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パジェミフォグ(3) - ライトポッド取付

フォグライトの後付ライトポッド(最近はこう書かないとビルドインフォグランプと区別が付かない)をパジェロミニに取り付ける。

KOITO FL-141YS

初期型の所謂「丸目」パジェロミニなので最近多いLEDフォグだとそこだけ浮く。なので昔ながらのカットレンズでイエローのフォグの方がこの車体には似合うだろうと。

www.monotaro.com

横型で低いタイプもあるがこれじゃ低すぎて上側を吊して固定できない。せっかくそのためにグリルガード取り寄せて苦労して取り付けたので有効活用したいよね、ということで丸形になった。そしてなにより、国産の小糸製作所製だ。下手な中華ノーブランドより信頼性は高い。なのに2個セットで4500円程度とリーズナブル。文句のつけどころが見つからない。

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こんな感じで固定する方針。

このキット、ライト本体二個の他にスイッチとヒューズケース、ちょっとした配線が付属している。スイッチは引っ張ってON押し込んでOFFのものだが、ストロークが大きくて無骨。そして付属のマニュアルが、まぁすごい。

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使用されている書体、イラスト、印刷のかすれ具合などなど、昭和の香りが半端ねぇ。「昭和70年代ぐらいに生産されてそのまま在庫として倉庫の中に眠っていた」とか説明されても納得してしまえる・・・いやまさか本当にそんなんってのはナイだろうけど(小糸製作所のWebサイト上からはこの製品情報を見つけられなかった)。

ステー加工

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バンパーにステーをボルト止めするわけだが、キットに付属していたステーは鉄板の端に挟み込んで固定するタイプのもの。トラックのバンパーだとか昔の乗用車ならバンパーとフロントグリルとの間に隙間があるのでこれで固定できるかもしれないが、パジェロミニにはそのような隙間が無い。
汎用の金具を流用することを考えたが、キットのステーの挟み込む部分を取り外して、2カ所穴を開けてやれば流用できると気がつく。

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M6のボルトを差すのでステー側は一回り大きいM7になるようにステップドリルで広げる。
バンパーと接触する部分に付いていた当てゴムを、これまた穴開けしてそのまま流用。 ステーに付いているエンボスに合わせて楕円に開けようとしたが途中で面倒くさくなった。ちゃんとやろうと思うとリューターで削らないと無理そうだが、くそっ寒い中作業するのがおっくうになってしまった。

バンパー穴開け

車体側、つまりバンパーを穴開け。

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精度を要求されるわけではないが、ステー側の穴の幅には合わせる必要があるので現物合わせで位置決め。

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穴開けは簡単だが、いよいよこれで後戻りできなくなりましたね、と。

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穴開け後の切削面にはさび止めとしてタッチアップを塗っておく。さび止めなのできれいに塗る必要はない。

ステーのボルト締結

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M6のボルトとナット、バンパー裏側は大きめの座金を当てる。すべてステンレス製をチョイス。

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はじめはバンパーにあいたルーバーから手を入れようと思っていた。しかしギリギリ指先は届くがボルトと座金が保持できず締結不可。アンダーガードを外せば下からバンパーの裏側に余裕で手が届くということに気がつくまで20分ほど時間を無駄にする(笑)

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無事ステーの固定が完了。ステーの左右位置が微妙にズレているが、遠目からはわからんだろ。
左右の首振りについては点灯できてから微調整を行う。ステーの穴を大きめに開けているので多少左右の振りは調整がきくし、ステー自体がそもそも左右調整がきくようになっている。

この状態でフォグを取り付ければ・・・

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お、なかなか良い感じじゃないですかコレは。

吊下げ金具

ライトポッドを吊り下げるための金具はわりとなんでもいいというか、そんなに難しいもんでもない。

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ホームセンターで買ってきたこの手の金具を巻く。

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こんな感じに。薄いゴムシートを間に挟めば滑ることもないだろ。

ライトポッド側にちょうど良い感じに固定できそうな部分が無いので適当に穴を開けてビスを通せばいいだろう、と。

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浸水しないようにパッキンなりなんなりを挟み込む必要はあるだろうが、一個2300円程度のものなのでそんなに複雑な形状はしていないはずなのでなんとでもなるんちゃうか、と。まだ中を確認してないけどね。 ブレ止めなので固定位置は可能な限りライトの上側が良い。ライトハウジングの内側はそのままリフレクタとして機能するはずなので、差し込むビスは出っ張りが少ないタイプが良かろう。

