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パジェミ - 下部塗装とジャッキアップについて

年明け一発目に上げようと思ってた内容。

自家アンダーコートできない場所

obally.hatenablog.com

リアタイヤを外さないと届かない場所があったということで、実家に帰省しているいるタイミングでやってしまう。
なぜ実家でやるのかというと、ジャッキアップできるような水平で地面が絞まっていて、長時間置きっぱなしにできる場所がこっちにしかないからだ。一時的に作業するだけなら以前のルーフキャリアの時のように近くの倉庫の軒先を借りることはできなくはないが、乾燥のため長時間置きっぱなしにするのはさすがにはばかられる。やっぱり場所の問題って結構大きい。バイクなら弄れるスペースあるんだけどね。

とりあえず左リアタイヤを外して、該当箇所を改めて確認したが、サイレンサ側とセンターパイプ側でかなり状況が異なる。センターパイプ側はコートできていないというより錆びがまったくない。

・・・これ、アルミじゃね?

軽くたたいてみて、やっぱり独特のアルミっぽい軽い感じがする。アルミパイプならわざわざアンダーコートを仕込む意味はあまりない。いや、自分としてはアルミに思えるけどもしかするとこのぐらい軽い感じのスチールパイプである可能性も否定できない1
まぁ、サイレンサ側と結合しているフランジはどう考えてもスチールだし、パイプのガードを止めているバンドはスチールでやっぱり錆びている。それらをコーティングするならどのみちパイプ部にもかかるので、もう考えるのをやめて全部塗ってしまうことに。ついでだが、フレームやアブソーバの錆が浮いた部分がいくつかあるのでまとめてやってしまう。

普段のタイヤ交換時にいちいち輪留めはしないが、今回は外したままの時間が長めなので念のためにしておく。ガレージにあった折りたたみ式の車載の輪留め(祖父の車に標準で乗っていたものだろう)を左フロントにはめる。揺れて動くとしたら前後方向なのでその転がりを抑止するため。「無いよりはマシだろう」程度のつもりだったが、後ほど「これしておいて本当によかった」となる・・・。

清掃と錆対処(2023/12/31)

この作業をやり始めたのは年越し前の31日の昼間。下地の乾燥を考えるとアンダーコートは日をまたぐことになる。年またいでなにやってんだかって話だが。

錆転換剤

以前と同様に、錆びのある部分は錆転換剤を塗って安定化させるが、自宅から持ってくるのを忘れたので近くのホームセンターで買ってきた。まぁすでに結構使って減っていたので追加購入しようかとは思っていたが。

サビキラー

このネーミング・・・いやまぁいいけど。
水性とのことなので塗る前に完全乾燥させなくてもいいのは楽で良い。

気温が低い(といっても雪国な自宅ほどじゃない)ので、別件で実家に持ってきていたヒートガンで表面の水分を飛ばすのと同時に、錆転換剤の反応を進めやすくする。
2回塗りの合間に時間ができるが、都度リアタイヤを戻し、2回目塗りのタイミングでまたジャッキアップ。車載のパンタジャッキって上げっぱなしにして使うようなものではない(そこまでの強度を期待できない)気がする。頻繁にジャッキアップしっぱなしだったり、2輪を外しての作業をするのであれば、リジットスタンド(いわゆるウマ)を用意すべきだとは思うが、年2回程度ではちょっと手を出しづらい。

この後、同じ流れで脱脂とプライマー(ミッチャクロン)を吹いて2023年の作業は終わった。

アンダーコート(2024/1/1)

年が明けて元旦。明日から初売りなので今日中にアンダーコートを終わらせたい、ということで実家の両親に呆れられながら作業。

アンダーコート

幸いにも晴天で乾きは早そう。

アンダーコートは結構垂れるので下に新聞紙を敷いている。で、今回は2回の重ね塗りの合間にタイヤを戻すのが厄介(アブソーバなど可動部に一部被る)ということで、左フロントの輪留めと同時に、外したリアタイヤをリアデフの下辺りに敷いている。ジャッキが外れての挟まれ事故を防ぐために行われる。本来なら稼働しないフレームの端にかかるようにすべきなんだが、パジェロミニの場合フレームの地上高に対してホイールの厚みが薄いので、このときには効果があるように思えなかった。あとから考えると、サス下となるリアデフより、確実にストッパーとなるフレームの下に敷くのがやっぱり正解だと気がついたんだが。

2回塗りを終えて、ヒートガンで軽く乾かして、一通りの作業は完了。

あとはタイヤを付けてジャッキから下ろして一晩乾燥させれば定着するだろう。「さて、リアタイヤを付けようか」とリアタイヤを車体下から引っ張り出した瞬間にスマホの緊急警報が・・・

地震

自分のスマホだけでなく、実家内の両親のスマホから、さらには周りの住宅からもアラートの音が鳴り出したので、とりあえず自分はパジェロミニから少し離れて様子を見ていたところ、しばらくして横揺れを感じはじめた。当然ジャッキアップしたままの状態。冷静に考えれば、車体下から引っこ抜いたリアタイヤは一旦車体にもどすべきだったんだろうが、「車体から離れる」ということが真っ先によぎったので、そこまで気が回らなかった。
車体が前後方向に揺れるのが確認できたので、車体の前後から離れた所・・・結果的に自宅前の道路上に待避し、第一波が収まるまで様子見。その後の余震が続くことが十分考えられた(実際頻発した)ので、おさまったところで大急ぎでリアタイヤを車体に取り付けてジャッキダウンした。

