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パジェミ - オールテレーンタイヤに交換

略すと紛らわしい

MT、ATはタイヤとトランスミッションで同じ略し方をしがち。

  • 「H/T」・・・ハイウェイ テレーン(highway terrain)
  • 「A/T」・・・オール テレーン(all terrain)
  • 「M/T」・・・マッド テレーン(mud terrain)

  • 「AT」・・・オートマチック トランスミッション

  • 「MT」・・・マニュアル トランスミッション

今後、うちの記事ではこの略称に統一します。

やっぱA/T履いてみたいよね

パジェロミニを「クロカン」とするか「SUV」とするかは微妙1なところ、というかパジェロミニ初代が発売された1980年頃ってまだ「SUV」という概念が一般的では無かった気がするが・・・。

ともかく、この手の車なら、やっぱりオフロード寄りのタイヤ履いてみたいよね。

で、探してもパジェロミニ純正ホイールサイズ「175/80R15」に対応したM/Tタイヤが無い。履き替えるならホイールの変更が必要になる。
「175/80R15」を標準サイズとしている国産メーカーの車種を調べるとこんな感じ。

キックスはパジェロミニOEMなので、実質3車種しかないということになる。使用されているサイズが少ないなら、そりゃ選べる銘柄は少なくなるわな。
車種のキャラクターを考えると、テリオスキッドでA/Tを履くユーザは少ない気がする。
「ホンダZ」は・・・これなんだったっけ?・・・ああ、あったあったホンダでこういう奴・・・・。
どちらにしても、パジェロミニやキックスに比べると見かける機会が少ない。

「175/80R15」がラインナップされている現行のA/Tタイヤを調べてみた。

パジェロミニ(とキックス)は、カタログ落ちして久しいとはいえ実走行台数は結構多い。自分が住んでいる積雪地帯ではかなりの台数を見かける。ほとんどがH/Tとスタッドレスの履き替えだろうと思われるが、中古で安い実用四駆として積雪地や山岳地での需要が間違いなく存在する。すでにカタログ落ちした実質1車種なのに4銘柄のA/Tを選択できるということだけでもありがたいのかもしれない。

いやさ、ジムニーなんかシリーズでタイヤサイズは共通の現行車種であることに加えて、人気車種でシリーズの流通台数が多い。さらに本格クロカンとして不動の地位を得ているのでM/T選び放題・・・パジェミ乗りからしたら「なにその恵まれた環境」ってなる訳で。

とはいっても、自分の使い方でいけば、やはりターマックが主でM/Tほどグラベル寄りなタイヤが必要になる訳じゃない。オールラウンダーのタイヤとしてA/Tになるのは必然ということで。

TOYO TIRE OpenCountry A/T plus

www.toyotires.jp

なんでこれを選んだか、って?

在庫セールでちょっと安かったからだよ・・・。

昨今の石油精製製品値上げの煽りを受けてタイヤの値上がりが進む中、新型で「OpenCountry A/T III」が出たというのもあるのかもしれない。値上げ直前のちょうどよいタイミングで「あるよ」と言われればそりゃ取り置きでもしたくなるのが人情ってもんでしょうよ。

メーカー公式のチャートでは、「Plus」が平均万能オールラウンダー、「III」はPlusよりもマッド寄りということらしい。そしてA/T IIIに 「175/80R15」のラインナップは無し。結局一択になるわけな。もちろんジムニー用の「175/80R16」は存在。

スリップサイン前に交換する意味

オールシーズンタイヤ「マッド&スノー」

交換前に履いていたブリヂストンDUELER H/L 850」はH/Tだがオールシーズンタイヤ「M+S(Mud + Snow)」でもある。
このタイプはSUVでの採用例が多いようだ。タイヤサイズが大きくスタッドレスでも基本的な価格が高い車種で、雪が少ない地域で通年使用、冬場をしのぐのにちょうど良いらしい。濃尾平野なんかまさにそんな感じで親父の車も「M+S」だったわそういえば。

パジェロミニ購入に当たっては最初から積雪地帯で使うことがわかっていたのでスタッドレスタイヤも購入している。オールシーズンタイヤの「M+S」はあくまでスノータイヤであってスタッドレスではない。積雪・圧雪路にある程度の効果を発揮するとは言っても、凍結路のグリップ力や温度低下によるコンパウンドの硬化に対してはスタッドレスには勝てない。つまり器用貧乏タイヤってことですね。

去年スタッドレスを履いていたのは11月から5月のゴールデンウィークのおよそ半年だった。逆算するとサマータイヤを履いている期間は半年となり一年の半分はスタッドレスを履いていた。冬場の状況に対してかなり安全方向に余裕を持たせたのでこのような配分になったが、実際に凍結していたのは12月から3月までだった。そう考えると、もうすこしオールシーズンの期間を広げても良さそうな気がする。スタッドレスほど雪に強くないとはいえサマータイヤよりは対応能力があるはずだ。
そもそも、スタッドレスを保管している(置き場所がある)のは実家。つまり履き替えだけのためだけに実家に戻る必要があるわけだが、正直面倒だし、往復の費用も実際はそれなりにかかる。いや、一番いいのはスタッドレスをアパートで保管することなんだけど物理的にスペースが無いんで。

