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バイクにナビ付けるよプロジェクト(3) - ともかく外部バッテリを仕込んでみるよ編

車体から電源を取るためには当然車体側の改造が必要。
なので、手っとり早くAQUA BOXに外部バッテリも格納すれば、ケーブルレスで使えるので逆に便利かもしれない。

ということで、手持ちの外部バッテリーでは一番コンパクトなeneloop スティックブースターを使ってみることにする。

あ、お約束ですが、一応。

※警告:以下の内容はナビ本体の故障の原因になったり、最悪発火の危険性が伴う工作です。真似して何かあっても、私は一切責任を持てませんのでご了承ください。

eneloop スティックブースター

SANYO eneloop USB出力付ハンディ電源(単3形2個セット) KBC-D1BS

SANYO eneloop USB出力付ハンディ電源(単3形2個セット) KBC-D1BS

SANYOのeneloopスティックブースターをAQUA BOX Wに入れる。
リチウムイオン系バッテリはいくつか持っているが、スティックブースターは充電済みの単三型eneloopを二本(2.4V)入れることで、USBの電圧(5V)に昇圧して供給してくれる。eneloopの容量が低下しても、別に持ってきたeneloopに入れ替えれば継続して使える。eneloopは対応機器が多い二次電池なので使い回しがしやすいし、比較的入手性が良い*1ので、これさえ対応しておけば出先でもなんとかなる。

※スティックブースター自体はアルカリ電池に対応していないようなので注意。


手持ちのジャンクUSBケーブルを改造する方針で、とりあえず接続テストをしてみたのだが・・・

PC接続モードになる

nuviは普通のUSBケーブルでPCに接続すると、自身をマスストレージモードとして起動してしまう。

俺ははじめ、単純にPCからの接続要求を認識して自身のモードを変えるものだと思っていたので、「電源供給しかしないホストに接続したら自動でナビとして起動するだろう」と思っていた。ところが、どのケーブルを使ってスティックブースターにつないでもPC接続モードになってしまう。

調べてみると、USBコネクタのハードウェア的な接続によってモードを切り替えているとの情報が見つかった。

解りやすい説明がこちら。
おもしろバンコク日記 - Garmin nuvi 200W用外部電池駆動ケーブル


USB mini-Bプラグにはシールド(外側のフレーム)の内側に5本のピンがある。標準仕様のUSBは4本だが、1本「ID」という端子が追加されている訳ですな。

Wikipedia - Universal Serial Bus - ピン配置

この「ID」ピン(4番ピン)が開放(未接続)だと『リンクモード』、「GND」(5番ピン)に短絡していると『ホストモード』として認識されるらしい。

  • リンクモード=「俺はPCにぶら下がって動きますよ」
  • ホストモード=「俺は単独で動作っていうか俺の下に機器がぶら下がりますよ」

まぁ、nuviにぶら下がるUSB機器は存在しないが、とにかく、このモード切り替えを利用していると。

で、この規格(USB mini-A)に対応するコネクタは少ない。

そもそもUSB mini-Bコネクタを持っている機器は、ホストモードで動く必要が無いものばかり。あったとしても、mini-Bソケットは使わずUSB mini-Aソケット、最近だとスマートフォン等は、ほとんどUSB Micro-A/B(OTG)に移行してしまっている。
よって、mini-Aプラグ自体がまず流通していない。


・・・ってか、昔同じようなことで悩んだ記憶があるんだけどなぁ。すっかり忘れてるなぁ。

USB mini-Bコネクタ改造

さて、無いならどっかから流用するか作るしかない。
nuvi1460に付属している電源アダプタ(ACアダプタとシガーソケットアダプタ)のプラグは当然使えるはずだが、さすがにこれをブッた切って使うにはコストが高すぎる。

そこで、適当なmini-Bプラグをバラして、ID-GNDを接続してみることにする。


100円ショップで買ってきたUSBケーブル。こいつのプラグの根本をひっぺがしてみた。


えっさほいさ、と。


根本に4本分しかでてきてない。つまり使う必要のない4番ピンが無い。こいつはだめだ。


次。



これもダメ。


こんなことを深夜1時すぎにプラスティックの削り屑に埋もれながらやってみたのだけど、手持ちジャンクをあと2本バラしたがやはりダメ。


いっそバラしたプラグのピンを裏側で結線するって手もあるが、下手をすると本体側コネクタを痛める可能性があるのでやりたくない。

・・・っていうか、すでに根本に5本でてるコネクタ自体が一般的に流通してねぇんじゃねぇのか?特に100円ショップに出回るようなプラグの場合、極限までコストカット*2してあるはずだから、ちょっとしたピンもオミットしている可能性は高いと考えられる。