ハウジングに穴をあけるため、レンズを外す。が、

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あっれぇ?思いのほかしっかりした作りになってるー

ハウジングの内側に独立したリフレクタが入っている。樹脂製でメッキ済みなので反射効率が良さそう。
いや、それは良いのだが、リフレクタがかぶせてあるのでハウジング側に穴を開けることができない。リフレクタをハウジングから外そうにもバルブの固定している部材と共にハウジングにリベット止めされているのでちょっと簡単には外せそうに無い。

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断面図にするとこうなる。
リフレクタはハウジングとはカーブが異なり、ライトの外周側の方がハウジングとの間に隙間が大きくなる。この隙間はおそらく中空だろう。この隙間に良い感じに吊り下げ金具を止める何かを埋め込めるのがマストなんだが、そのためにはリフレクタを外す必要がある。
うーん、正直ちょっと舐めてた。小糸製作所の中の人ごめんなさい。

さて、どうしたものか。

1. 慎重&丁寧案

中心にあるリベットをぶち抜いて外し、リフレクタを取り外したのち、ハウジングに穴開け、リベットの代わりにビスで固定する。

f:id:obally:20220111225946j:plain キモになるのがリベットの抜き方だ。薄い鉄板やアルミ板などを固定する普通のハンドリベッターのような真ん中に穴が空いた奴ならドリルで抜けるが、これはもっと頑丈なハンマーで叩いて頭を潰して固定する奴なのでドリルで抜くのは苦労しそうだ。元々強力に締結されているリベットを抜いてしまうことで強度が落ちる、あるいはゆがみが発生する可能性もある。
それにリベットを抜いたとしても、見えない他の部分で固定されている場所が無いとは言えない。リフレクタを傷つけないよう慎重に事を運ぶ必要がある、つまり時間と手間がかかる。

2. 豪快&やっつけ案

ハウジングの上側にあたる位置にリフレクタごと穴をぶち開けてビスを通す。

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ハウジングの内側からドリルで大きめの穴を開けてビスの頭が通るようにしておき、ハウジングの内側にアクセスできるようにする。
リフレクタに穴を開けるということはリフレクタの配光を変えてしまうということだ。表面に穴を開ける程度とはいえ、それがどの程度配光に悪影響を与えるかはわからない。
それよりむしろ、リフレクタを割らないように慎重に穴を開ける必要がある。そっちの方が苦労しそうだ。

3. 「そうきたか」案

バルブ背面のリベットの間のスペースに固定金具ごとドリルで貫通、ライトポッドの背面ぐらいに吊下げ金具を固定する。

f:id:obally:20220112221201p:plain バルブの背面側の固定金具が付いているところは反射にほぼ影響を与えないだろうと思われる。どうせリフレクタに穴を開けるなら、そっち側に穴を開けるか、と。
ただ、吊下げ金具を掛ける位置が当初想定の位置より下の方になるため、「ブレ止め」としての効果はどう考えても低下する、というよりほぼ意味ねぇんじゃねぇかっていう。

4. 「穴開けがダメなら接着すればいいじゃない」案

もちろん、接着剤は強度的に厳しいだろう。金属同士なら溶接がポピュラーだがそんな設備は持っていない(つーか溶接環境が欲しい)。
溶接に近い方法としては「ロウ付け」というものがある。バーナーであぶって溶ける銀ロウで固定するもの(半田付けに近い)だが、貼り付け面をバーナーであぶらなければならない。裏側に樹脂製のリフレクタがあるので影響がデカい。

あ、ナシだなコレは。金属同士を強固に接着可能でさらに耐候性があるような接着剤があればワンチャン、といったところか。

さて、

現状で考えうる方法はこのぐらいだ。どうする?

・・・

結論: 保留!

・・・

問題の先送りとも言うが。

現時点で固定してみたところ、案外しっかりとりついているように思う。もちろん固定面が座金程度なのでどうやってもブレが発生することは押さえられない。だが、ここで足踏みしていても話は進展しない。他の部分でも課題が出てくるかもしれないし、なによりまだ解決策が出ていない大問題・・・エンジンルームと車室内の渡し配線・・・が残っている。ぶっちゃけこれが解決しないことには点灯すらできない訳で。
ということでブレ止めについては置いといて配線関連を進めることにする。

次はエンジンルーム内の回路の配線を行ってテスト点灯できるところまで進める予定。