配線作業が一通り完了したその足で光軸調整を行うために街灯の無い山間部を実走して調整。
都合の良いことに(?)降雪が強くなって実際の使用状況に近い状況下で確認できた。
左右方向の光軸
フォグランプはそもそもワイド配光なので左右の首振りの調整はあまり意味が無いが、あまりにまっすぐになっていないと車検に落ちる可能性がある。特に対向車側に振るのは向けるのはマズい。
特に右側が外に向きがちだったので、一旦アンダーガードを外してステー自体の向きを正面に向けるようボルトを緩めて修正。
フォグランプの配光が横方向でセンターの基準が無い。しょうがないのでライトハウジングの縁とグリルガードが平行になるようにセット。
上下方向の光軸
上下の角度は左右で合わせたかったので、ライトの上下方向に拡散している光の線を基準に左右を合わせた。
車検に受かるかどうかはつまり保安基準を満たしているかどうかにかかる訳だが、適用される保安基準は車体の登録年度よって変わってくる。灯火類に関しては平成17年(2006年)の前か後かが一つの区切りになっている。自分の初代丸目パジェロミニは平成10年度登録なので平成17年以前の基準を満たしていれば良い。
単純に灯火類の保安基準を調べると現行の基準しか出てこないが、現行と平成17年度以前の基準の違いをわかりやすくまとめたページがあった。
フォグをスモール連動にしたのは保安基準をクリアできないからだと思い込んでいたためだが、あらためて調べ直したら連動させる必要はないみたい。まぁスモールでもONのままキーを抜くと警告音が鳴るので消し忘れ防止という点で有効ではあるから良しとしよう。
要点をまとめると、
- フォグの中心がヘッドライト(ロービーム)の中心の下にあること。
- ホワイトまたはイエロー
- 同時点灯が2灯以下であること
- 10,000カンデラ以下であること
- 他の交通の妨げにならないこと
これだけ。特に設置位置は現行よりかなり緩いが、その代わり光量制限が課されている。
光量は3000カンデラなのでクリア。それ以外も写真の通り見たままだ。
唯一「他の交通の妨げにならないこと」というのが気になる。左右の振りで可能な限り正面になるようにしたのはこの項目を気にしてのこと。さらに光軸の上下方向も対向車を眩惑しないよう水平以下にすべきだろう。
しかし実際に走行しながら思ったのは、この程度の光量で水平に向けて(遠くを照らそうとして)も灯火の恩恵をほとんど得られないだろうな、ということ。
フォグランプ=霧灯の役割は、霧や雪が反射して見づらい前照灯(ハイ/ロー)の代わりに透過しやすい波長成分の光を投射することにある。照らしたいのは、主にロービームが照らす範囲の路上の(圧雪で白くなっている)凹凸と、ハイビームでないと照らせない遠くの標識だった。
壁の近くから照らすとわかりやすいが、フォグランプはワイド配光が基本だが、このライトは水平に横長のスポットになっている。この横長の細さでは遠くを広く照らすことは難しい。となるとやや下向きにして路面に向けた方が良い。フォグのスポットエリアはロービームよりも範囲は狭いが、ロービームの上端ぐらいにスポットがくるような形が一番視認性が高いと感じた。それでもスポット以外の拡散光はかなり広く出ているため、遠くの標識は十分見えるので効果はある。
合計80kmほど街灯の少ない山間部を走行と調整を何度か繰り返し、現状での調整結果はこうなった。
フォグ(+スモール)のみ
フォグ(+スモール)+ロービーム
フォグだけではやはり暗いので、写真のような夜間ではロービームを併用することが前提だろう。拡散光でロービームの範囲外を照らしてくれるので補助灯としても十分機能する。昼間の濃霧ではロービームすらも落としてスモールとフォグだけ使用することもできる。
やっぱりインジケータがまぶしい
しばらく運転してみて感じたが、インジケータLEDはまぶしいというより目障りに感じてきた。
いくら消し忘れ防止のために明るい方が良いとはいえ、周りが暗い夜だと明るすぎた。運転席に座った自分の目線からだとステアリングホイールとライトレバーの奥に位置することになるが、ステアリングを切ったりライトを操作する度に目に入ったり消えたりするのが邪魔くさい。直接目に飛び込んでくる光だけで無く、反射してサイドウィンドウやフロントウィンドウに緑色の光が映り込む程度には明るい。スイッチ自体の操作感は良いので光量だけ調整できたらコスパ最高なんだが。
単純にLEDの光量を落とすならLEDの前に挿入されている抵抗を大きな物に変更することが考えられる。ただし、スイッチの外、つまりスイッチの1番ピンに抵抗を入れてしまうと、リレーに送られる分に抵抗値が加算されてしまうので、スイッチを分解して今付いている抵抗を大きな物に置き換える必要がある。
スイッチを分解して抵抗を入れ替えるのは骨が折れそうだ。スイッチの解析の時にはナイフとリューターでケーズを切ってバラしていたが、ケースは一度組んだら外さない前提になっているようで、バラした後に使えるように戻せる気がしない。
単純にインジケータを点灯しないようにするだけならスイッチからマイナスに落ちているピンを抜けば良い。平成17年前の車両なので、車内にインジケータは無くても車検は通るが、無いよりはあった方が良いのは間違いないだろう。Firestormに付けたようにもっと暗いインジケータを別に付けるのもアリっちゃぁアリだけど、バイクと違って後付で良い感じに収まるインジケータはあまり無いんだよなぁ。点灯するだけでインジケータ単機能で両面テープで貼り付けるだけの簡単設置、みたいなイイもん無いっすかね?
とりあえず簡単な対処としてはインジケータに光量を通すようなスモークのステッカーを貼ってしまう事だろう。
それ専用の物が有ったりしたので買ってはみたが、要するにスモーククリアのテープみたいなものがあればなんでも良いはずなんだな。その“みたいなもの”が他に見つからなかったって事で。
貼り付け前
貼り付け後
普通のイルミよりすこし明るいぐらいまで抑えることが出来た。これでいこう。
とりあえずこんな所か
長かったフォグランプ取付も一応の完成ということで、実用しつつ様子見のフェーズに移行。
今のところの気がかり、というか引っかかってるのは、フォグのブレ止めを付けられていないということで、せっかく苦労して取り付けたグリルガードの意味がなく、ただの飾り状態になっていることですわ。
現状でライトポッドが振動でぶれている様子は無いので、「そもそも必要だったのか」「何のためにつけたのか」という話になりかねず・・・。
今後どうにかしてブレ止めとしてグリルガードに吊す形にはもっていこうと思っている。ライトのブレそのものだけではなく、ボルト2本で止まっているだけのバンパーにかかる負荷を軽減するという意味も無くは無い。
Bluetoothカーオーディオ、マッドフラップ、スマホホルダ関係など、とりあえずパジェロミニに対して「これは絶対欲しい」という最低限やっておきたかったカスタムはほぼ終わった。あとは「有ると良いよね」とかそいういう追加装備になるので、時間と資金面で余裕ができたらボチボチ進めていく。