BlackAtlasの標準ブレスが「なんかコレジャナイ」ということで購入したモノのレビュー的な物。
手首囲のサイズ
手首の周囲の長さ(外周)の事を「手首囲」というらしい。
NATOストラップの記事で自分の手首囲を明記するのを忘れていたが、自分の手首囲の実測は16.5cmだった。
40-44歳の平均は17.2cmということなので平均を下回ってる。細腕野郎でどーもすみませんwww(←まったくすまなく思ってない)
ノーブランド 5行(エンジニアブレス)
5行 時計バンド 22mm 腕時計 ベルト 時計 シルバー 時計 メタルバンド 22mm 時計バンド ステンレス 時計ストラップ ブレスレット メンズ
- 出版社/メーカー: SINAIKE
- メディア: 時計
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- amazon.co.jpにて2,800円。
- 金属が削れた匂い。
- φ1.5mmのバネ棒が入らない
- コマのリンクの固さバラツキがある。
- なんかチクチクする・・・
「5行」=「5連ブレス」ということだろうが、中国語圏ではそう表現されるんだろうか?
コマの断面が台形になっていて細かいものを「エンジニアブレス」と呼ぶそうだが、サイズの調整がしやすそうということで選んでみた。
なんかかわいい箱に入ってきた。
到着した時点で「もしかしたらTurtleにも使えるかも」と淡い期待を寄せていたが、あきらかにカンの穴が細いので無理だった。というか、Atlas標準のバネ棒(φ1.5mm)が途中までしか入らない。ブレスに付属していたバネ棒は入るが、計ったらφ1.4mmだった。また新しいサイズが出てきたなぁ・・・。
一部のコマのリンク(の締め付け)が固いものがあった。また、コマ一つ一つの角の面取がほとんどされていないものがある。特に腕に当たる内側。
ブレスを平置きして、内側を指でなぞると、面取されていないコマの角が当たって痛い。「チクチクする」ことに気がついて一瞬金属アレルギーの可能性を考えたが、どうやらこれが原因に思える。
1コマが細かいので手首回りにはフィットしやすいはずなのだが、リンクが固いのでフィットせずに違和感が出る。
我慢して1日使ってみたのだが、チクチクとは別に金属臭がキツい。パーツごとの擦り合わせができていないから削れているのかもしれない。Bambinoにつけた安物ミラネーゼも金属臭はしなくはないがここまで酷くは無い。擦り合わせが終われば匂いは減るだろうが、全体的に不快感が酷く、結局この1日つかっただけで外してしまった。
全体的に工作精度が低いという印象。
Geckota チャレンジャー 5連ブレス つや消し 22mm幅
Geckota チャレンジャー ステンレススチール ソリッドメタルリンク 時計替えベルト つや消し仕上げ 20mm
- 出版社/メーカー: Geckota
- メディア: 時計
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- amazon.co.jpにて7,700円
- 質感はなかなか良い。
- やっぱり「ちょうど良い」長さが難しい。
この包装はNATOストラップと同じだな。
そうそう、NATOストラップの記事で書くのを忘れていたが、WatchGeckoはAmazon.co.jpで購入するとイギリス(UK)からの発送になる。発注から到着までおよそ7日間かかるので急ぎの感覚でポチるとわりとやきもきしがちになる。それに、Amazonて海外発送って関税はどうなるんだろう? 今回は大丈夫だったが、もっと高いモノを買ったら入国時に別途とられるんだろうか?
