デフォルトでインストールされているアプリや機能について、ちょっとだけ。
・・・と言いつつ、結構長くなってますが。
G'zGEARとかActiveキーとか・・・
G'zOneシリーズのポリシーとしてかならず搭載されているG'zGEARだが、IS11CAで活用している人は少ないのではないかと思う。
なぜなら、Android端末ではデフォルトで搭載されているアプリを使わなくとも、すでにAndroid Marketに存在しているから。
以前（ガラゲー）までであれば、クイックに起動できるG'zGearは意義はあった。でも各機能が「アプリ」という形で実装されているAndroidOSにおいて、今回のG'zGearも結局「アプリ」のうちの一つとして存在しているだけにすぎない。
もっとハードウェアと密接に関わった形（たとえば、スリープ状態からでもActiveキーで呼び出せるとか）なら話は変わったかもしれないが、残念ながらそこまで凝った形では実装できなかったようだ。
Activeキーも立ち位置がなんとも微妙だ。
スリープ状態（電源キーを押して画面が消えている状態）でもActiveキーを長押しすることで一発でActive Slot(メニュー)が立ち上がるというところがウリ。ところがロックパスワードやロックNo.を設定していると、ロック画面が立ち上がり、このままロックを解除してもホーム画面が通常通り表示されるだけ。
つまり、パスワードをかけていると、Activeキーの利点が失われる。
Activeキーからロック画面を開いた状態でロック解除したら、ホーム画面ではなくて自動でActive Slotが立ち上がるならまだわかる。
Android端末において、たくさんのデータ（個人情報）が入っている端末にパスワードをかけないというのはナンセンス。
開発者はおそらくガラケーと同じ感覚で設定したんだろうけど、それはAndroid端末の実状が見えていないんじゃないだろうか？
ロック解除済みなら、Activeキーも目論見どおりに動くが、それなら「長押し」だけでなく「短押し」でもActive Slotを起動できるようにして、「ランチャー起動キー」としてもいいんじゃないだろうか？なぜに「長押し」だけしか使えない？
それに、選択できるランチャーもActive Slotだけ*1。どうせなら他のアプリも起動できるようにすればよかったのに(というか、普通の感覚でいけば起動できるアプリを選べるのは自然な気がするが)。中途半端に不自由。
なにげにお気に入りのロック画面
デフォルトのロック画面で表示される、時計とコンパス。これが結構お気に入りだったりする。
G'zGEARにしろ他のコンパスアプリにしろ、起動するまでには時間がかかる。ロック画面がそのままコンパスなので「ちょっと方角を確認したい」という場合にはこれで十分。
ロック解除方法に「ロックNo.」を指定するか、ロックを指定しない場合、電源キーを押したときに時計とコンパスが表示されるようになる。この画面から解除ボタンをスライドするとロックNo.入力画面になる。解除ボタンをスライドする代わりにマナースイッチを逆方向にスライドすれば「マナーモード」と「通常モード」のトグルが行えるのもポイント。まぁこれはAndroid標準のロック画面の機能だけど。
ところが、なぜかロック解除方法に「パターン」か「パスワード」を選択した場合には、このロック画面が表示されず、いきなり入力画面になる。
このコンパス付きロック画面は、おそらくAndroid2.3.3(Gingerbread)のデフォルトロック画面をカスタムしたものだと思われるが、オリジナルのGingerbreadでも、「パターン」を選択すればいきなりパターン入力画面になることから、ここらへんの構成についてはまったく手を入れていないということだろう。
「Eメール」
標準の「Eメール」、つまりキャリアメール(@ezweb.jpを送受信できる奴)が、ぶっちゃけクソ。
- もっさり。メール本文表示が遅すぎる。
- メールとフォルダ、操作系に一貫性がないのでわかりづらい。
- 追加したフォルダ名が勝手にいつのまにか変わる
最後のはあきらかにバグだろう。完成度が低い。
キャリアメールは受信するだけならauoneメールを経由することで他のメーラで読むことができるが、キャリアメールである以上送信することも当たり前にありえる。（訂正：そういえばauoneメールからキャリアメール送信できたような気もする）
調べてみると、このメーラはAplixのパッケージをそのまま使っているそうだが、こいつはディスコンしたほうがいいと思う。ケータイはメールがメインだと思ってる層も少なくはないから、端末の評価にかかわってくるんじゃないかといらぬ心配をしてみたりする。
まとめ：AndroidOS関連の作り込みが甘い
一言で言えばそんな感じ。
キャリアメーラはおいといても、Activeキーやロック画面など、Android端末であるということを考えずに作り込んでるんじゃないかと思う。自由度のあるプラットフォームに対して、特定の状況でのみでしか使い道がないものを盛り込んでしまっている感。
G'zOneシリーズとしての「アイデンティティ」をソフトウェア面で打ち出したかったのかもしれない。が、空回りしているように思う。
デザインやアイデアは悪くないから、もっとAndroidOSの深部にフックして、それらを実用レベルに引き上げてもらいたかったな、と・・・まぁ簡単な話しじゃないんだけどさ。
*1:他にはFlashlightのトグルと検索ウィンドウ
