことにする。

小さなバナータイプのステッカーはリアに。

「Rider」と書かれたゼッケンステッカーはおそらくヘルメットなど身につける物に貼るための物だろう。なかなか良い場所が無かったので脳天に貼った。

05/19 - 前日移動

というわけで前日移動だが・・・

土砂降り

バッチリ大雨になった。朝からなので出発する踏ん切りがつかず昼過ぎに出発。
本当は途中で入ってみたかった松川食堂に寄るつもりだったが、土砂降りのレインウェアを脱いで食事してまた着るのは気が重いのでスルー。ノンストップで走り続け、さらに宿近くのガソスタで満タン給油、結果的に宿に到着するのが20時過ぎとなった。

ZETA スクードプロテクターを「アドベンチャーモード」にして雨の中を走るのは初めてだったが、かなり雨よけ性能が高いことがわかった。走行中ならグローブはほとんど濡れなかった・・・まぁ、それもこれも停車しなければ、だが。

宿泊

くたくたになりながら本日のビジネスホテルに到着すると、ピンクナンバーのバイクが停まっていることに気がつく。やはり宿泊客の2人がSSTR出走者だった。
まだスタート地点を決めておらず、今日中に下調べをしようと思っていたけどこの雨で心が折れたそうな。

近場に飲食店が少なく時間も遅かったので、近場のコンビニで適当に弁当を購入。飯をくいながら翌日のスタート地点の地図を眺めながら21時ごろ就寝。

ちなみに、今時はめずらしく喫煙可能の部屋を取れたが、3泊のうち喫煙可能なのはこのホテルだけだった。

05/20 - SSTR2023 出走当日

03:30 起床

普段と違う睡眠サイクルであまり寝れなかったが、さすがに余裕をもって起床する。
幸い、というか天気予報通り雨は上がっていた。

04:20 宿発

ちょうど他の二人も同時に宿を出発するところだった。

本日の「びっくりポイント」のことを言われて思い出した。当日スタート前に公表される日替わりの指定立ち寄りポイントで、4ポイントを獲得できる。寄れるようなら寄ってみるのも悪くない、が。

もっとも近いのがこの「青山高原第1駐車場」、場所は三重県伊賀市四日市市からだとR23号で南下しR163で伊賀市街地へ抜ける途中になるが、これだと流石に遠回りになりすぎる。今回はパスだ。

彼らは、自分も下調べで確認しに行った四日市港の「霞釣り公園」をスタートにしたとのこと。たしかにここから近場でバイクを停める場所に余裕がありそうな場所だった。

「お互い気をつけていきましょう」「千里浜で」そんな挨拶をして別方向へ出発する。

で、自分はといえば、前日まで悩んでいたが結局、鈴鹿川右岸の河口「磯津の海岸」を選択した。堤防の上から朝日と車体が写りつつ海面を見下ろせる画角で、駐車できるスペースもそれなりに広い。さらに近くの公園の公衆トイレと自販機がある。

04:35 スタート地点到着

自分が到着した時点ですでに10台ほど待機していたが、後からバイクが集まり日の出までに20台ほどになった。正直ここは穴場だと思っていたので、思いのほかスタート地点として人気があることにちょっと驚いた。

あとから到着したバハツインのライダーにに話しかけられる。鈴鹿で前泊した大阪からの参加者で、やはり下見時点ではここまで集まるとは思ってなかったそうな。

ここでも「ご安全に」「それじゃ千里浜で」という別れの挨拶を交わす。

04:50 スタート

04:48、一応日の出の時刻になった。下調べの時に想定していた通りの画角で写真に納める。

レース開始登録を行い、いよいよ『俺のSSTR2023』がスタート。

途中でセブンイレブンに寄り、コーヒーを持参したボトルに確保。朝食としてサンドイッチを購入したがまだ朝食には早い。
とりあえず1つ目の立ち寄りポイントに向かう。

05:46 道の駅 菰野

もっとも近い1つ目の道の駅に到着。立ち寄り登録を行いスタンプを押そうと思ったが、当然まだあいていない。全部の道の駅のスタンプを押そうと思っていたが、そもそもそれは無理な話だった。後からやってきたBMWの参加者と「そりゃそうだよねぇ」などと苦笑する。この時点でスタンプにこだわることを止めた。

