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Firestorm・NM4入れ替え計画(4)完結編

Firestorm引き取り

Firestormの整備と車検が終わり、早速引き取りに行くことにした。
整備作業をかなり“巻き”で進めてくれたようだ。当然バイク屋さんとしても引き取りに来ないバイクを倉庫におきっぱにされるよりは良いし、こちらとしてもさっさと一通り片付けて落ち着きたいということもある。アパートに持ってきておけば、乗れなかったとしても時間をみて弄ることもできるしな。

ともかく、おかげで降雪凍結(融雪剤散布)シーズン前に引き取ることができる。最短の日程で取りに行けるのが11/03の祝日だったので、即、高速バスを予約。午前中に移動。

LEDバルブ

今回の車検では予想に反して基本整備だけで十分だったので、その代わりといってはなんだが、一点だけ変更を加えた。それがヘッドライトバルブと交換するタイプのLEDバルブだ。

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うーむ、白い。

ヘッドライトのH4バルブとポジションランプをLEDに交換。ヘッドライトが6000円、ポジションが1000円と高価ではあるが、色温度が上がって白くなり光量も落ちていない。ブランドを確認していないが「HONDAがオプションとして出しているもの」だそうな・・・が正確なことを把握していない。

標準のハロゲンバルブはどうしても黄色味がかった色合いになる。時間がたって劣化していればなおさら。ホワイトバルブを入れるという手もあるがマルチリフレクタのライトユニットでは非点灯時にバルブの青色が透けて見えてしまうのはちょっとダサい(パジェロミニがこれなのでなんとかしたいと思っている)。
それでも車体がイエローなので今まで違和感を感じず「別に要らんやろ」と思っていたのだが、最近の新しいバイクと並べるとどうしても古くささを感じてしまう部分ではあった。
NM4やCT125のようにフルLED化とはいわないまでも、経年劣化していくジェネレータに対して負担を減らせること、他のバイクに取り付けたものを見せてもらって結構効果があるように思えたということもあって今回交換踏み切った。

もちろん取り付けたまま車検を通ったばかり。法令上もなんの問題も無い。実際の効果については様子を見つつになるが・・・。

スマホホルダ

なにはなくとも今時はどんなバイクにもスマホを固定するのはデフォルトになってしまった。どうせすぐに付けたくなるのであらかじめ取り寄せて出発前にささっと取り付けた。

マウントバーはスマホホルダを取り付けるだけのためだけとした。あまり長いものでは持て余してしまうので長さは短くてもよいが、スポーツバイクでセパハンではバーと顔の距離が近くなってしまうので、可能な限り低くなるようなものがいい。 取り付ける場所としてはステムホールに差し込むタイプのバーが出ているのでコレを使う。

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ステムホールに直接取り付けられるスマホホルダもあるが、スマホホルダは半分消耗品のような扱い(スマホが変わると取付けられなくなることがある)なので高級品は使いたくない。後から気が変わったら追加でGPSロガーを固定したくなるかもしれないので、切り替えしやすい(そして安い)バータイプがいい。
バーの高さが低く抑えられる一方、トップブリッジとのクリアランスが狭くなりステムに固定した状態でスマホホルダの固定ネジを回せないため、外した状態でスマホホルダを固定してからステムに取付する必要があった。

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今回はUSB電源は用意していない。シート下に固定していないシガーライターソケット(キー連動)は用意してあるが、ハンドル側にもってきて固定できる場所が確保できなかった。これは落ち着いたら作業しようと思う。
ナビ専用スマホ(ASUS Zenfone MAX)はフル充電状態なら電源供給無しでも半日程度なら十分持つ。

スマホホルダ自体はNM4に取り付けていた物をそのまま流用したが、縦向きだとメーター類に被ってしまうため横向きとした。特にスピードメーターに被ってしまうのはマズい。通常横向きにするためには画面回転をONにしなければならないが、バンクするバイクでは自動ローテーションがかかって勝手に縦向きになってしまうことがある。そのため、ナビ用スマホには任意の方向でローテーションを固定することができるアプリを導入した。

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このアプリも万能ということではなく、設定した後別のアプリに切り替えたりするとなぜか縦方向になってしまうことがあるため扱いはちょっとめんどくさい。まぁ横向きで固定したいのはFirestormの時しか無い(車で使うときには自動回転をONにしておくだけでよいし、CT125では縦で固定しておく)ので、そのぐらいは良しとしよう。

久々のFirestormで帰路

さて、久々のスポーツバイクでの走行となるので落ち着いて慎重に走ることにする。

NM4はチェンジペダルが無いしCT125は逆シフトなので、しばらくは変速で混乱するかもしれないと思っていたがそんなことはなく、シフトミスをすることは一度も無かった。出発時にサイドスタンドを出したまま、ニュートラル状態から左足をステップに戻そうとしたとき、踵がチェンジペダルに当たって一速に入りエンストをした程度のもの。それ以降は問題なし。
NM4ともCT125とも全くポジションが全く異なり、前傾姿勢でバックステップ気味なので、そこで自然と体がモード切替を行っているのかもしれない。走り始めたら特に意識することも無くなった。なんだかんだいいつつ大型二輪を取ってから初めて購入したのがFirestormなので操作感がしっかり体に染みついているのだろう。

