passive log strage

バイク , モバイルガジェット , アウトドア用品 , 腕時計 ・・・等。

Firestorm - バッテリーカットオフスイッチ(2)

一週間悩んだけど、結局買いました。

前回の記事

obally.hatenablog.com

EVOTEC バッテリーカットボックス(10cmモデル)

前回の記事でちょっと触れた奴ね。

ノブは大きくてしっかりしているし筐体もカチッとした感じでなかなかよさげ。樹脂のカバーがかかっているが内部は他のカットオフスイッチと同じだと思われる。
回転式のネジは緩めて外すことはできず、締め込んだ状態から一回転緩めると止まる。ネジには適度に抵抗が有り勝手に緩むことはなさそうだが、説明書には「きっちり止まるまで最後まで回せ」とある。信頼性は高そうだ。

今回はケーブル長10cmを選んだが、他の長さでも値段は同じ6600円だった。必要なボルト類はすべて付属している。

説明書が付属しているが基本的な事なので、まぁ読まなくても解るだろという。

取付作業

さて、Firestormのシート下にどのように納めるか。

購入前に想定していたのがこのようなバッテリーカバーの右端に納めることだったんだが、実際にケーブルをつなげる段階で無理があることが解った。いくら柔らかくて取り回しが良いとはいえさすがに限度がある。かなり急角度にケーブルをねじらないといけないのできっちりこのスペースに納めることはできなかった。

Firestormのバッテリーアースケーブルの端子はタイトにつなげられるよう、最初から90°に曲がったものだが、これを無理なく納めるのはかなり難しい。真っ直ぐに伸ばしてしまうと、元に戻すときに破断してしまう可能性がある。

なんとかバッテリー右側のスペースに入るよう、45°ぐらいまで伸ばしてこんな感じ。これ以上は曲げたくないのでこの状態に抑えてておく。

小一時間ほど四苦八苦しながらなんとかこの状態にもってきた。
ここにきてもっと長いケーブルを選んでおけば良かったとプチ後悔。30cmあればいっそ車載工具のあたりまで伸ばして無理なく取り付けできたかもしれないが今更仕方が無い。この形で固定することにした。

本来であれば露出した端子部分は可能な限り絶縁しておく。スイッチ側はともかく、側面で水がかかりやすい車体側アースケーブルの接点はガッチリ防水しておく。写真に取り忘れたが、この熱収縮チューブの中の端子部分はエフコテープ1号をぐるぐる巻きにして湿気が入らないようにしている。

いつもはガスライターで炙って収縮させるのだが、これだけ面積が大きいと綺麗にまんべんなく縮まないので今回はヒートガンを使った。

作業の邪魔なのでテールカウルは外している。ついでにETCなど他の追加配線を簡単に整理してみた。

バッテリーのコーキング処理

カットオフスイッチが正常に動作したので、もう一手間かけることにする。

バッテリーの「粉噴き」だが、前回調べたところ、ターミナルと筐体の間の密閉が落ちている可能性があるということがわかっている。追調査したところ、この部分をコーキングで埋めて対処するという記述がちょいちょいあったので、これを試してみようと思う。
このバッテリーは去年の10月に車検を通したときに交換した物で1年目だ。車検の度に交換する前提だったし電圧低下も大して発生していない。この状態で今交換してしまうのはさすがにちょっともったいないので少し足掻いてみる価値はあるかと。

先週端子を清掃したが、ターミナルの内側に固まっていた物が剥がれたのかあるいは新たに出てきたのか、すこし粉が出ている。取り切れるだけ粉を落としてからコーキングする。

バッテリー液は希硫酸で、当然水溶性だ。お湯をかけると綺麗に落とせるらしいので瞬間湯沸かし器で沸かしてきた。

湯をかけて溶かしつつ、ブラシで落とす。

奥まったところやターミナルの内側は割り箸をとがらせたものを使って丹念に洗い流す。かけ湯で「洗い流す」のがコツ。

ターミナルのボルトや「コマ」も外して洗う。少し腐食しているが、次回バッテリーを交換するときに新品になるので気にしない。
パーツクリーナーでダメ押し洗浄後、完全に乾くまで放置。水分が残っているとコーキングが固まらないらしい。

コーキングといってもデカいコーキングガンを使う機会がほぼない。以前パジェロミニフォグランプ取付で「もしかすると必要かも」と買っておいたコレを使う。

(ちゃんとピントがあっていないが)ターミナルとバッテリーの上面カバーとの間にすこし隙間があるが、ここをつたって液がもれていたはず。この隙間にコーキングを押し込む感じで埋めていく。

割り箸の先を平たく削ったものをヘラとして、コーキングのチューブからすくって塗りつけた。チューブから直接塗りつけないので今回はノズルは使わなかった。
Firestormで端子に接触するのは上面だけなのでターミナルの側面などは余分がついても気にしなくて良い。見栄えも気にする必要が無いのでわりと適当な感じに盛り付けていった。

実用硬化時間は4時間とのことだが、昼過ぎに作業開始したので4時間後には日が落ちていた。どうせならということでひと晩(15時間)放置。

翌朝、ターミナルのコマとボルトを挿して問題が無いことを確認。

ターミナルに接点グリスを噴いてから取り付け、再度動作に問題が無いことを確認。これでやっと作業が完了。

もっと早くからやっておけばよかった

毎回バッテリーのマイナスターミナルを外していたが、これからはシートを外してワンタッチでバッテリーの「元栓」のON/OFFができるようになった。取り付けてみたらこんな手軽な方法って無いわ。Firestormを所有してからずっとターミナルの脱着をやっていたのがほんと馬鹿らしい。もっと早くからやっておけばよかった。

バッテリーのマイナス端子を着け外しするためだけにM10のラチェット式片口スパナをシート下に入れていた。いちいち車載工具を取り出したり、部屋の工具箱からスパナを取ってくるのが面倒だからね。今後はこれを入れておく必要が無くなった。

バッテリーの粉噴きについては様子見だ。これでも再発するようなら本格的にバッテリー交換を考えなければいけない。AZバッテリーにマイナスのイメージは無く、たまたまこの個体の問題だけだったのかもしれないが、次回は別ブランドにするつもり。まぁカットオフスイッチの取り付けに踏み切ったので良い機会だったと思う。