道の駅 菰野からすぐのR306に乗って、のどかな田園地帯を鞍掛峠方面へ。

鞍掛峠

お楽しみルートであるR306鞍掛峠を走る。

この琵琶湖に抜けるワインディングも最後までどこを通るか迷った。鞍掛峠以外だとR421 石榑峠(途中に道の駅がある)、R477 鈴鹿スカイラインの3本がありどれも興味はあったが、総合的な距離を考えると最短で彦根に抜けられる鞍掛峠がマストかと。なんせ全体ルートの前半なのであまり距離をとりたくなかった。

峠道は勾配がきつくやはりCT125で上りはちょっときつい。3速と2速をいったりきたり、レッドゾーンギリギリにはなるが、無段階自動変速のスクーターとは違いメリハリをつけて走ることができるのでそれなりに楽しめる。Firestormならなお楽しめただろうな。

軽い車体なので下りは普通に楽しい。

工事で片側交互通行がなければ、な。

07:05 せせらぎの里 こうら

鞍掛峠を西に下ったら、多賀大社の前でR307に入り、すぐの2つ目の立ち寄りポイントに到着。ここで朝食をとる。

サンドイッチを食いながら次のルートの確認。この道の駅の手前で 多賀SAの脇を通ったが、「ぷらっとパーク」の看板があった。どのみち一旦戻り方向でまた多賀SAの前を通るので、ぷらっとパークから入って1ポイントを獲得をしておくか。多賀SAは上下線ともにぷらっとパークだが、もしかしたらそれぞれ1ポイントで2ポイント獲得できるかもしれない。通常の道の駅1ヶ所分をゲットできるならかなり後が楽になるが、どうだろうか?

CT125に戻ったら、ちょうどベテランっぽいカブ乗りが横に駐車したので聞いてみたところ「福光SAではいけたよ」とのこと。経験者が言うならほぼ間違いないだろう。これはやってみるしかない。ベテランカブ乗りにお礼とお約束の「千里浜で」を交わして出発する。

07:30 多賀SA(下り線・上り線)

ということで、上下線の多賀SAのぷらっとパークの駐車場に入って登録。
CT125のODO表示は小数点以下が表示されず、これより近いと(ポイント間の距離が0kmとなって)もしかすると登録できないかもしれないが、上下線で分かれているので反対側まで距離がそれなりにあり、なんとか立ち寄りスポット間の走行距離 1kmで問題なく登録できた。

多賀SAからR306を北上、R8との合流地点から彦根城の脇を抜け、琵琶湖へ。

琵琶湖畔 彦根

彦根港の駐車場で一服。
琵琶湖に来たのは何年ぶりだろうか。

彦根港からは琵琶湖に浮かぶ多景島への航路があるようだ。淡水なので当然潮の香りはしないが、この景色だけ見ていたら海辺だと勘違いしてしまいそうだ。

ここからはr2→r331「さざなみ街道」をのんびり走って、道の駅 「近江母の里」、 道の駅 「湖北みずどりステーション」の2カ所の湖畔の道の駅を回った。

09:38 道の駅 塩津街道あぢかまの里

r336からR303に入り、1つ目の道の駅が「あぢかまの里」。

ここで琵琶湖の北側に抜けたことになる。順当に進むならここからさらにR8を北上して日本海側へ抜けるのだが、西にある「マキノ追坂峠」まで30分程度なので2ポイントを拾いに行く。

10:08 道の駅 マキノ追坂峠

多賀SAで予定より余分に2ポイント獲得したことで「マキノ追坂峠」のここまでで合計14ポイントとなり、気がついたらあとは「指定道の駅」で3ポイントを取得すればポイント条件を満たすことになる。

で・・・余裕がでてきたことで、また悪い癖がでてきた。

「せっかくここまで来たんだから、奥琵琶湖パークウェイを走ってから行こう」

10:58 奥琵琶湖パークウェイ展望台

この展望台から木之本方面は下りの一方通行になっているため、パークウェイをぐるっと一筆書きで一周しようとすると、マキノ追坂峠側から琵琶湖を時計回り方向に進むルートしかない。遠回りになるためか、SSTRゼッケン付きのバイクは自分だけだった。

ここも何年ぶりだろうか。
前回来たときはNM4で、やたら毛虫が木々からぶら下がっていて、みんな「毛虫をよけるゲーム」みたいになっていたのを思いだす。ソフトクリームを食った覚えがあるが、さすがにこの時間では早い。

木之本方面への下りルート、今度は「毛虫よけゲーム」にはならず、楽しく走れた。

R8に戻ったらひたすら北上、日本海をめざす。
R8で敦賀市を通り抜け、敦賀湾を左手にさらに北上、R8は一旦内陸部に進み、道の駅 河野に向かう。一時的に内陸側を通るが、海側はR305 「しおかぜライン」がある。