まとめると、積雪地でただでさえ高いスタッドレスの期間が長くコストが掛かることが想定される訳で、減らせるモンならスタッドレス期間を短くする、こういう運用にしていきたい、と。

2段階のスリップサイン

で、オールシーズンタイヤの場合、2段階のスリップサインが存在する。

  1. 通常のスリップサイン・・・ここまできたら使用不可
  2. 「M+S」のスリップサイン・・・「M+S」としての性能は確保できないが、通常スリップサインが出るまではサマータイヤとして使用できる

で、パジェロミニに履いていたDUELER H/Lはどうなっていたか。

サマータイヤとしてのスリップサインまではまだまだ余裕がある。が、

「M+S」としての限界がほぼきている。

このまま夏場を走ったら秋より前には完全に到達するだろう。10月まで持つかもあやしい。
スタッドレスに交換するまで持ったとして、次にDUELERに戻す来年4月にはすぐにタイヤ交換が必要になる。
OpenCountryは5月に取り置きしてもらってすでにショップの倉庫に保管してもらっていた訳だが、さすがにこのままさらに長期間倉庫を圧迫するのは申し訳ない。それに「M+S」の期限が終わった状態で急に雪が降り始めたりするとやっかいなことになるため、早めに「M+S」が残っているタイヤに履き替えておくのが間違いが無い。

ということで前回のマフラー交換のタイミングで一緒にやってもらうことになった、という経緯だった。っていうか、本来はタイヤだけの予定だったのにマフラーの件が入っちゃったんでゴタゴタしちゃったんだよね。

履いてみた

付けてもらいました。

タイヤが車体についていない状態では、トレッドパターンがM/Tのようにゴツい、いかにもオフローダーな感じがないおとなしめに見えたが、いざ履いてみると結構印象が変わって見える・・・写真だとちょっと伝わりづらいのだけど。

トレッド直近のサイドウォールにデザインが入っていて、これがさりげないオフロードかんをえんしゅつしているきがしなくもないこともない(語彙力)

走行感

といっても、グラベルでの走行経験は少ないので比較できるのはターマックだけになる。

ショップからの帰り道に高速道路を90kmほど走った。

「A/TはH/Tよりターマックでは不利」というのがおおよそ一般的な認識だとおもうが、パジェロミニ標準アルミホイールとOpenCountry A/T plus については、特にネガティブ面が見つからなかった。

そもそも履いていたDUELER H/L が古くて堅くなっていたというのはある。しばらく屋外での放置期間があったし。ただ、まったく未交換の新車時のタイヤでは無いことは間違いなく(どこかで一度は交換している)、走行に支障の無いレベルのものではある。元のタイヤの古さ(堅さ)に加えて、新タイヤのオンロード性能が上がって、感覚的にプラマイゼロ状態かもしれない。

ただ、ひとつ明確に変わったと思えるのは、細かなギャップを拾ったときの突き上げ感が軽減されている点。
H/Lではロードタイヤに多い箱形に近い断面だが、新タイヤのサイドウォールは膨らんだような形になっている。その結果(?)トレッド面は少し細くなっているように見える。サイドウォールがたわむことで細かなギャップを吸収しているのかもしれないし、そもそも新しいタイヤで柔らかいからなのかもしれないが、素人にはよくわかりません。

ともかく、最終的に新タイヤで乗り心地が向上しているのでヨシ!って事で。

バランスウェイト跡の塗装

タイヤ交換時にバランス調整のため、リムの耳に張られたバランスウェイトの位置が変わることは予想していたのだが、今回はホイールの内側にウェイトを張るように方式が変わった。ということでホイールの表側に張り付いていたウェイトはなくなってすっきりした。

で、予想していたとおり、GWにホイール塗装した際に塗れなかったウェイトの跡がくっきりでているため、タッチアップを塗ってリカバリする。

んーーーーーー

やっぱスプレー塗装の方が跡の縁が目立たないんだろうなぁ。でも遠目に見たら目立たなくなったのでヨシ!ってことで。
すでに石かなにかに引っかけて塗装が削れている部分もあるのでそこもまとめてタッチアップをかけたが、3ヶ月経過して塗装が薄い部分にブレーキダストがついて茶色っぽくなっているところもでてきた。いずれ再塗装するか。


  1. モノコックボディをSUVラダーフレームをクロカンとするならパジェロミニSUVになるが、街乗りSUVと呼ぶには勿体ないぐらい気合いの入ったボディ設計なんだよなぁ