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パジェミフォグ(2) - スイッチと配線検討

パジェロミニフォグランプを付けるに当たってぼちぼちと部材集めを行っていたが、今回も悩みの種がやっぱりスイッチ。

ノーブランドスイッチの解析

パジェロミニでもスイッチ選びに悩む。他の車メーカーであれば「純正風スイッチ」とか「純正スイッチ」そのものズバリが入手できるが、三菱向けはもう手に入らない。

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スイッチを付けるなら、「おそらく純正でもこの位置になるであろう」というステアリング左側のノックオフ部分。この蓋みたいな部分を外してそのままスポッと入るものがあれば良いが、もうモノタロウですら純正スイッチが出ていない。純正でなくても、シーソー式でLEDインジケータが付いていて、それっぽい形であれば良いんだが。

ということで、なんとなくソレっぽいこれを購入。

正直5個も必要ない。けど5個セットしか無かったし、インジケータがグリーンでフォグのピクトグラムが入っていて、良さそうな形状がこれしかなく、一個単位で買えなかったから仕方が無い。

で、当然ピンアサインなんて付属していない。以前NM4用に捜したノーブランド品は一応配線例っぽい図が付属していたり、なんなら商品画像として記載されていたりしてたものだが、それすらない。
端子は4極で普通に考えればそんなに難しい配線にはならないはずだが、テスタをあてたり9V電池を繋いでみてもいまいちよくわからん。

しばらく悩んで、それじゃ埒があかないので、もうバラして内部配線を直接見てみることにした。5つもあるから余裕だね。レッツ・ハック!1

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うん、やっぱりそんなに複雑なことはしていないのだが、スイッチのバネがインジケータの接点になっているところが合理的だな、と。LEDにはちゃんと抵抗が挿入されている。内部回路を図に起こすとこんな感じ。

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ピン番号はついていないので勝手に割り振った。スイッチ底面のピン側を正面に見た状態。
開閉は通常通りとして、残った2本のどちらかをGNDに短絡するかで「常時点灯」と「ON時点灯」両方に対応している。

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こういうこと。

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9Vを掛けて明るさを確認。まぁこの程度の光量なら問題ないだろ。

配線図

スイッチが判明したことで全体の回路図が書けるようになった。

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フォグランプへの給電はバッテリーからリレーを経由して行うが、リレーの駆動は車室内のイルミネーション(メータやスイッチなどの照明)から12Vをスイッチへ引く。フォグランプを点灯させる際には車両の灯火と連動しなければ車検に通らないが、前照灯(ロービーム)から引っ張るのではなく車幅灯(スモール)が点灯した状態であれば良い。というか、前照灯を消した状態でフォグを点灯させたい場合もある。それなら車内イルミから引っ張った方が楽(拾える端子が多いはず)、とのことだ。

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イルミの配線は頑張って捜すしかない。メータパネルへ伸びている配線はわかりやすいハズなので最悪はそこから拾うか。
エンジンルーム内はフレームグランドがとれる箇所が多々あるため、フォグ給電のマイナス側はフーレムグランドに落とす形で問題は無いだろう。実際にやってみて、よっぽどGNDが弱い(抵抗が大きすぎる)ならそのときにバッテリーマイナス端子に繋げば良い。

車室内へのアクセスが未定

今回の配線でキモになるのはこの部分。

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つまり、エンジンルームと車室内を通す部分。バイクだとスイッチへの入力(12V)やフレームグランド(マイナス極)として拾える部分が少なく、さらに防水性を考慮に入れるならシート下などから3極分をひとまとめにするのが確実性が高かった。今回はスイッチへの入力はイルミから拾えるし、インジケータのマイナスはそこら中にあるので、この「渡し」に必要なのはスイッチONでリレーコイルへ12Vを送るための1極分で済む。

だけど、「渡し」配線本数を減らしたのは合理化のためではなく、エンジンルームと車室内の間の配線をどこを通すのかをまだ決めかねているからだったりする。

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エンジンルームから配線を通す場所としては、既設で通っているこの位置が確実だろう。この高さ(吸気インテークとほぼ同等)ならよっぽど深い水たまりに突っ込まない限り車内に浸水する(そのときにはエアクリーナーに浸水してそれどころではない)ことは無いだろうが、既設の防水処理を剥がす必要がある。樹脂関係が劣化している20年落ちの車両なのでコーキングをやり直すぐらいの覚悟が必要になりそう。素人の自分がそこまでがっつりいけるかどうか。
他の場所に穴を開けてというのもプランのうちの一つではあるものの、さらに大工事が必要になるため現実的では無い。
車体側に加工したくないのなら助手席側のドアのパッキンに挟む(すでに車外温度センサの配線を通している)という手もお手軽だが、それなりに細い配線でないとドアパッキンの隙間が広くなり防水性は低下する。
これらはつまるところ、作業する際の「覚悟」の問題だけって事。

作業を進める現状での障壁はこれだけで、実施していけばどうせ想定外の状況が出てくるはずだ。部分的にでも作業しながらひとつづつやっていかないと進まない。

残作業

残りの作業としては

  1. ライトポッド取付(固定)
  2. エンジンルーム内配線
  3. 車室内(スイッチ取付)と配線
  4. エンジンルーム - 車室内の渡し配線

こんなところか。目立って変化の大きいライトポッド取付から進めてモチベーションを保持していこう。


  1. 「ハック(hack)」の元々の意味は『ぶった切る』『たたき切る』といった意味がある。「ハッキング」の由来の説はいくつかあるようだが、そのなかの一つに『鉄道模型の配線を改造するとき、不明な配線をチマチマ配線図を追っかけてお行儀良くやるのではなく、大胆にぶった切って繋ぎ直す様からきている』というものがある。これは工学社発行の「ハッカーズ」からだが、今回は文字通りスイッチのケースをリューターでぶった切って開けているから由来はともかくHackで間違いないよね。