12:06 道の駅 河野

獲得ポイント的には寄らずに「パークイン丹生が丘」に向かっても良かったが、場合によってはあとからポイントが無効になることもあるようなので、前倒しで余分に2ポイントを獲得しておく。
奥琵琶湖パークウェイから丸1時間走り詰めだったので定期的な休憩(いわゆる「ヤニ休憩」)という意味もある。
道の駅立ち寄りではがっつりゆっくり休憩せず、タバコとコーヒーを少し程度の小休憩が多い。朝購入してボトルにいれたコーヒーもまだすこし残っている。普段ならペットボトルだが、暖かいコーヒーなら保温ボトルは必須かもしれない。

このあと、R8に添って一旦越前市街地を抜けて次の「パークイン丹生ヶ丘」に向かっても良かったが、海側からでも距離的にはほとんど違いが無く信号も少なそうなR305とr3を経由するルートを選択。山間部の田舎道を快走できる良いルートだった。

12:56 道の駅 パークイン丹生ヶ丘[指定道の駅]

本日の中間地点となる「パークイン丹生ヶ丘」に到着。

ここを登録した時点で必要ポイントと指定道の駅の立ち寄りがクリア。あとは日没(18:50)までに今浜口に到着するだけだ。
昼食。

塩ラーメンだが輪切りレモンが乗っていてなかなかのインパクト。塩味とレモンの酸味という斬新な味わい。

さて、到着時点で13時。本来寄り道せずに走っていれば余裕で12時前までに付いていたはずで、率直に言えばスケジュールが押している
ここから通りかかる道の駅について休憩以外はスルーすることにするが、最短距離となるR8はバイパスとはいえ福井市街など信号が多いことが予想されるため、当初の予定通り海沿いのR305を通ることにする。

キッチリ一時間休憩し 14:00 出発。

14:20 越前海岸沿い

越前海岸を右手にひたすら進む予定だったが、いやはや地形が特徴的で興味深くなかなか進まない。

海のない岐阜県育ちの自分にはこういった景色が面白くて、走っては停まって写真撮影を繰り返してしまう。実際これでかなり時間を食ってしまった。

海沿いに坂井市三国町まできたところで、三国神社のお祭りのためR305が通行止めとなっており、新保橋を超えたところで迂回を強いられる。時間に余裕があったら東尋坊や雄島を見に行くつもりだったが、午前中の寄り道と遅々として進まない海岸沿いのせいで今回は泣く泣くパスとなった。

正直、このあたりから結構焦り始めている
海岸沿いでは無いものの北潟湖の脇を通る道は快走で、普段なら楽しめはずだがあまり印象に残っていない。

15:47 石川県入り

やっと福井・石川県境を超えることができた。

写真はR305沿いの北陸自動車道 加賀ICにアクセスできる交差点前にあった駐車場。観光業者の事務所の前っぽいが、自販機と喫煙所があったので一般利用もできるだろう、多分。知らんけど。

もう少し先でR305はR8との重複区間となり、小松手前から分離。R305は小松市街地を抜け、R8はバイパスとして大長野ICで再度接続する。R8はそのまま金沢市街地をバイパスし、一旦R249との重複区間となる。津幡町の舟橋ICにて分岐、R8能登半島の首根っこを横断し、R249はかほく方面へ向かう。

実はこの辺りのルートについては完全にアドリブで考えていた。
というのも、今回のテーマ「海沿いを走る」を忠実に守ろうとすると、尼御前から徳光までは北陸自動車道、金沢から今浜まではのと里山自動車道を通ることになる。これらは125ccでは走行できないルートになってしまうので、こういったバイパスルートを避けて県道レベルを探索しつつトレースしなければならないが、進行状況によってはここに時間をかけられないであろうことは最初から覚悟していたからだ。
今回は、案の定というか予想通りスケジュール的に押している。海沿いトレースルートを時間をかけて探索できないので、ここはきっぱり諦めてR8バイパスからR249の比較的信号が少ないルートをとることにした。

R8バイパス、 チェーンに違和感

R8バイパスをしばらく走行したところで、なんだか違和感を感じ始めた。後ろの方から異音、細かいチャラチャラとした音がする。

R8に入ってから20kmほど走ったところのコンビニに停めてすぐに原因がわかった。

チェーンが乾ききっていた。(写真無し)

