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HONDA NM4-02 (1)

納車から2ヶ月、初回点検を900kmで終わらせて、ワインディングもぼちぼちルートにいれつつ距離をかせいでいる。現在2000km。この程度の距離でレビューもクソもないが、いろいろと初めてなことが多いので、とりあえずインテリア・エクステリア周りからレビュー、といえるほどでもない感想。

発端

まぁこういうデザインで今更どうこういう事でもないんだけど、予備知識無しで2014年の大阪モーターサイクルショーのHONDAブースで見かけたとき、

  • ああ、これ欲しい。
  • でもどうせこのデザインそのままでは出ないだろうな(前例:S2000等多数)。

ということで友人に対してその場では

『まぁこのままのデザインで出たら買うわ俺 HAHAHAHA』

つってよく見たら「市販予定」と書いてあって実際に市販された訳で、でも

『NM4-02が本命だからそれがでるまで買わねぇよ。出たら買うわ』

つってたら、やっぱり出たし、そんなこんなで完全に見た目で選びましたNM4-02。

それまではずっとCTX700 (ネイキッドじゃない方)が気になっていて、その2014年大阪には出展されてなくて(代わりにCTX1000が新発表)、その前はDN-01が気になっていて、やっぱりこの手のクルーザーが前々から欲しかったわけだけど、結局購入まで踏み切った最大の理由は見た目でしょうな。

あと財布の問題ですか。余裕ができたのではなく「今買わなかったらたぶん当分買えない(ローンできない)」というだけで、やっぱり財布はそれなりに厳しいです。ビンボーライダーの強い味方、「IYH」ことローン支払い。
たぶん車買うにしてもこんな支払いすることは無いだろうな。

「さぁ、がんばって5年働くぞ」と。


働くモチベーションができましたね(ニッコリ

ボディ、ポジション、走行感

悲しい庶民の現実はおいといて・・・

こういうアメリカン(クルーザー)ポジションのバイクは初めてで、やっぱり慣れるまではそれなりに時間がかかった。
このバイク見かけほど直線番長ではなく、ちょっとしたきっかけで簡単に倒し込める。なのにフォアードコントロールなのでかなり「不思議な感じ」という印象を持った。
ともかく見た目の印象と実際乗ったときの印象のギャップが大きい。

また、この手のポジションに慣れない自分には、

  1. 停止して足をついた状態
  2. ブレーキをはなして発進、同時に地面から足の裏が離れて、
  3. 加速が順調なのでステップボードまで足をのばして
  4. のばして・・
  5. のばし・・・まだか?!

といった感じに(かなり大げさだが)足を乗せるまでの距離の「遠さ」?、「どこまで足をのばせばいいのか迷う感」を、実は一ヶ月たった今でも感じることがある。もちろん走り出してからはなにも問題はない。
逆に一日乗りまくって慣れたあと、ガレージにNM4を仕舞ってPCXに乗り換えたときの「なにこれステップ近!?」感?も、すごい。

可倒式ピリオンシート

PS250から引き継いだタンデムシート側を起こすと背もたれになるシート。
前後に4段階の移動が可能で一段階がおよそ40mm。ステップボードに足が遠ければ前に出すことができるが、前に出し過ぎると足元がツモい(岐阜弁で狭っくるしいの意)。
倒した状態でも前進しておけるので、今までのスクーターみたいに腰のサポートとして使うことは可能。よってタンデムでもこのシートの機能の恩恵にあずかることができる。
が、やっぱりこのシートは全開に起こして使うことが前提の設計じゃないかと思っている。もたれた状態で腰と背中でグリップする感じがしっくりくる。中間の斜めにすることはできるが、どういう状況で使うものなのかシーンが想像できない。

シートの起立は左側の鍵穴でロックを解除して動かせるが、背もたれの前後移動は六角レンチを使う必要がある。いったん前後を合わせたらあとはそのまま、タンデムの時だけ倒して使うって感じだろう。

初めは一番後ろから2番目にしていたが、一度立ちゴケしてからもう一段前にした。40mm前進するだけで感覚がまったく違う。

ハンドル周り

艶消し塗装済みのワイドハンドルにスイッチ類多めなグリップ。ステムはかなり手前に延びていて、ここだけ見たらアメリカンにしか見えない。
ハンドルバーが長いので、いろいろつけたくなってくる。とりあえずはナビ用に防水タイプのスマフォホルダーをPCXから移植した。