amazon.co.jpのバリエーション選択では「つや消し」となっているがマット仕上げ(ブラスト)ではなくヘアライン仕上げ。となると「ツヤ有り」はおそらくポリッシュだろう。
コマは一つ一つがかまぼこ状になっていて、腕に付けた状態での肌触りが良いし、外側を指でなでたときの感触がいい。エンジニアブレスのコマより大きいが、仕上げがきれいだしフィット感は高い。ただし、1コマが大きい分やはり調整は難しい。
総合的な満足感でいえば、やっぱりコレを選ぶ。
比較:純正、ノーブランド、Geckota
Geckota、ノーブランド、標準ブレス。
一見、標準ブレスよりノーブランドの方が高級そうに見える。 特にクラスプは標準はプレスでノーブランドはサンドブラストでしっかりしてそうに見えるが、実際はヒンジにガタがあって適当に付けるとカチッと絞まらないことがある。その点、標準ブレスは物は安っぽくても精度が高い。Geckotaは当然、削り出しで精度もある。
時計本体と同様にブレスでも、上を見上げれば「ブレスの値段で時計本体が買える」みたいな高いものはたくさんみつかる。今回、「ステンブレスにおける価格差の傾向と比較」という意味もあって安物とちょっと高い奴両方購入したわけだが、2800円と7700円という2倍以上の価格差で比較すると・・・
- 表から見えない部分(内側、つまり腕に当たる部分)に大きな違いが現れる。
- ぱっと見やWeb上の写真では判断できない。
- 腕に当たる部分や着け外しの際に現れてくるので、安物は実物を確認した方が良い。
- とはいえネット通販では無理な話なので、根本的には「安物は避ける」のが無難。
わりと「んなもん当たり前だろ!」な結論になった訳だが。
Geckotaは「316Lグレード」とブレスの素材を明記しているが、ノーブランドはどこにも記載されていない。中国製品の金属素材についてはいろいろと怪しい話も耳にしていて、「SUS」とあっても「怪しいかも」という事を念頭に置いておく必要がある。
しかしそれより、基本的に素材云々よりは工作精度や仕上げの丁寧さに価格差が現れているように思える。
やはり、高い物は高いなりの、安い物は安いなりの理由があるわけだ。
標準ブレスの「コレジャナイ感」の正体
3本を比較していて気がついた。
元々の印象としてAtlasシリーズは小さめに見えるのだが、実際はMM200と大きな差は無い。しかし、実際に腕に装着したときの印象は、同じ標準ブレスのMM200よりもデカく感じる。これはなぜか?
- BlackAtlas標準ブレスのラグ幅は22mmだが、クラスプ側の幅は18mm。その差は4mm。
- MM200のラグ幅は20mmでクラスプ側は18mm。その差は2mm。
ブレスの幅より小さい時計本体というのはほぼあり得ない。ブレスの幅が本体よりも細ければ細いほど、その分時計本体の「デカさ」が強調される。ブレスの幅が広く、本体の幅との落差が少なければコンパクトに見える。
つまり、初めの印象の「本体の小ささ」を引きずっていたため、本体の大きさが強調されてしまうブレスに違和感を感じていた、というのが自己分析の結果だ。
もちろん、単純に本体とブレスを手に持って見たのと、実際に腕に乗せてみたときの印象も変わってくるので一概には言えないだろうが、自分の腕は太くはないのでデカさが強調されるのはイマイチ。
スチールブレスに限らずNATOでもレザーでも、最終的に現物を腕に乗せないとその組み合わせが好みかどうかは判断できない。やっぱりバンド選びは難しいね。
ブレス調整の難しさ
「難しい」といえば、ブレスの調整自体も難しい。
今回立て続けに3本調整したが、調整の方針についてはこちらを参考にさせていただいた。
- クラスプの可動部の前後のコマ数は同数にすることが基本。
- クラスプの前後のコマ数が同数にできない場合、6時側を少なくした方が、重みで本体が外側にズレにくくなるため見やすい。
- ギリギリまで妥協しない。
なにが「難しい」って、「納得できる状態」にもっていくまでになんども本体からブレスを外してやらなければいけない事だ。今回はそれぞれ最低4回は着け外しを繰り返している。今後も気になったら手を入れるつもりでいる。正直めんどくさいのではあるけど、時計本体の大きさとブレスのコマのサイズやバランスなどバラバラなので、個別に詰めていくしか方法が無い。
- 腕に乗せて大まかなコマ数をチェック→コマ数を変更。
- クラスプを留めて、腕を動かしたり手首を返したり回したり振ったりして確認→コマ数調整とクラスプでの微調整。
- 2~3日つけてみて、それで違和感を感じないか→最終調整。
セオリーとしては最低3回は調整が必要になってくる。
MM200でも、購入してから納得がいくまで購入時に2回、2週間使ってダメ押しで店頭に持って行って1回、合計3回は調整をかけている。調整に慣れた店員さんに見てもらいながらでも、しばらく使っていたら「もうちょっとこうしてほしい」というのはやっぱり出てきてしまう。もちろんビックカメラの店頭購入なので追加費用はかかっていないし、今のところはジャストだと感じているので今後は発生しないだろうけど、納得できないので毎回店頭に出向いて調整をかけるのはやっぱりめんどくさい。
同じく店頭で購入して普段使いしない「冠婚葬祭ファイブ」ことSNKE93J1は巻きブレスなので割ピン式の他の時計とコマの脱着方法はことなるが、これも(はじめに店頭で2回は調整したにもかかわらず)最終的には自分で調整している。
コマの着け外しについては今時は「ググれば出てくる」。安い奴から慣れていって覚えていき、最終的には、どんなブレスでも自分で調整できるようになって、「気になったら帰宅して調整する」ができるようになるべきだろう。
趣味であり自己満足の世界ではあるけど、「快適にする」という意味ではやっぱり妥協はしたくない。その時計を付けたいか否かというモチベーションに関わってくる。