今回の帰途では、高速とワインディングを半々ぐらいの割合で走行して感覚を取り戻すことにした。先に高速を走ってタイヤを暖めた後、ワインディングで様子を見る。
タイヤはミシュランの「PILOT ROAD3」。ロードと言いつつミシュランなので比較的ハイグリップなタイヤではある。山もほぼ新品状態だが、なにぶん乗っていない期間が長い。直射日光が当たらない車庫内でさらにカバーをかぶせていたので保管状態はかなり良いはずだが、5年以上経過してタイヤ自体が硬くなっているのは否めない。とはいえ、触った感じは走行不可能なほどではないしクラックも皆無。もともと柔らかめのコンパウンドを使っているミシュランなら、ある程度暖めれば1グリップするようになるだろう。

高速は自然と速度超過気味になりがちで注意を払う。基本的な速度域がNM4よりも高いのでこれは仕方が無い。その代わり、追い越しで6速からシフトダウンせずスロットルをひねるだけでスパッと追加速できるのはやはりトルクの差とパワーバンドの設定の良さだ。

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高速を降りてコンビニで一服、いよいよワインディング・・・まぁいつものせせらぎ街道ですが。

やっぱりワインディングは楽しいね。やはりスポーツバイクはスポーツバイク。NM4はあんな形の割にスポーツ走行できてしまっていたが、それでは味わえない純粋なスポーツバイクとしての楽しさがある。タイヤが十分に暖まっていたためか、気温が12℃前後まで下がった路面でも吸い付くような感触があり不安だったタイヤのグリップは問題ない。

しかし、Firestormってこんな乗りやすいバイクだったろうか?

obally.hatenablog.com

ハンドルアップスペーサを入れてからちゃんと走るのは初めてってのもあるが、俺が別なバイクに長く乗り続けたために変なクセが抜けたというのも考えられる。

なんにせよともかく、調子よくアパートへ・・・

とはいかないんだよなこれが。

ガス欠

いやぁ・・・まさか残り10kmでガス欠になるとはね・・・

古いガソリン・・・前回Firestormのチェーンとスプロケを交換したあと2に満タンにしておいたもの・・・を、可能な限り使い切った後に新鮮なガソリンに入れ替えしたかったのでガス欠直前まで走るつもりだった。
Firestormの燃費がクソ雑魚なのは既知の事実(およそ13km/L・・・これ最低じゃなくて今までの実測の平均値が、だからね?)。しかしそれをもってしても初期型 16L タンク満タンで150kmは走れるはずだ。経験上これより走れなかったことは今までに一度も無い。実家とアパートを何度か走行してこのルートがおよそ140kmなのは把握していた。調子こいてかっ飛ばしていたからか、タンク内から揮発して目減りしたガソリンの量が思いのほか多かったのか、そのダブルパンチなのか。

ガス欠でロードサービスを呼ぶなんて何年ぶりだろうか。

自分が加入しているロードサービスでは固定で「10L」、つまり10Lの携行缶1本分を3その現地の価格の実費で払う必要がある。現地の価格といっても*最安値とか平均価格ではなくて最高値なので、普通にスタンドを選んで入れるより当然割高になるが仕方が無い。

ロードサービスのお世話になった後、帰宅直前に最寄りのガススタに寄って満タンまで入れたらおよそ5Lだったので、ケチって少なく入れられたなんて事は無いと(そこを気にするか)。

友人ぐっさんにこの話をしたら

『意図的なガス欠」ってことやな」

という俺の認識に存在しなかったまったく新しい概念を提唱された。普通に乗ってたらそんなことする意味まったく無ぇ。

経過はアレだが、なんにしろ古いガソリンを完全に抜いて新しいガソリンに総入れ替えできたので良しとしよう。

ちなみに、Firestorm前期型には燃料計はついておらず、代わりに残量警告灯が点灯する。そしてこれが点いたときに残量がどれぐらいなのか実は把握していなかった。
今、情報をかき集めたところ、確定的な情報はみつからないものの、「おおよそ3~3.5L程度ではないか」ということらしい。まぁこの時代のバイクのリザーブとしてはそんなもんだろう。少なめに3Lと考えて平均燃費13km/L でも航続距離39kmとなり、50km も走れないことになる。さらに今までの最低燃費 8km/L (!)で考えると点灯時点で24km。やはり「警告灯がついたら即給油」ぐらいで考えておかないとマズい。高速道路で一定速度で走れば流石に平均燃費を下回ることは無いので、点灯した次の給油所有りSA(本州でおよそ50kmスパン)で必ず入れなければならないということになる。SAを過ぎた直後に点灯したら・・・高速降りるしか・・・。

航続走行距離を考えると、やっぱりFirestormはスポーツバイクであってもツーリングバイクとは呼べないのよなぁ。

リスタート地点

ということで、これでなんとかFirestormを第一線に復帰させることができた。
これまではツーリングバイクとして乗ってきたが、今後はスポーツバイクとして今まで着手できなかったところに手を入れていこうと思う。すでにいくつか方針は決まっているが、それはまた改めて。

Firestormを購入してからすでに10年ちかく経っている。今更ながら一つの区切りとして、あらためて再スタート地点に立った気分。

Firestorm復活を宣言する! (ドドーン ってね


  1. というかそもそもミシュランのバイク用タイヤはある程度暖めないと効かない傾向があるが。

  2. 給油記録を確認すると、最後は2019年8月。およそ2年半前のガソリンということになる。ヘタすりゃ腐ってるよな。前述のとおり保管状態が良かったからなのか、キャブ詰まりの兆候もなく問題なく走れていたけど。

  3. 今まで考えたこともなかったけど、これ10L入らないバイクだったらどうなるんだろうか。CT125でガス欠することなんか考えられないが・・・。