『素』の状態で見たとき、スイッチ類が非常にごちゃごちゃしている感が否めない(まぁどうせバーハンに後からいろいろ付けることになるんだろうけど)。
特に左側はクラッチレバーがない代わりに変速ボタンが追加されている。さらにグリップヒーターのスイッチがあるので余計に。
通常のホーン、ウィンカー、ハザードのほか、ホーンボタンの上にシフトダウン(-)があり、普通ならパッシングがある人差し指で引くトリガースイッチがシフトアップ(+)になっている。じゃぁパッシングはどこにあるかというと、ディマ(前照灯ハイロー切り替え)のシーソースイッチの手前側がリターン式になっていて、こいつを押しているあいだパッシングとなる。はじめは戸惑ったが、前照灯が一カ所に統合されているデザインをスマートだと思うか(親指を使わなければいけないという意味で)改悪だと思うかは微妙なところだ。まぁ慣れたけど。

同じNC系統のクルーザー CTX700シリーズにはオプションで「シフトペダル」があって、シフトボタンの配線を左足のシーソーペダルに引っ張って、指の代わりに旧来のシフトペダルの感覚でシフトチェンジが行えるもので要するにスイッチを足にもってきたもの(だと思われる)なんだが、このオプションはNM4には無い。
CTX700シリーズのトランスミッションにはDCTとマニュアル両方があって、おそらくシフトペダルを取り付けるラグがDCTモデルのフレームにもそのままあって、それを使うものだと思うが、NM4はDCTのみなのではじめから付けられるようにはなっていないんだろうと思われる。
NM4にもあったらならたぶん付けてたと思う。もしかするとフレームにラグを付けたら使えるんじゃないかなぁとは思わなくもないのでだれか試してください(他人任せ)

右(スロットル)側には、通常のキルスイッチやセルスタータスイッチのほかに、DCTのモード切り替えスイッチがある。手前のリターン式シーソースイッチの右を押すとニュートラル(N)、左を押すとDモード、さらに左を押すたびにSモードとDモードがトグルする。MTモードはこれまた人差し指のトリガースイッチ。ニュートラル状態から直接MTモードにはできないが、DやSモードに入っていれば、停止中でもMTモードに切り替えることはできる。
DCTの動作に関しては後々書くことにするが、D/Sモードスイッチはスロットルを捻りながら押すには若干遠い気がする。もちろんブレーキ操作中は無理っぽい。

グリップヒーター

NM4-02にはHONDA純正グリップヒーターが標準装備*1
このグリップヒーターがマジ最高!!!この時期はハンドルカバー無しではつらいものがあるが、グリップヒーターのおかげでグリップガードなどなくても高速走行もかなり快適になっている。ミラーカウルがうまい具合に風をハネてくれているおかげかもしれない。下道より高速の方が効果があるように感じる。指先から手のひらが暖かいことでここまで変わるとは思わなかった。
前のHONDAのカタログではダイヤル式のコントローラになっていて結構邪魔なんじゃないか(特に使わない夏場)と思っていたが、今の純正はワンボタンでスッキリしている。
ただし、ボタンをスッキリさせた引き替えに温度の切り替え操作は少し煩雑。ボタンを長押しで動作のON/OFF、動作中にちょい押しすると、動作状況を点滅で知らせて、その状態で押すごとに一段階づつ設定温度が下がる。スイッチを切ると設定はリセットされるので、再始動の度に入れ直す必要がある。
現在の設定状況はボタンのLEDの点滅の回数でわかるが、LEDはボタン自体についているため、指をはなさないとわからない。走行中に目視は危ないので「寒かったら電源入れる」「熱すぎたらボタン2回押し」みたいにブラインドで行っている。要は適当に使ってると。

ミラー

フロントのアッパーカウルと一体風になったミラー。装着位置がハンドルよりも下になっており、今までのミラーになれているとやっぱり見づらい・・・のだが、もうかなり慣れた。
普通のミラーの場合、自分の肩や腕が写り込むが、NM4の場合、位置の関係上ミラーの上側にハンドルが写り込む形になる。また、高さが低くなることで、視認する際に視点の移動が大きくなりそうだったが、着座位置が低いので慣れるまでに時間はかからなかった。

それよりも、タンデムシートに荷物を大量に積んだときに、おそらくミラーの視界をふさぐことになることが懸念される、というかやっぱりそうらしく、バーハンドルにミラーを追加した人がいた。

