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GW-MF54G2 コンバータモード メモ

GW-MF54G2 - PLANEX

自宅のDIGA(WX31)、テレビを宅内LANに繋げるため購入。

ネットワーク図*1

設置はこんな感じ。

アンテナの出る向きの問題と、「LEDインジケータが目障り」という家族からの要望により後ろ向いてもらってます。

実は購入して設定に行き詰まり、半年ほど放置していた。しばらく寝かせた後、久々にやり直してやっと原因が分かったのでメモ。

コンバータモードを使う


GW-MF54G2は横のスライドスイッチでルータ・アクセスポイント・コンバータの3種類のモードを切り替えられる。
それぞれの設定はスイッチを切り替えてから電源アダプタを差して起動し、設定画面で行う。

でそれぞれのモードのボタンをクリックして設定を進める。

ここまではわかる。

マニュアルには「TCP/IP設定でDHCPサーバをOFFにせよ」という記述がある。


はじめ俺はこの記述を見過ごしていて、設定を切らずにコンバータモードとして使おうとしていた。が、これが間違いの一つ目。

もう一点、はじめTVとDIGAには、固定IPを振って使おうとしていた。これが間違いの二つ目。

  1. DHCPサーバは設定画面でのみON/OFFを切り替えられる。スイッチでのモード切り替えに連動しない。
  2. コンバータモードの場合、配下の機器はDHCPでIPを受け取る設定にしておかなければ、上位ネットワークに繋げない。


1.は、GW-MF54G2の仕様らしいが、モード切り替えスイッチと連動しないということは「アクセスポイント・ルータモード と コンバータモードを切り替えて使いたい」という場合、そのたびに設定画面にアクセスして切り替えなければいけない。つまり「スイッチ一つで気軽に切り替えて」という運用はできない、ということ。

それ、切り替えスイッチつけてる意味なくね?

マニュアルをちゃんと読まなかったのは俺の不手際だけど、そこらへんの注意書きはまったくなく、手順の最後に「DHCPを切れ」と書いてあるだけ。ふつうに考えたら「コンバータモードでDHCPサーバONにしちゃだめ」ってことなら切り替えスイッチに連動させろよ!と逆ギレしたくなる。

なぜDHCPサーバを切らなければいけないか。DHCPサーバをONにしていると、配下の機器からの「IPアドレスくれよ」というブロードキャスト(本来は上位のルータに投げたい)を、GW-MF54G2のDHCPサーバが受け取って(奪って)IPアドレスを与えてしまうから。この辺のプロトコルの説明は省くとして、ともかくコンバータモードでDHCPサーバのOFFが連動しないというところが問題、というか不親切な所。


2.に関して、これは無線LANコンバータの一般的な仕様なのかGW-MF54G2独自の仕様なのかは分からない。なぜ固定IPアドレスはダメでDHCPクライアントを走らせなければならないのか。

予想なんだけど、IPアドレスくれよ」という要求パケットを投げた機器のMACアドレスホワイトリストに追加し、ホワイトリストの機器のみ上位との通信を許す仕様なんじゃないか、と。

今回の場合、上位のブロードバンドルータDHCPサーバをONにしておいて、TVとDIGAはブロードバンドルータから割り振られたIPアドレスを使うことになる。宅内LANとしては、GW-MF54G2配下のネットワークも同一セグメントとして扱われることになる。このときGW-MF54G2は完全に「LANケーブルと同等」の扱いになる訳ですな*2
こういう仕組みになっているのは、GW-MF54G2自身が配下の機器のMACアドレスを把握するためではないか、と思う。

ほかの無線LANブリッジ製品を使ったことがないし、情報もあまり拾えてないので、この解釈でいいのかはわからない。
が、マニュアルに「固定IPアドレスはダメ」という記述は注記欄にしかない。本来は手順欄に書いておくべき重要事項じゃないだろうか

モバイル用途には向かない?

設定マニュアルが不親切なことはとりあえず置いといて、「スイッチ一つで簡単切り替え」みたいな事を謳っている割には、細かいところで詰めが甘い。

今回はコンバータモードのみ使うために買ったので、いったん設定してしまえば切り替えスイッチをイジることはないけど、モバイル用途・・・つまりルータの時はDHCPをON、アクセスポイントの場合はDHCPをOFF、といった切り替え運用をしたい場合には、そのたびに設定画面を開く必要がある。
ノートPCを持っている場合ならそれでもいいんだけど、EtherのポートをもっていないスマートフォンPDA無線LANのみの機器)をだけを持ち歩きたい場合にはちょっとやっかいな事になる。設定画面は無線LAN側から開くことができないし、有線でも「ちゃんとしたフルブラウザ*3で」開かなきゃいけない。


GW-MF54G2を買うとき、ロジテックのLAN-PWG/APRと迷った経緯がある。使い方は同じだけど、

  • 外部のスイッチでモード切り替えできる
  • ホイップアンテナ
  • 値段(店頭価格2980円)

この3つのポイントからGW-MF54G2を選んだ。特に外部スイッチは「ノートPCを持ち歩かなくても良いかも」という期待があって、都合が良ければもう一台(安いし)買ってモバイル用にと考えていたんだけど、見事に期待を裏切られましたな。

勢いで2台買わなくて良かった・・・。

コンバータとして固定で使う分には問題ないので、これはこのまま使う方針で。


一応、速度チェック

SPEED 2.5 (nagoya.speed.rbbtoday.com)
計測日時 : 2009年4月04日土曜日 00時17分01秒
下り(ISP→PC): 2.7Mbps
上り(PC→ISP): 439kbps

純粋なスループットではなく、自宅のルータを噛ませた状態なので正直なところ期待してなかったけど、やっぱりこんなもん。しかしDIGA MANAGERを使うため、上位側からDIGAにアクセスする分には大きくは問題にならなかった。actVilaを使う際にはページ読み込み速度に難はある物の、おまけ程度に考えれば許せる。少なくとも天気や交通情報を見るためだけにPCを起動するよりは使える。もちろん動画サービス「アクトビラ ビデオ」なんか無理(そもそもテレビが対応していない)。

*1:この図はNetwork Notepadというソフト(英語版)を使ってみました。日本語版が出てたのは気がつかなかった。なんかショボく見えるのはまだ慣れてないから・・・ってことで。

*2:ただし自宅のルータのセキュリティ設定でMACアドレス認証を行っているので、GW-MF54G2のMACアドレスを登録しておく必要はあるが

*3:試してはいないけどIEMobileのJavascriptに期待しちゃいけない