途中で放棄していたパジェロミニのフォグランプ取付、書けるタイミングで小出しにしておかないと。
フォグランプを取り付け⇒グリルガードが要る?
パジェロミニにフォグランプを固定する方法として、前期型用の純正オプションのフォグランプの固定方法を参照しようと調べていたが、純正フォグが付いている写真にはかならずグリルガードが付いていることがわかった。知り合いの前期型の元オーナーの話を聞いたところ、ライトポッドをバンパーにボルト止めすると同時にグリルガードにぶら下げる形で固定するためとのこと。つまり傾いたりビビりが発生しないためのもの。固定するバンパーはフレームのように硬い物では無く、言ってみれば薄い鉄板。確かにこれだけでは振動でビビりが発生するだろうし、最悪は根元からもげて外れることは考えられる。ということは社外フォグをつけるにしてもグリルガードが必要になると考えられる。
しかし今更オプションのグリルガードなんて入手できるんだろうか?
純正グリルガード(スチールパイプ型)
あった。
中古パーツのチェーン店 アップガレージにて発見。純正のフォグランプがセットになった物もあったが、迷っているうちに出品が無くなってしまった。これはもう時間をかけられない、ということで見つけたグリルガードを即取り寄せ。近くに店舗があったので店頭受け取りができたが、その店舗までの輸送費用が発生する。
グリルガード本体は2700円、輸送費用が2500円。まぁ、この部分だけは費用を考えてもどうしようもない。バイクのパーツで中古品というのは自分としてはあり得ず、純正が無いなら代替品を探すのだが、このパジェロミニは20年落ち以上で代替品すらすでに存在しないため致し方が無い。
取付
説明書も付属品も無いので手探りで進めるしか無い。とはいってもパジェロミニのカスタム情報量はかなり多いため、「何をすれば良いか」はすぐにわかる。
ただ、その手間まではやってみるまで掴めないわけで。
バンパー外し
ホーンを交換したときにフロントグリルを外したのは簡単だったので、わりとそんな程度の手間かと軽く考えていた。
- 左右のホイールハウス内のカバーのスナップボルトを外す
- 左右のウィンカーのカプラを抜いて樹脂バンパーを外す
- センターのスチールバンパーの左右のスペースにグリルガードをボルト止め
- 樹脂バンパーを付けてウィンカーカプラを付ける
- ホイールハウス内のスナップボルトを戻す
箇条書きにするとだらだら長いが、結局外してつけるだけの簡単な作業。
ところが、
ネジが錆びててガチガチに固着してしまっている。
プラスのビスをはずそうにも錆で固着しているだけでなく、そもそもビスの上からホワイトが塗装されていて山が埋まっており、ドライバが入らない。この塗装は元々そうなのか補修のため後から塗られた物なのかはわからないが、前者だとするとこの「ホワイトスキッパー」にはそもそもフォグ(グリルガード)を後付けできない仕様ってことになってしまうので、おそらく後者だろう。
クレ55-6、ラスペネ、ネジザウルスなど考えられる手段は尽くしたが、最終的にどうにもならず、このネジはついたまま作業を進めた。幸い、他のボルト(ホイールハウス内のカバーを外した中にある物含む)を外した状態ならバンパーの弾性を利用して広げることが可能だったので、なんとか隙間をつくって開ける。
ところが、ネジザウルスで回そうとしていたらの頭が削れてしまい(それぐらい劣化が進んでいてボロボロになっていた)、作業を進めるにつれてバンパー側の穴も広がっていき、最終的にネジの頭をすり抜けて外れるようになってしまった。
外れてしまった物はもうしゃーない。あとで考えよう。
他にもネジ山が潰れた物が何本かでてきたので、適宜ステンレス製のキャップボルトに置き換えている。
ネジ山の錆
なにはともあれ、左右の樹脂バンパーが外れたので、アンダーガードを外したらグリルガードを4カ所のボルトで固定するだけ。
って、思うじゃん?
車体側のネジ穴が錆でボロボロに腐っておりボルトが効かない。
新車の状態であればネジ山は残っているのかもしれないが、このネジ穴を塞がない状態で長期間たってしまったため、ネジ穴の山が錆で腐食してネジの体をなしていない。
これが上側2カ所だけであればまだよかった。反対側をナットで締結できる。
この下側のネジ穴は反対側はフレームに接して裏側が塞がっているのでナットを入れられない。さて、どうしたものか。
タップ立て、失敗
『ネジ山が死んでるなら、タップ立てればいいじゃない』
タップ立て?・・・あぁん?そんなもんやったことねぇよ?
