ハンドルカバーを外す春までに、ナックルバイザーの事を考えていた。
そのままでは付かない→加工すれば付く(かも)
まとめてそろえたときのノーブランドのナックルバイザー、こいつは結局付属ステーが他と干渉して取り付けられなかった。現在、ミラーステー周りにロングスクリーンとマウントバーが付いていて、それらとの干渉を考えると、バーエンドタイプのナックルバイザー(ナックルガード)なら影響を受けにくいだろうということで、ZETAを買い物かごに入れてチェックアウトするところまで来ていた。
が、ポチってからふと前回のナックルバイザーでまだできることが残っていることを思い出し、慌てて注文キャンセルしたり。
無加工の状態で付かないということは、ステーを加工してやればいけるんちゃうかと。
どうせ購入して使えない=ゴミにするしか無いのが、それならやれそうなことをやって、納得した上でゴミにしよう。
ステーの加工
ということで、付属ステーを現物合わせで加工する。
このステー、位置が調整できるようミラー側の穴が3カ所あるが、その分デカくて邪魔になる。
しかも2カ所分の穴が付いている所だけ上側に沿っている。この部分のせいでスクリーンのステーを取り付けるときに干渉する。位置合わせをすると外側の一カ所だけあればいい。
じゃ、その邪魔なところ切ればよくね?
切った。
切ったというか削り落としたっていうか。サンダーでカットしたかったが、別件で実家に置きっぱなし(しかもよく考えたらディスクサンダー必要無かったわ)で手元に無いので、ベンチグラインダでガーッと。邪魔なところを切除したらこういう普通のステーみたいな感じになった。
ミラー、マウントバー、スクリーンを外して付けてみる。
右側のステーが微妙にカウルに当たって傷つきそうなのはとりあえずおいといて、ステー自体がフラットになったことでスクリーンのステーは問題なく取り付けられそう。
バイザーの形状が上手い具合にスクリーンのステーの逃げみたいになっていておあつらえ向きな感じに。
スクリーン自体をつけて問題なさげなことを確認。これならいける。
もうちょっと出っ張った部分を削ってから、いつもどおりの塗装コース。
脱脂→ミッチャクロン→つや消しブラック×2→クリア×2。冬場なのでいつもの洗濯場塗装ブースにてドライヤーで部材とスプレー缶を炙りながらの作業。
外側からほとんど見えない部分なので綺麗さに目をつぶり、ただただ防錆だけの厚塗りだが、これだけのために最低半日から一晩はかかるのがなんともいえないめんどくささ。
翌朝できあがり。早速装着。
取り付け
装着完了。
いわゆる「ダンボの耳」状態だが『見た目は二の次』が最初からのポリシーなので気にしない。
ハンドルカバーと排他のつもりだったが、ナックルバイザーを付けた状態でハンドルカバーが付けられることを発見。これなら季節ごとにナックルバイザーとハンドルカバーの交換をする必要が無くてかなり良い感じに。
なにせ、このナックルバイザーを脱着するためにステーの上側にあるものを全部外してから取り付け、位置の再調整などが必要になる。年に二回程度度はいえさすがにそれはめんどくさい。付けっぱなしにできるならそれに越したことはない。
試走
- 慣らしの距離が伸びていない
- パジェミに積んでた折りたたみの踏み台(兼水タンクスタンド兼椅子)が壊れたので買いに行きたい
- Waveの車載工具の足りない奴を安上がりに買いたい(そのうち記事に起こす予定)
- 「葬送のフリーレン」の原作まとめ読みしたいので漫画喫茶に行きたい
- 『そういえばまだ本場の「富山ブラック」って食ったこと無くね?』
などといろいろ理由をこじつけて200kmほど走行してきた。
ハンドルカバーを併用した状態だが、ナックルバイザーがハンドルカバーに当たる風を防ぐので、温度低下がかなり抑えられている。前回の「お散歩」の時よりも暖かくなっているとはいえ、なにも対策していないつま先の冷え込みの方が気になるようになる程度には、指先の冷え込みが相当押さえられている。
それから、走行風でハンドルカバーが押されなくなったことで操作性がすこし改善した。ハンドルカバーが潰されず、中の空間が保たれることで手の自由度が上がるし、暖かい空気がたまりやすくなってこれも手の保温性に寄与しているように思う。
ハンドルカバー併用では効果は高いが、ハンドルカバーを外す春以降でどの程度効果があるのかはまだわからない。
というのも、ナックルバイザーとハンドルのカウル(メーターカウル)との間にはやっぱり隙間があって、これがどの程度防風に悪影響を与えるのかはまだ判らない。今回はバイザーは無加工なので、メーターカウルとぴったり沿った形にはならないのは仕方が無い。
ステーとバイザーの取り付け部分は前後2段階で調整ができるが、今回は前側の突き出し量が多い位置で合わせている。今のステーの状態で手前側の穴に合わせるなら、バイザーのメーターカウルに当たる部分を切って沿わせる形にして、可能な限り隙間を減らす工夫はできると思う。
今回はぶっちゃけ捨てる前の悪あがきとしてやってみたが、思いのほか実用できそうで良かった。安いとはいえ3000円オーバーのものを完全に「タダのゴミ」にせずに済んだのは幸運。
なお、代わりに購入しようとしていたZETAのバーエンドナックルガード(バイザー)はセットで15,000円もする。可能な限り資金の追加投入はしたくない現在に結構痛い出費を覚悟していたので、その点でも「悪あがきはするもんだなぁ」と。
あとはこいつの耐久性がどの程度のものか、それについてはダメになったときにイイ奴を買うということで諦めをつけよう。