NM4改造履歴

やはりMotoFizzのキャンピングシートバッグを横に最大に広げると写り込んでしまうのか。あ、これ俺も愛用してます。

自分で実際にキャンプ荷物を積んで、テスト走行してから考える・・・
といいつつ、実は左側のミラークランプは取り付け済み。

タナックス バイクミラー ナポレオン ステーホルダー ブラック SA-18

タナックス バイクミラー ナポレオン ステーホルダー ブラック SA-18

これはミラーを取り付けるためではなく、将来無線機のPTTスイッチを取り付けるための予約スペースとして先取りしてある。右側にはミラーとりつけの穴がブレーキのリザーバータンクについている(というか残っている)ので新たに追加する必要はない。


あと、立ちゴケしてミラーカウルはずれました。まぁ経緯はそのうち。

メータパネル

稼働針が一切無い完全デジタルメーター。液晶バックライトの色とメータ周囲のリングの色は同期している。
点灯カラーは26色、またはミッションのモード(N/D/S/M)で自動で切り替わるモードが設定されている。
自動モードは以下の4パターンで固定。

  • N : ホワイト
  • D : ブルー
  • S : パープル
  • MT : レッド

ホワイトとブルーはともかく、パープル(もしかするとピンクかもしれない)とレッド(かなりオレンジっぽいレッド)はかなり微妙な色合い。特にレッドは色がドギツすぎる。もうちょっとオレンジっぽくならないのか。というか自動モードの各色を任意で選択できないのはどうなのか?

もし自動モードで色が設定できるなら、俺ならこうする。

  • N : ホワイト
  • D : グリーン
  • S : イエロー or ブルー
  • MT : オレンジ

ま、単に好みの問題なんですがね。ちなみに、納車時にはカラー00のホワイトに設定されていた。

それから色が変わるとき、一気にかちっと切り替わるのではなく、ふわっとリニアに変化する。どういう制御になっているのかわからないが、これはカラー設定時でも自動モードでDCTモードを切り替えるときでも同じ。

メーターに関して言えば燃料警告表示がすごく違和感があるが、これもそのうち。

スクリーン

購入時に純正オプションのロングスクリーンに交換。
稼働すらしないが、このサイズで十分でしょう。

積載関連(グローブボックス、パニアケース、シート下)

外観でイメージされるほど積載できる部分は少なく、意外と苦労する。

シート下は、もうほとんどスペースは無い。説明書では書類を入れることになっているが、それすらかなり難しい(ギッチギチですわ)。よって書類はパニアケースへ。ここに入っている車載工具もちょっと頼りないので、やはり自分で用意しなければ。長期予定では、アマチュア無線機(YAESU FTH-10)の本体を固定したかったが、本体の大きさがわからないので微妙だ。

パニアケースは片側7.5Lと小さめでこれだけで連泊ツーリングはちょっと難しい。とはいえ、低い位置にあるため多少重さがある物を入れておくのにはよい。
パニア自体の脱着はありえない*2、逆に行えば入れっぱなしにできるので、かならず必要になるものを中心に収納している。左側はパンク修理キット、工具、ライト、発煙筒、補修部材などのエマージェンシーキット(自作)、車検証、スマフォの充電ケーブルやACアダプタなど、いざというときに使うためのもの、右側はレインウェアやツーリングマップルや荷物固定用バンドなど、すぐに取り出す必要がある物で振り分けた。これらを追加装備無しで入れっぱなしにできるだけでも利便性は高い。まぁ俺は見た目で02を選んだんだけど。とりあえずこれに下着を現地調達すれば、宿泊先ありの一泊ツーリング程度なら可能と。

フロントカウルにある左右のグローブボックスのうち、左側はETC本体とシガーライターソケット*3が入っていてロック付き。ナビに使うスマフォ用にUSB電源をつけてUSBケーブルをカバーの隙間から通している。

右側はロック無しだが結構深さがあって、500mLのペットボトルなら十分入ってさらに小物が入る。説明書ではU字ロックを入れることになっていて、固定するためのゴムバンドがついている。またがったまま(さすがに座ったままでは無理だけど、足をついた状態ならいける)手が届くので、ツーリング中のペットボトルを入れたり、ロックやサイドスタンドの沈み込み防止板(後述)などを入れている。

左右どちらも防水パッキン(クッション?)がついていて、普通に使うには浸水することはないだろう。

タンデムシートへの積載については、先に書いたように基本的にはシートを背もたれとしてのみ使うつもりでいるので、普通のシートバッグは使えない。シートバッグを背もたれ代わりにするならそれもありだが、よほど硬質なバッグが欲しいところ。シートを起こした状態での走りになれてしまうともう戻れない。

タンデムシートを倒した状態なら、タンデムシートそのもにストラップを巻き付ける形で固定できるが、起こした状態では荷かけフック的な物がひとつもないのが悩ましい。

パニアケースの内側(タイヤ側)のフレームにそれらしいものを見つけたが、荷かけフックというよりタイダウンの時に使うものらしい。フレーム直結なので使えるなら使いたい物だが、残念ながらフェンダーが邪魔になる。