昨日の土砂降りでルブが飛んで落ちた状態だったものがバイパスのハイペース走行で追い打ちをかけた形だろう。
チェーンの表面やジョイントにルブの湿り気がまったくなくカラカラ、発熱により酸化つまり錆(赤さび)がうっすら浮いている状態。これはよろしくない。

確かに、朝出るときにチェーンの確認はしていなかった。車体が濡れていたので可能な限り拭いたけど、車体下部は目視していない。スタート時にブレーキ・灯火類のチェックだけはしたが、そのままスタート地点に向かってそのまま。
幸い、固着しているコマは無いのでいつものチェーンルブを噴いて、すこし定着時間をおいて走行を再開した。チェーンルブを噴いてからすぐに走り始めるとルブが飛んでしまうので普段ならしっかり時間を置いてから慣らすのだが、さすがにそこまで時間をかけるわけにはいかない。ある程度飛んでしまうこと前提で明日の朝に再度メンテしよう。

チェーンルブスプレーは砂浜であるなぎさドライブウェイ走行後に洗車するつもりで持ってきた物。準備しておいて良かった。

かほく市

R8船橋JCTからR249津幡バイパスに乗り換え、内日角ICからR249を北上。ナビ(ツーリングサポーター)はr221→R471というおそらく交通量の少ない道を案内していたが、ここにきて遠回りは流石に気が引ける。
かほく市内を抜ける市街地なので信号は多い。「このペースなら間に合う」と自分に言い聞かせながら走っているが、間に合うといっても到着予定時刻は日没30分前ぐらいなので、なにかトラブルがあれば間に合わない可能性が出てくる。

最後の最後にやらかす事が多い自分なので、焦る気持ちを押さえつけ安全運転に徹する。

今宿交差点前でSSTRの案内看板を見つけたときには本当にほっとした。ここでやっと写真をとる余裕がでてきた。

やっと砂浜が見えてきた。

18:17 ゴール なぎさドライブウェイ 今浜口

やっと、砂浜を踏んだ。ゴール登録を行う。

「間に合った・・・」

ゴールした瞬間は、感動とかではなく、やっと終わってホッとした、という感じだった。

朝、日の出に見かけたあの太陽が、今は海の向こうに沈もうとしている。

一息ついたら周りを見回す余裕がでてきた。

今浜口入り口近くだけでもこれだけのバイクがこの砂浜にあつまっている。
早速写真を取る者、くたくたに疲れてうずくまる者、柔らかい砂地に足を取られ立ちゴケする者。
おのおの各地からスタートし、同じこの場所目指して走り続けたはずだ。なんとも不思議な感じがする。

日がさらに落ちて暗くなり始めたのでゴールゲートに向かう。ゴール登録はなぎさドライブウェイのどこでも可能だが、ゴールゲートをくぐって今回のレースの最後となる。

海岸に並んでいた列が切れたので、他の皆のように手を振りながらカメラを構えて待ち受ける。
ヘッドライトの列がなんだか幻想的。

車両が走行可能な締まった砂浜とはいえ路面は十分柔らかい。陸側に寄れば柔らかすぎる乾いた砂地、波打ち際に寄れば固めのマディのように抵抗がでかくなる。ほどよい位置を見極めながらゴールに向かい、無事ゴールゲートをくぐることができた。

18:57 日没

駐車場(千里浜ドライビングスクール駐車場)に停めて砂浜にある窓口で完走証明となるグッズを受け取る。

浜辺に露店など出ていたが、正直なところ疲れて見て回る気がしない。

喫煙所で一服していたら宿から入電。「他のみなさんお揃いなんですが大丈夫ですか?」と。「他のみなさん」ということは他の宿泊客もSSTR参加者なんだろう。そういえばチェックインを19時にしていたのを忘れていた。遅れた旨を詫びて宿に向かう。宿までは10km30分程度だ。

20:00 本日の宿

疲れた体を引きずって宿到着。宿に着いたらなにも考えたくなかったので1泊2食だったがこれは正解だった。 やはり、自分以外の宿泊客2組(3人)もSSTR参加者だった。

大広間での夕食。3人と席が隣だったので情報交換。やはり自分と同じように予約サイトを使わず探して見つけたとのこと。さらに一人は明日の宿が同じだと判明し驚いた。おそらく自分含めて3組は、「気がついたら宿が無かった(予約するのが遅かった)」という境遇だったようだ。

自室へ戻り、一風呂浴びて泥のように眠った。

(続く)