さて、どうしたものかね・・・

結論:買ってきた方が早い。


このパッケージで、どこで買ったかわかる人にはわかると思うけど。

クニ産業株式会社

パッケージの外から、ちゃんとピンが5本でているのを確認して選んだ。一つ300円と高めではあるけど、はじめからこれを選んでおけば間違いない。ちょうどUSB標準Aプラグもあったんで一緒に購入。これもケーブルに使う。


それから、スティックブースターをAQUA BOX Wに入れる場合、単純に納めようとするとUSBコネクタ分だけ幅が足りない。
そこで、L型のコネクタを利用して長さを折り畳む。

pocketgames PDA秘宝館 » Blog Archive » pocketgames直営オンラインショップ閉店のお知らせ

情報提供: @ さんに感謝!

この手の細かい部品については、下手に自分で作るより、既製品を買った方が強度的な面で安心。

nuvi - 外部バッテリー間接続ケーブル作成



USB mini-Bプラグの中身。


USB Aプラグ。コネクタ外皮をかぶせるためか、シールドが長かったので、短く切断。

写真の時点ではジャンクUSBケーブルの切れ端を使うつもりだったが、堅くて取り回しが悪いので、普通のビニル被覆線に変更。



写真の下側から上にむかって1番〜5番ピンになる。
1番ピンが電源プラス(Vbus)、5番ピンが電源マイナス(GND)。線の色をプラスマイナス逆にしてたな・・・。4番ピンを曲げて、5番ピンに短絡、電源ケーブルと一緒に半田付け。ちゃんとやるんならホルマル線で引っ張るんだろうけど、めんどくさいのでこれでいいや。
写真だと小さすぎて見えない。iPhoneの解像度だとこれが限界。


反対側のUSB標準Aプラグ側も1番が電源プラス(Vbus)、4番が電源マイナス(GND)。mini-B側の色を取り違えていたのでこちら側も同じ色で半田付け。

これでnuviに接続してちゃんと充電、ホストモードで動作していることを確認。


物理的に強い力が掛かることは無いだろうけど、念のため接続部分をホットボンド(グルーガン)を盛って補強しておく。


反対側も同様に補強。2本の線をよじって完成。
ホットボンド マジ万能。

AQUA BOX Wに納めてみる

では、仕上げ作業。



こんな感じで斜めに納める。



前回、「上げ底」として買ってきたウレタンの残りで、バッテリーが動かないように「詰め物」を作る。

本体側プラグをどうやって固定しようか悩んだ。PDAの充電クレイドルのようにプラグを生やそうと思ったが、電源コネクタを直接柔らかい「詰め物」に固定するとぐらついて本体が装着しにくいはず。



そこで、プラグ側を手元にあった適当なタカチのプラスティックケースを台として、ここに生やしてみた。高さ的には「詰め物」の高さとほぼ同じでちょうどいい。もちろんプラスティックケースの中をホットボンドでがっちり固定。台からプラグの根本は5mmほどでるようにしてある。



「詰め物」を台の形に切断して納めてみた。ぴったり。



もう一枚、5mm厚ウレタンのシートをかぶせて、プラグの高さと全体の高さをあわせる。



通電チェック。ちゃんと充電表示されている。5mm厚シートの下に、取り付ける際のガイドを付けたが、柔らかすぎる。そこで・・・



10mmの隙間を作った。ここに・・・



10mm厚のウレタンを差し込んで、nuviの下側とツライチになるようにする。これは本体をセットする時のガイド代わり。
「詰め物」と接触する部分を接着。角を丸めることでふたを閉めたときに干渉しないようにした。

このパーツだけ色がグレーなのは、この色しかなかったから。


ガイドの厚み分で5mm厚シートをカット。



nuvi1460を装着した図。我ながら上出来だ。



蓋の角と干渉しないように丸めた、というか角を落とした部分。削りすぎるとガイドとしての意味がなくなるので慎重に調整した。
このガイドがあることで、nuviの画面がAQUA BOXの窓の真ん中にくるようになっている。


翌日、最終チェックのため、金華山ドライブウェイに走りにいくことにした。

つづく。

*1:さらに、新品購入時に充電済みなので、買ってその場で使える

*2:まぁ、材料的なコストカットだけでなく、不要なピンを出さないことで、組立作業者がミスする可能性を減らす→教育コストのカットという効果もあるだろうが。