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BUCK Lightning HTA-1 170FLBK

細い。

Nobleman Carbon購入時、送料の問題*1やらなんやらの都合上、候補落ちとして目を付けていたこいつを一緒に購入。完全に勢いでさぁね。

Buntamを食品用として、他の食器といっしょに入れることを決めていたので、Noblemanのバックアップにでもしようかと。

(まぁ今やNoblemanがバックアップになってるんだが)

バックアップと言うにはちょっと毛色が違いすぎる、と言えなくもないが。

ちなみに完全にカタログ落ち。国内の販売店にはまだ在庫は少し残ってるようだ。

レビュー



Noblemanと一緒に。

古いモデルなので、パッケージの柄がちがう。アウトレット(在庫処分品)として売り出されていたもので、既存のBuckの雰囲気とはちょっと違う感じのデザイン。

最近市場に多いミリタリー(タクティカル)風でもなければ、オーソドックスでもない。なので「あまり人気がなかったから売れ残ってるのかなぁ」と思っていたのだが。

写真では違いがわかりにくいが、ハンドルもブレードも、他のものよりかなり細く感じられる。よく言えばスリム、悪く言えば華奢。華奢な印象を受けるのは見た目だけで、実際に手に取ってみるとハンドルの厚さなどもあってカチッとした印象に変わる。

カラー・グラフィックバリエーションが何種類かあり、また、この「HTA-1」よりも一回り大きいサイズのモデルもある。さらに後継モデルと思われる「HTA-2」もあって、どういうシリーズ形態になっているのかいまいち把握できていない。


ブレード。

例えるなら「笹の葉型」という表現がぴったりくるブレード形状で、艶消しのコーティングがされている。黒染加工?
サムスタッドは現行のキノコのような形とは違う円筒型。通販ショップの画像などを見ると、三角形の使いにくそうなものが未だに掲載されているが・・・やっぱり不評だったんだろうな。想像するにこの個体は後期ロットだと思われる。スタッドの先端にはチェッカリングが施されている。

オープン時、ブレードの背がハンドルの背よりも外側に出る。ちょうどスパイダルコの共通デザインのような感じ。ピボット側にはサムレストとして滑り止めの刻みが入っている。


実は、台所で袋の開封に使おうとしたとき、誤ってフライパンの底に先端をひっかけてしまい、ポイントが潰れてしまった。そのためダイヤモンドヤスリで削ってポイントを修正している。
ナイフのエッジに他の金属を当てるのは使い方としてはアウトだが、420HCって結構簡単に修正できるんだな、と。




ハンドル。

ハンドル材は黒アルマイト加工*2済みのアルミ。背側のライナーはステンレスのようで無塗装。
ピボットの所の塗装が禿げている(写真では写らんか)が、これは購入時から。この程度なら使っているうちに付いてしまうので、気にしない。


握ったときに人差し指にあたる部分が大きくえぐれており、前述のブレード背のサムレストと併せて効果大。ピタッと感は良いが、個人的にはもうちょっとヒルトっぽくなってて欲しかったな。

状況によってはハンドルの短さだけはどうにもならないだろう。三角形のソングホールがあるので、パラコードと伸縮チューブをあわせてちょっとしたランヤードをつけてみた。


伸縮チューブに通したのはちょっとした思いつきだが、見た目はともかく細身で手軽なランヤードになった。このテクニックは使い回せるな(笑)



ライナーとロック部分。

ライナーロックなので、ハンドルのブレード側に沿ったライナーがロッキングバーとなる。ロックの反対側にはライナーは入っていないが、ハンドル材の硬さを考えれば不要だろう。
焼き入れされた頑丈そうなライナーだが、ロック解除は結構硬い。親指で押す部分には滑り止めのギザギザが。効果はあるがちょっと痛い。


クローズ時の状態。

見ての通り、ロッキングバーに押しつけられたブレードが反対側に寄っている。こいつがちょっとした問題で、オープン・クローズ時にブレードがハンドル材と擦れてシャリシャリと音がする。
ハンドルと接触するのはエッジではなくグラインドの端なので、切れ味に影響が出るわけじゃないが、いずれこの部分のコーティングが削れてしまう可能性はある・・・というかすでに微妙に削れかけてきてる。サムスタッドを強めに押しながら開け閉めすれば擦れないが、それはそれで不自然な操作になる。

Noblemanの記事で「ピボットの締め付けトルクで調整云々」と書いたが、Lightningのハンドルの背にはライナーがぴったり入っているため、微調整がやりづらい。強く締め込んだら滑りが悪くなってしまった。そもそも、ライナーロックバーが硬いのも原因かもしれないが、ともかくこれが不具合なのか仕様なのかは他の個体を見たことがないのでわからない。

・・・いや、いくらなんでもハンドルとブレードが接触しちゃうのは、仕様ではないと思うんだけど・・・。

この辺は使いながらボチボチ微調整ってところかなぁ。


ハンドルが細いのでペン持ちには良さそうかと思ったが、ハンドルの短さがネックで微妙なところ。

正直・・・

失敗だったかなぁ・・・。

個体的な「ハズレ」なのか仕様なのかはわからない。致命的な不具合ってわけじゃないし、初期不良と言い切れないから、なんだか・・・。

質が良くない、と思えばそういう納得もできる。BUCKを昔から取り扱っている某店の店員さんから、「BUCKも昔より質が落ちた」というビミョーなぼやきを聞いた覚えが・・・。ちょうどこいつが出た時期の事だったのだろうか? 少なくとも現行はコレよりもマシだと思うんだが。

そこら辺の残念な点を除けば、スリムで小さめなので、手の小さい人向けには良いかもしれない。女性向けのEDCとしてもいいかもね*3


ともかく、こいつはバックアップのバックアップ*4としてとっておくか、あるいは、台所での包装開封用にぶら下げておこうか。

Spec

  • メーカー : Buck Knives
  • モデル名 : Lightning HTA-1 170FLBK
  • MADE IN : USA
  • ロックタイプ :ライナーロック
  • ブレード素材 :420HC
  • ブレード長 :62mm
  • ハンドル素材 :アルマイト加工済み アルミ
  • ハンドル長(折りたたみ長) :85mm
  • 購入価格 :5250円

*1:ほら「1万円以上で送料無料!」とかあるじゃん? ああいうやつの事。

*2:英文サイトには「black oxide」とある。

*3:日本じゃ軽犯罪法的な意味で無理だけど。

*4:その割にはバックアップより高かったりするけど。