で、荷物の固定方法暫定版としては、おこした背もたれ側にくくりつける方法でなんとかしている。

バージョン1:Googleの画像検索でみつけた固定方法をそのままパクっている。

otoFizzのスポルトシートバッグを使用。

このタンデムシートバッグ、Amazonで「NM4 シートバッグ」で検索すると2ページ目あたりにはでてくる程度にはNM4乗りには認知されてるっぽい。はじめにこの方法を思いついた人は偉大だ。

本来は車体下部側に回すストラップを背もたれにもっていってこっちで固定。現状で背もたれ側のストラップが抜けることはなかった。
バッグの形状が、背もたれを起こしたあとのスペースにぴったりハマるため見た目もよい。
サイズ的には車体側積載も含めて日帰り〜二泊泊ツーリングぐらいなら十分いける。
ただ、ストラップの向きを無視して強引に後ろに回しているので、そのうちちぎれるんじゃないかという不安感は拭えない。


バージョン2:自転車乗り向けの防水リュックサックを背もたれに固定。ちょうどチョッパーがシィシバーにシュラフやテントをくくりつけているのとおなじような感じ。
バッグの腰ベルトを背もたれに回したあと、荷物固定用のバンド(蛍光グリーンの奴)で縦方向に固定、さらに横ずれを防ぐためにクイックレリーズのバンドを使う。
バージョン1より容量が増えるが、背中にストラップのバックルが当たって痛いので工夫が必要。
MacBookProを積むため実家とアパートの往復で使っていたが、しっかり固定するためには強く締め付ける必要があり、あまりPCなんかを運ぶのには使いたくない。

純正でリアキャリア、というよりパッセンジャーバックレストにおまけ程度のキャリアがついたものがでているが、ちょっと高すぎるのと、キャリアの面が狭いしなんか曲がっている。

デイトナがキャリアを準備中で2月末に発売ということなのでこれを発注した。キャリアを付けたら当然トップケースをつけるので、一緒に発注。デザイン的にやはりGivi B37の無塗装スモークレンズがマストだな。

灯火類

テールランプ、ブレーキランプ、前後ウインカーのLED化はすでに十分進んでいるが、ついに前照灯までLEDになった。というか、HONDAの2014年新型はほとんどLEDヘッドランプになっている。


ロービームの配光範囲。

ハイビーム時の配光範囲。

正直なところ・・・やっぱり暗いと思う。暗いと言うよりバルブより拡散範囲が狭く、その分シャープな配光となり、スポット的には十分明るいのだけどそれ以外の部分には光が散らないので全体からすると暗く感じる。
ハイビーム(遠目)はハロゲンバルブのようなの配光の切り替え(フィラメントが切り替わる)のではなく、ローの配光範囲に追加で光を投射する形になる。

ただし暗いと感じるのは街灯の少ない田舎や山の中を走っているときに感じるだけで、市街地や高速を走る分にはまったく問題ない。まぁ車検通ってるわけだし。

サイドスタンド、その他

NM4はサイドスタンドのみでセンタースタンドがない。そしてサイドスタンドがなんか妙に短い。
アメリカンみたいな長くて角度がついたスタンドだったら安定感がありそうだが、こんな原付みたいなスタンドはちょっと・・・・。
キャンプツーリングを視野に入れているが、これだと不整地でスタンドが埋まって立ちゴケ状態になりそうなので、スタンドの下に敷くプレートを購入。

デイトナ(DAYTONA) 71926 スタンドホルダー 71926

デイトナ(DAYTONA) 71926 スタンドホルダー 71926

標準のヘルメットホルダはHONDAのスポーツバイクに多い、「シート外してワイヤーかけてロックしてシート付ける」タイプ(この説明で通じるだろうか?)。これはだめだ。


適当なロック付きカラビナをタンデムシートのストラップに固定。
当面はこれでいく。

とまぁこんな感じで

なにせいろいろと初めてが多すぎてあとから書きたいことを思いつきすぎる。
肝心のDCTについて書きたかったが、次回。

*1:NM4-01でも純正オプションで取り付けることはできる。

*2:一応、「02」は「01」にパニアとグリップヒーター、ETCが付いただけの差なので、相互に切り替えることはできなくはないが、ポン付けではなくてカウルごと交換になるので現実的ではない。

*3:耐熱や容量の関係でシガーライターが使えない最近では「アクセサリーソケット」と呼ぶらしいが。