作業としてはこれで完了なのでこの日はパジェロミニはそのまま動かさないが、能登半島での地震が大規模なものだったことをその後に知る。実家のある岐阜県西濃地方では第一波は震度4弱とのことだったが、数値以上に揺れた気がしたのは自分が屋外にいたせいなのかもしれない。

反省会

obally.hatenablog.com

今回の地震そのものについては前回の記事で書いたので触れず、ここではジャッキアップしての作業についての独り反省会。

パジェロミニとしては

改めて、今回は

  1. 左フロントタイヤに輪留め
  2. パーキング(サイド)ブレーキを引いている
  3. ATのレンジを「P」にいれている
  4. 左リアのジャッキポイントでジャッキアップ
  5. ホイールを外した状態

という状態だった。

あとから「フロントに輪留めをしておいて本当に良かった」と感じたのは、このとき前輪はロックされておらず揺れという外力から影響を受けやすい状態だったからだ。

ジャッキアップしていたのは左リア側で、パーキングブレーキを引いた状態なので接地していた右リアはある程度はロックされる意味はあるだろうが、パジェロミニのリアはリジットアクスル(リンクリジット)なので、左側のタイヤを外して接地していない(アクスルシャフトが浮いている)状態では、反対側のタイヤに十分な接地力が働いていない可能性が高い、つまりパーキングブレーキの効果は限定的だった可能性が高い

パジェロミニはFRベースの4WDで、通常はFR状態。ATのレンジが「P」であればトランスミッション側でロックがかかるが、ジャッキアップしているのはリアなのでロックは意味をなさない、というか両輪が接地していなければデフが空転させてしまうためトランスミッション側のロックはまったく無意味。これがFFベースの四駆だった場合、「P」レンジでフロントのアクスルシャフトがロックされることで転がりに対する抗力は高くなっていただろう。
「4WDなんだからトランスファーレバーを4駆にいれておけば(センターデフが無いから)フロントがロックされるんじゃね?」とも考えたが、トランスファーを4Hまたは4Lにいれたとしても、電磁フリーハブが電気的にONになっていなければホイールとハブが接続されないので、エンジンを切っている(主電源OFF)状態ではやはり意味はなさそうだ。

まとめると、フロントに輪留めをしていなかった場合、もっと車体は前後揺れを起こしていた可能性があるということであり、ジャッキ外れ・転倒を起こしていた可能性があり最悪はそれが挟まれ事故などに繋がっていた可能性があるということだ。

もちろん、この考察については「車体の前後揺れ」に関しての話で、車体の左右方向への揺れでは輪留め関係なく外れる可能性がある。地震での水平方向揺れは前後か左右かどちらかだけの揺れというのは考えにくい(前後左右両方の成分を伴う揺れになる)が、車軸がロックされていないタイヤのような円筒物が転がりやすいのはタイヤの前後方向なので、車輪モノであれば前後方向へ揺さぶられる傾向が大きくなるだろう。

なお、項題として「パジェロミニの」と書いたが、基本構造が近いジムニーなどのクロカン四駆やトラックも同じ傾向があるはずだ。

今後すべきこと

ジャッキアップ中に地震が発生した場合の対処としては

「車体から速やかに離れる」

これがまっさきにすべき事だろうが、それ以前の事前防護策としては

  • 上げていないフロント側のタイヤに輪留めをする(前の左右など2本、リア両輪が接地するフロントの交換ではパーキングが効く)
  • リジットスタンドを使用する
  • リジットスタンドとは別の補助スタンド的なモノ(外したホイールを敷く等)を入れておく

こんな感じだろうか。
もちろん1本づつ交換し、すぐにジャッキダウンするような年次のタイヤ交換でリジットスタンドを使うのは手間が大きすぎるが、それでもリアタイヤ交換時ぐらいは最低限フロントの輪留めをしたほうが安心だし、外したタイヤ・付ける前のタイヤを敷いておくのは保険にはなる。もちろん今回のように上げっぱなしの作業を行うならリジットスタンドは必須だと思う。

今回使用した折りたたみ式の輪留め1セットは実家では不要(実家の車はどれもFFベースだしそもそも交換作業はショップ任せ)ということで車載用にもらってきたが、今後も実家での交換作業は行う予定なのでちゃんとした(大きめの)輪留めを次回までに用意する予定。

「常に考える」しかない

今回、追加のアンダーコートを行うだけの予定だったが、作業中の地震をきっかけにいろいろと考えを巡らせる結果となった。 正直、塗装の善し悪しとか、もうどうでも良くなってしまった感。
タイヤ交換自体はパジェロミニ保有する前に会社の車でやっていたが、会社の車はFF車ばかりで、それとは違うパジェロミニの車両特性が影響してくる部分だ。「ほかでやってたやり方」がそのまま他でも通用するわけではないと。
いわゆる「ヒヤリハット」ではないが、気がついたところは可能な限り安全方向にもっていけるようにしないとな。


  1. 後になって、磁石を付けてみるとかいろいろと判定する方法はあることに気がついた。