先週冬眠明けの作業をしてから一週間考えてみたが、やっぱりGP-5に戻すことにする。
SSTR向け
直近の予定がSSTRということで時計を付けてみたりしたが、行程は(おそらくほぼ)すべてターマックとなる。GP-22はターマックでも走行に問題は無いのだが、やっぱりリアのライフの短さが気になる。となると積極的にブロックパターンを選択する理由が無い。
次にGP-22のリアがダメになったら、別のパターンあるいは一旦GP-5に戻すつもりだった。しかし、SSTR本戦の翌日についでに能登半島を約300kmほど走ってから帰る予定を立てたところ・・・
- 前日移動:約200km
- SSTR当日:約320km
- 能登半島:約270km
- 帰り道 :約200km
1000km弱となり、このターマック4日間だけでGP-22の美味しいところが終わってしまうことに気がついた。いや、それはさすがにちょっともったいない。
IRC GP-22 → IRC GP-5
今回は前後両方交換となるが、これが同じリムで4本目5本目となり、「飲み込み悪い系」を自認する自分でもさすがに慣れてきた感は出てきた。タイヤ交換用の工具類をひとまとめにボックス(写真右)に纏めたが、台にする角材は入らなかった。
ひなたぼっこさせてタイヤを温めて柔らかくすることで入りやすくする事前準備を行っておいた。とても前日に雪が降ったとは思えない陽気が幸い。
ラップを巻いていたため汚れ劣化は最低限。そんなことよりリアの減りが大きいのが結構気になる。ブロックの角がかなり丸まっている。特に前後を記す目印は付けていないがパッと見でするに判別できるレベル。
前後ローテーションしようかと考えたが、標準のGP-5には前後指定があったのでやめておく。パターンだけ見ると前後でなにか違いがあるようには見えないのだが・・・。
リア
んで、いざ交換、と。
タイヤ交換を何度かやってきて解ったことがある。
- タイヤを温める。
- 都度チューブにエア入れる
- ビードクリームはリム側にも塗る。
- 「リムに傷がつく」ことを考えない。
タイヤを温めるのは前回やってみて効果があると実感。
チューブに(バルブの虫を入れずに)エアを入れるのは、1. タイヤから外した後、 2. (片側だけビードを入れた状態で)チューブリムに納めた後、 3. 最後のビードをリムに入れた後。エアを入れることでその時点でパンクしていないかの確認ができるのと、リムに納めた後などはチューブの撚れや偏りを補正し、タイヤの中にピッタリ納める役割がある。
ビードクリームはタイヤのビードがリムの耳を乗り越えるときに滑るようにするためだが、タイヤレバーとリムとの摩擦を減らす効果もあるように思える。タイヤレバーが滑りやすくなるのには利点欠点両方あるが、リムに傷が付きにくくなるという利点が大きい。
リムに傷が入ることを気にしないのは・・・理解というより「悟り」に近いものがある(笑) 前回フロントで苦労したのは日が落ちてタイヤの温度が下がったこともあるだろうが、変に「傷を付けないよう」と勢いみたいなものを付けられなかったからだと思える。リムガードを付けるとリムの耳の厚みが増すことになり入れづらくなるのもある。「ダートを走っていればどうせリムには傷がはいる」「他人のバイクじゃねぇし」と割り切って(諦めて)作業を進めた方が変にグダグダにならず失敗しにくいのではないかと思えてきた。最悪は交換すりゃ良い(富豪的アプローチ)。
チューブを入れ反対側のビードを入れた後にGP-5には軽点があることを思い出した。うっかりしていたがたまたまバルブに近い位置に寄っていたのでタイヤを滑らせて補正する。タイヤの銘柄毎に必要不要が変わる手順は抜けやすいな。
ほい、完了。
チェーンは軽くルブ追加程度。シャフトやベアリングへのグリスアップ、前回は軽くだったが今回はいつものモリブデングリスをしっかりブチ込んでおいた(手がグリスでベタベタだったので写真を撮っていない)。これらのグリスだが、最近は「ベルハンマー」が気になっている。「良く効く」というのは様々なレビューで解ってはいるものの、「副作用」と「効果期間」までレビューしているところは少なく、どの程度のもなのかわからないのでまだ手を出せずにいる。高いし。
フロント
フロントはホイールを外す手間を考えたらリアより楽なはずなんだが、GP-22取付時になんか変に苦労したのでちょっと身構えつつ作業。
外すのはそんなに苦労はしないんだよな。
チューブがパンクしていないことを確認し、いざ付けようとリムを確認したら内側の錆が結構でている。リアはこんなに酷くなかったんだが・・・。
リムバンドも結構傷が入っていたりする。使えないほどではないが・・・。
リムバンドの内側も結構錆が。前回交換時に変にコジったのでそのときに傷が入り錆になった模様。傷の形からタイヤレバーの先端がリムバンドの内側に潜り込んだと考えられる。
リムに多かれ少なかれ錆が出てくるのは仕方が無いだろうが、錆が成長してチューブを傷つけるようになるとマズい。
成長するとマズそうな目立つ錆はペーパーで削っておく。なんらかのさび止めをしておくのが良いんだろうが、具体的な方法が思いつかなかったのでパーツクリーナーで落としておくに止めた。リムバンドは一応ストックしてあるがこのまま使い回す。どちらも次回交換までの課題か。
リムの内側の錆以外は滞りなく。今度は軽点をしっかり確認して完了
なんか、やっぱりなにか物足りない感じがする・・・。
外したGP-22次回取付まで保管するため水洗いして乾いたらラップを巻いておく。
まとめ
軽く試走。
走り始めは「やっぱGP-22とそんなに変わらないな」と感じたが、ちょっとしたワインディングでコーナーリングの感覚が違うことを再認識した。GP-22を付けたばかりの時には「倒れ込みが早い」と思ったものだが、今回GP-5に戻したことで逆に「GP-5の方が倒れ込みがマイルド」ということに気がついた。
ロードノイズはやっぱりGP-5の方が静か(当たり前だが)。
とりあえずこれでSSTRの準備としてはほぼ完了。あとはナックルガードの向きをひっくり返すぐらいだろうか。
考えれば1日300km超えのツーリングはCT125ではあまりやっていない。テストがてらどこかに走りに行きたいところ。
おまけ
CT125の背景に停めてあるFirestormのカバーが外れていたことにお気づきだろうか。
本当は作業の合間にFirestormも冬眠明けをさせようと思っていたが、バッテリーが弱っていてエンジンを始動できなかった。この辺は別の機会に。