自分は、基本的にPIMはPDA内のみで完結させることが多い。PCとの連携は一見便利そうに見えるが、いろいろ失敗を繰り返すうちに、PDA内でのみで扱う癖が付いていた。
- 母艦の環境が変わってシンクロできなくなる。
- ほとんどの母艦側PIMソフトウェアがOutlookなので、他の環境に移行した場合シンクロ・バックアップができない。
- なんらかの原因でデータの破壊・不整合が発生してしまう。
- 本来シンクロと呼ぶのであれば母艦上のデータとPDA内のデータが一致しなければならないわけだが、実際にはなかなかそういうわけにはいかない。
- 片方のデータだけが壊れるならともかく、不整合が発生した状態でシンクロして、両方のデータに不整合が発生してしまうのが一番怖い。
今回、WILLCOM 03(WS020SH)に乗り換えた際、WindowsMobile6.1ということで、POsyncというスケジュールシンクロソフトを導入してみた。
POsync
- WM機のスケジュール→GoogleCalenderへの転送
- GoogleCalenderのスケジュール→WM機のカレンダーへの転送
重複するスケジュールは相互に転送されないが、どちらか片方で削除されたスケジュールについては「はじめから無かったもの」として扱われ、次回転送時に新しく追加されてしまう。つまり「スケジュールの削除」という更新が出来ない。スケジュールを完全に削除したければ、両方のスケジュールから削除する必要がある。この挙動からするとシンクロソフトというよりスケジュールの転送ツールといったほうがいいかもしれない。
LAN接続で直接GoogleCalenderのサーバと通信を行うのでネットワーク接続環境が必須になるが、そのかわりに母艦と接続する必要がない。PC側にPIMアプリケーションやツールをインストールする必要がない。これは利点でもあり欠点でもある。
シンクロツールとしては使わない
正直なところ、自分は未だにWebアプリケーション、Webサービスを完全に信用することが出来ない。GoogleCalenderはわりと使いやすい方だと思うが、現状でセキュリティの面で「抜け」が多い。それにWebアプリケーションでOSに依存しないとはいっても、ブラウザに依存*1してしまうのは、やはり事実だ。
しかし「スケジュールの転送」プログラムとして考えるなら「一方的な入力ツール」、「スケジュールの一時的なバックアップツール」として使ってもいいわけで、これはこれで便利だったりする。
今後、さらに有用な使い方をみつけたら、ここで紹介したいと思う。
*1:特にJavascript関係が問題。