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Firestormな近況

ぼちぼちと吐き出していきますか。
近況といいつつ一年ぐらい前の話だったりしますが。

ミシュラン パイロットロード3

タイヤをミシュラン パイロットロード3に交換。
お世話になっているバイク屋の常連達(なぜかミシュラン派が多い)に評判がよい、ということで履いてみた。
評判の良さの中身は「ウエットでも安定している」というものが多数だが、うちの常連にいかに雨男が多いかということの裏返しなのかもしれない。

かくいう私も雨男でね・・・

あまり距離を走っていないし、ウエットも未経験なので評価は保留。

いや、雨男だからといってべつに雨が好きな訳じゃないんですよ?

いわゆる「レギュレータのパンク」

ついにうちのFirestormにもきましたわ、話にはよく聞くアレが。

事の発端は9月も末の3連休の中日。
夏休みに雨でまったく走れなかったので、「東郷PAのピザでも食いに行くか」と夕方思いつきで名神高速を羽島ICから乗った直後のこと。
一宮JCT周辺でちょうど渋滞、止まった瞬間にいきなりメイン電源が落ちた。
メインキーOFF→ONでも復帰せず、各種インジケータも全消灯。セルが始動しないとかではなく、まったく電源が入らない。当然キルスイッチでもない。この時点でバッテリーの可能性はほぼ皆無。

仕方なく路肩に寄せて、とりあえずバッテリ近辺にあるヒューズボックスの中をチェックするが10A・5Aどれも切れていない。このとき「メインハーネスの20Aヒューズはテールカウルを外した中にある」というところまで思い当たらず、仕方なくレッカーを呼ぶことに。
高速道路での待機中はガードレールの外に待避しましょう。まぁこのときは渋滞だったのではねられる危険性は少ない・・・渋滞にはまってる車やすり抜けていくライダー達から奇異の視線を浴びましたがね、えぇ。

本当ならバイク屋に直行したかったけど、18時過ぎじゃ閉店しているので、友人にTEL。彼が以前世話になっていた一宮のバイク屋の電話番号を聞こうと思ったら店を畳んだとの事で、ともかく実家まで逆戻りするしかない。なにせ翌日はアパートに戻らなきゃならないし、近くにおいておける場所も思いつかない。

一宮ICで降りて下道で実家まで運んで約20km。ロードサービスのレッカー料金(一定距離までは無料)に追加料がかかり6000円ほど支払うことになった。これは痛い。

帰宅して落ち着いてから、メインヒューズの存在を思いだし、カウルを引っ剥がして調べてみる。

  1. バッテリは上がっていない。
  2. メインヒューズは飛んでいた。
  3. メインヒューズを交換してバッテリをつなぎ直し、再度メインキーをひねると、電源が入らない。
  4. メインヒューズを確認すると・・・飛んでる・・・。

まとめ:キーをONにして電源を入れるとメインヒューズが飛ぶ。

ヒューズが飛ぶと言うことは、その経路に過電流が流れているという事。考えられるのはどっかの線がフレーム(マイナス極)に短絡しているということなんだが。枝葉の経路ならともかく、言ってみれば幹線の線が短絡するってよっぽどの事だ。それにこの手の短絡だと、直前に雨に振られたとか、電装系がなんか調子悪いとか、予兆があるもんだと思うんだが、まったく思い当たるところがない。なにせその直前までふつうに走ってたわけで。やっぱりバッテリじゃないのは確かだが、原因はこの周辺である可能性は高い。


はて、「突然電源が落ちる」って状況、なんかネットで読んだ覚えが・・・。

ということでレギュレータこと「レギュレート・レクチファイア」の交換です。
バイクにおいて一般的に「レギュレータ」とよばれる部品の正式名称は「レギュレート・レクチファイア」であり、

  • 「レギュレータ」 :出力の制限(一定電圧以上は出力しない)
  • 「レクチファイア」:整流器(発電器の交流出力を直流に変換)

この二つの機能を持っているそうな。強いて言うなら「調整器」か。
レギュレート回路にしろ整流回路にしろ、ものすごく電解コンデンサが使われていそうな気がする訳で、ならば真っ先にダメになるのはそこだろう。コンデンサが壊れる(パンクする)のは電源回路関連の宿命なのかもしれんね(もしかしたらICで制御してコンデンサレスなものもあるかもしれないけど)

バイク屋に発注して1週間ぐらいで入荷。発注した店主によると、レギュレータの型番は更新が多いということで、よっぽど不具合が多いのか、単に共通部品として同じ型の部品が使い回されているのか。レギュレートレクチファイアという部品に関しては、入力電力、出力電力が同じであれば基本的には(やることは一緒だから)車種別のパーツとする意味は無く、おそらく後者なんだろうな。

たったこの交換のためだけにわざわざバイク屋にレッカーするのもばかばかしいので、自宅に持って帰って自分で交換。むしろ「面倒だから自分でやれ」って・・・いややりますけども。


新旧比較。

まだ外していない下側が旧型、手に持ってるのが新型。もうあきらかに形状が違いますな。全体に放熱フィンが入っていて放熱性よさそう。逆に言うなら古い方の放熱性すごく悪そう。旧型の左側の小さいボックス(MITUBA FR-3303)はウインカーリレー。これをハザード対応リレーに交換してスイッチ増設したら使えるのかな?(Firestorm前期型はハザード機能付いてません)

一応型番をメモ:

  • 旧型:SH633-12
  • 新型:SH693-12

順当に型番の数字が上がっておりますね。

新型の上面。

左側のこのマークがレギュレートレクチファイアの記号なのだろうか?


古い方をハーネスのコネクタから外してみてびっくり。

この白い奴、レギュレータ側コネクタからなにかの液体が噴き出して、コネクタの中にあふれたそれが乾いて綿状になったと思われる。ほらもうすごくコンデンサが破裂したっぽいでしょ?っていうか、火をつけたらよく燃えそう。体に悪そうなガスが出そうだけど。密閉されたレギュレータの筐体内部に圧力がかかったときに一番弱いのがコネクタだからこんな形になったんだろう。っていうか外側に破裂してテールカウル内に飛び散ってもらっても困るか。


二本ボルト止めする片方(アース線が共締めしてあった)のフレーム側が極端に錆びている。錆びるつまり酸化してるってことで、このパーツとフレーム側とのあいだで電子の交換が行われている、つまり通電してるということか。
本当ならキッチリ錆を落としたかったところだが、下手にケミカルをつかってしまうと通電性がおちるかもしれないし、時間が無かったので、かるくワイヤブラシでこすった程度にとどめておいた。アース線が共締めしてあってもフレームが錆びているのはレギュレータの裏側→フレーム→ボルト→アース線という電気の流れがあるからかと。

ということで交換完了後、無事始動しましたとさ。

交換した古いレギュレータはバイク屋に処分してもらったけど、あとから考えたら分解して中身を確認しておくべきだったな。こんどレギュレータがダメになったらやってみよう・・・いや、そんなに頻発されても困るんだけどね。

つか、以前のPCXのバッテリ上がり問題もそうだけど、なーんかやっぱりHONDA車の電装系のトラブル多い気がするなー。俺の経験というより、ほかのライダー等から聞いたトラブル話でもやっぱりHONDAの電装系ネタがよく出てくる。