我ながらひっでぇネーミング。
概要
ようするに、バックレストを起こした時の空きスペースに積載したいとき、重いものを載せると、カウルの角の部分が当たって、カウルに負荷が掛かりあまりよろしくない。
そこで、「上げ底」を挟むことでタナックスのキャンピングシートバッグを載せたいな、ということで作ったよ、と。
タナックス(TANAX) MOTOFIZZ キャンピングシートバッグ2 /スネーク MFK-213[可変容量59-75?]
- 出版社/メーカー: タナックス(Tanax)
- 発売日: 2015/04/13
- メディア: Automotive
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仕様
材料はホームセンター(スーパービバホーム)にて入手できる汎用品のアングルとナット類。
これらを組み合わせ、車体に当たる部分には両面テープ付きのゴムパッドを張り付け。
ネジ側はネジ頭が平たく低いものがあったのでこれを利用。
アングルは塗装済みでネジ類はすべてステンレスなので、当面錆を気にする必要はないだろう。
ただし、重さや衝撃で変形しない程度の強度が必要なので、これ自身にそれなりに重いものが必要になってしまった。特に横につないでいるアングルはこの細いタイプしかなく、若干強度が不安。
いつものお手盛り工作と同じく「現物合わせ上等」で。
費用は4000円もかかっていない。
注意点と工夫
始めに作ったのはこちら。
左右の足がちょうど底を固定しているボルトのネジの上にかかるように調整した。
しかし、あとから確認したら、バックレストを倒したときに加重がかかる場所は、バックレストの裏側のゴムパッドの位置からして、センターのラインだということに気が付いた。
そこで、
足を真ん中にも追加してみた、と。
上げ底の足の高さはすべて同じだが、車体側の真ん中の方が若干盛り上がっているので、結果的に加重のほとんどは真ん中にかかることになる。ということでこれでOK。
載せてみる
上げ底を作った。あとは実際に荷物を突っ込んだキャンピングシートバッグを載せてテストだ。
入れるものはテント、シュラフ、マット、折りたたみテーブルにチェア。空きスペースにバーナーやコッフェルがはいる。
あああああああああぁぁぁぁ
トップケースとバックレストの間の幅が狭くてバッグそのものが入らない。長さまで考えてなかった。
なんというオチ。
どうする?
- トップケースを後ろにズラす。
- このケースのこの位置というリアセクションのバランスがすでに自分の中で定着して、これ以上後ろに下げたくないし、ただでさえリアヘビーなバイクなのでこれ以上重心を後ろにしたくない
- バックレストを前進させる。
- ポジションが変わってしまう。今更変更したくない。
- 前進できたところで4cmほどだが、それでハマるか?いや、なんとかいけそうではあるけど。
- シートバッグを変更する。
- まぁ、妥協か。
ということで、
タナックス フィールドシートバッグなら載った。ただしギリギリ。
タナックス(TANAX) フィールドシートバッグ モトフィズ(MOTOFIZZ) ブラック MFK-101
- 出版社/メーカー: タナックス(Tanax)
- 発売日: 2011/05/31
- メディア: Automotive
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もちろん新規に買ったものではなく3〜4日ツーリング用に持っていたもの。たしかHornetで岐阜→東京(宿泊)→仙台(宿泊)→東京(宿泊)→新潟(3泊)→岐阜という夏休みツーリングの時*1に用意したもので、それ以降あまり使っていなかった。
このバッグに入ったのはシュラフ、マット、フォールディングテーブルなど小物がいくつか。長さが足りずテント(コールマン ツーリングドームST)とチェアが入らない。
チェアといっても上の写真のような大きめのものなので、コンパクトなものに代えればいいとして、テントだけはどうしようもない。なので上に重ねて固定するしかない。しかもギリギリなので、一旦トップケースを外してバッグを固定し、あらためてトップケースを付け直す必要がある。
これら大荷物はキャンプ地に到着してから取り出すものなので、細かいものはトップケースに入れるという運用をすればとりあえずこれでもいいんだが、テントだけ別詰みになることや、シュラフマットにしてもバッグの口が小さいので出し入れに苦労するのがイマイチだ。キャンピングシートバッグの横から出し入れできる便利さを知っているとやっぱり残念だ。
フィールドバッグ程度の奥行きで横に長く、横から出し入れできるバッグがあればいいんだが、とりあえず「上げ底」とは別にいろいろ検討しないと。
キャンピングシートバッグ(上)とフィールドシートバッグ(下)の奥行きの差。
どうせ道中で出し入れしないなら、いっそ防水ダッフルバッグみたいなものに突っ込んで括り付けてしまってもいいかな。その場合でも「上げ底」の意味はある。それに、フィールドシートバッグにキャンプ道具が入らなくても、泊まりありのロンツーで使うのは十分アリだ。まったく別のケース的なものを載せるのにも使える。
ということで「上げ底」プランは継続。
課題と目標
この「上げ底」自体を固定する方法が未定。
後方にずれないようにバックル付きナイロンバンドでバックレストのステイにつなぎ、その上からシートバッグを固定することでとりあえずは脱落はしなかった。前後方向にズレないようにスマートに固定したいが、やっぱりバックレストとキャリアにベルトかなにかで「張り付け」状態にするしかなさそう。
また、「上げ底」の部分が完全にデッドスペースになっているのももったいない。大きなものは入らないし、取り出すには上の荷物を外さなければならないが、濡れてもかまわず、使用頻度が少ないものを入れられるように考えたいな。
バックレスト側に大きなスペースが開いており、前後方向にズレやすい。
このスペースに梁をのばせば、固定時に安定化させやすいと思われる。
Ver.2
こんな感じで前後方向にバーをつけてみた。前側のバーは現物合わせで折り曲げて前後に突っ張れるように加工する。
折り曲げ用の工具もあるようだが、そんな上等なものを用意するほど予算はないので、適当な木片を当ててクランプで固定して力技でひん曲げる。
もともとの塗装が曲げた部分で剥げてしまったが、ま、こんなもんだろ。
バックレスト側はすこし余裕ができてしまった。適当なゴムブッシュかなにかを当てようか。
キャリア側はもともと曲がっている部分がこんな風にボックスのベースに当たる。
戸の消音などに使う断面がD型のゴムがあったのでバックレストに当たる部分に取り付ける。
この上げ底で実家からアパートに工具箱を運んだりしたが、今の所特に問題なく使えている。
余談
バイク屋の店長:『お前、どうせこれ日記に載せるんだろ』
当然ですがな。
NM4関連は情報が少なく、自分もよそのサイトの情報のお世話になっているので。
この上げ底も他のサイトでいくつか別解(木製とかバックレストを追加購入して付けるとか)を載せているところがあったが、木製は加工が面倒くさいと思ったのと、バックレストを取り寄せるのはタンデムする予定がないので勿体無いということで、両方を満たす頑丈な今回の形になった。
*1:この頃は暇だったんだなぁ。