でもやるしかねぇんだよ・・・
ホームセンターにてタップ立て購入。一緒に切削油のスプレーも。
まず腐っているネジ山をドリルで削る。そして切削スプレーを吹きながら1~2サイズ大きいタップでネジを切る。
上側2カ所でおためし。うまくいった。この調子で下側2カ所を・・・。
タップが届かないんですが・・・
「タップの延長」みたいなものが無いか探すが見つからず。別のタップハンドルで柄が長いものがあったので購入。一応タップの先端は届くものの、ネジをきっていくと最後までネジが切れるか微妙な深さに。そして力のかけ方がズレて「グニッ」←ネジが潰れる感触
はい、終了。
パトラッシュ、もう疲れたよ・・・。
無理矢理なんとか締結する
ネジ山が潰れてしまったので固定の役には立たない。再チャレンジするならさらに太いサイズのタップを立ててボルトも太い物を選ぶことになるが、それも失敗したら、次はグリルガード側の穴を広げてさらに太いボルトを・・・これじゃ一向に終わらなさそうな予感。
そんなことを考えながら車体側を見ていたら、横の隙間からなんとかソケットが入るんじゃ無いか、と思えてきた。短いボルトではナットを通せないが、長めのボルトなら指が届くのでワッシャーとナットを通すことができそう。ボルトにナットが入ったら長めのソケットを差し込んでボルト側を回せばいけるんでは?
つまり、
おっしゃぁぁぁぁぁ!!!!勝ったぁぁぁぁ!!!! (何が)
安物だがモノタロウでディープソケットのセット買っといて良かった。これじゃないと裏側からボルトの先端まで届かないところだった。
バンパー固定ビス タップ立て
グリルガードが付いたところで先送りしていたバンパーの固定ビス。
錆で完全にビスもネジ穴も終了状態なので、これこそもうタップを立てるしか方法が無い。が、なんどかやり直しているのでもう大丈夫。
残っているビスの頭をグラインダで削って、埋まっているビスをドリルで抜く。
で、タップ立て。
ビスが硬くてドリルの刃が逃げて穴がすこしズレたが、ネジ山自体は効いているのでOK。
隙間埋めの蓋
グリルガードを取り付けたので、グリルガードの穴を塞いでいたキャップ?カバー?が付けられなくなった。このままではみっともないしゴミがたまるので、カバーをグリルガードの形に切って穴埋めが必要。
しかし、とりあえず現状はこのままにしておいて、本命のフォグランプを取り付けた後に行う。
あぁ、そうだった、これをつけるのが目的では無くてフォグランプを付けることが最終目標だったんだ・・・。
旧車いじりは錆との戦い、か?
予見はしていたがここまで錆に悩まされるとは思っていなかった。
フォグランプを取り付けるための前準備としてグリルガードが必要になったが、準備段階でこれって正直どうなんだ?
で、今回更新したこの記事、実は6月~8月にかけてロングスパンで行った作業内容になっている。部品の脱着の確認、グリルガードの発注から購入、錆びたネジの対処とケミカル購入、タップ立ての準備と工具購入、実作業で取り付け完了まで終わった時点で記事をまとめる気力が無くなってしまったのが原因。CT125のカスタムが大方終わってFirestormのフォグランプ取付が進んでやっとパジェロミニ弄りを再開するモチベーションが戻ってきた。
まぁ基本的にうちのBlogは作業が落ち着いてから総括として記事を更新しているので通常運行ではあるんだが、今回はちょっとスパンが長すぎた。
本当は吹雪で視界が低下しがち(そのためのフォグなので)冬までに終わらせたかったのだが、今年はいろいろと予定が立て込んでしまった。そうこうしているうちにフォグランプ自体も当初予定から変更することにしたりと内容も変わってきているので、改めて作業を進めていく予定。
おまけ
おわかりだろうか
フロントグリルが付いていませんね。
グリルガードをつけるとフロントグリルが付けられない。
ええ、グリルガードを外してフロントグリルをつけてからまたグリルガードを取付けることになりました。
あー地味にめんどくせぇ・・・。